<<<<<<<<<<<<<<<<<<<  CRC News No.823:2005年 9月24日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

CRC会員 各位
                                                 CRC事務局  宇宙線研支部

****************< 第18回「宇宙ニュートリノ」研究会 >****************

日時:2005年 10月 11日(火)  午後1時から
場所:東京大学宇宙線研究所6階 大セミナー室
   

今回は「地球ニュートリノ観測とその地球科学的意義」
をテーマとして研究会を行います。

2年半ほど前に原子炉ニュートリノを使って太陽ニュートリノ問題を最終
解決したカムランド実験が新たに地球の誕生とともにその内部に閉じこめ
られた放射性元素の崩壊から生じる反電子ニュートリノを史上初めて観測
することに成功しました。

始源的隕石の化学組成に基づく地球形成モデルではこれらの放射性元素は
地殻およびマントルに存在し、地球からの熱放出値約44 TW のおよそ半分
を担っているとされています。この熱源はプレート運動の動力源の一部を
構成していると信じられています。
地球ニュートリノの観測の幕が開いたことによって、これまで地震学や隕
石学に依拠して構築されてきた地球形成のダイナミックスの理解を独立に
検証できる新しい観測的手段が得られたと思われます。

我々ニュートリノ関係者は「地球科学」は素人ですから、この機会に東北
大学の大谷先生に地球ニュートリノ観測の地球科学的意義についての講演
をお願いすることにしました。また、地球表面から流出する熱量の測定に
ついて東京大学の山野先生に分野外向けの解説をお願いしました。

これらに引き続きカムランド実験グループの清水さん、榎本さんにそれぞ
れこの度のカムランドによる地球ニュートリノ観測・近未来の展望、
SNO+(SNOの液体シンチレーター版)やBorexinoなども含めた将来の展望に
関するお話をお願いしました。


プログラム:

13:00-14:00 「地球科学から見た地球ニュートリノ観測の意義」
                                       大谷栄治 (東北大学 理)
14:00-14:50 「地殻熱流量測定による地下温度構造の研究」
                                       山野 誠 (東大 地震研究所)

休憩

15:20-16:20 「カムランドにおける地球ニュートリノの観測と今後の見通し」
                                       清水 格 (東北大 RCNS)
16:20-17:00 「地球ニュートリノ観測の今後」
                                       榎本 三四郎 (東北大 RCNS)


なお、プログラムは宇宙ニュートリノセンターホームページ
   http://www-rccn.icrr.u-tokyo.ac.jp/index.html
上でアップデートしていきますので、最新のプログラムは上記を御覧下さい。

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旅費補助、交通、他:

○ 参加費用: 無料

○ 宇宙線研究所への交通・宿泊等について:

  宇宙線研究所への交通は
    http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/traffic/index.html

○ 宿泊/旅費補助について:

    今回の研究会について、旅費希望者の方については、宇宙線研究所の
研究員等旅費から支給します(院生でも可)。
旅費補助および東大柏キャンパスの共同利用宿舎での宿泊が必要な方は、
宇宙ニュートリノセンター秘書福田蓉子さんまで申し込んで下さい。

申し込み先; yoko [at] icrr.u-tokyo.ac.jp

お申込みの際、以下の項目についてお書き下さい。

*旅費希望の有無:

*旅費希望の場合、
	氏  名:
	所属機関:
	最寄り駅:
	身  分:
	旅行日程:
	東大での銀行口座登録の有無:

*共同利用宿舎宿泊希望の有無:
(有の場合、申込用紙をemailにて添付ファイルでお送りします)

なお、宇宙線研究所共同利用旅費には限りがあるため、
自分で旅費をお持ちの方は、なるべくそれをご使用下さい。


研究会世話人:
ICRR宇宙ニュートリノセンター  梶田隆章
首都大                        南方久和
新潟大                        谷本盛光






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