<<<<<<<<<<<<<<<<<<<  CRC News No.784:2005年 5月17日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

CRC会員 各位
                                                   CRC事務局  宇宙線研支部

*************< インド人科学者VISA発給遅延の調査協力(続報) >*************

物研連核専委委員各位、理事各位

インド人科学者へのVISAに関する調査へのご協力のお願い(続報)

黒川さんから、標記についてもっと具体的に集める情報を特定すべきとの指摘が
あり、以下に具体的お願いを書きます。また同時に、物理学会がなぜ今対応を求
められているかの説得力ある説明がありましたので下に添付しました。
できるだけ広く集めたいので友人、同僚の方にももし事例があればお送りいただ
けるようご尽力願えれば幸いです。黒川さんからはKEKの例をいただけるとのこと
ですので、それ以外についてお願いします。

調査内容1:発給拒否、遅延に関して

○調査に該当する時期
   2003年4月以降から現在までと限定します。
○必要な情報
   日本の招聘機関、
   インド人研究者の滞在期間、
   来日の目的、
   VISAが取得できたかどうか(許可、不許可、音沙汰無し)、
   インド人の所属
   研究機関、position(所長、教授、大学院生など)
   外務省とのやりとりの記録(あれば)

調査内容2:今年4月以降に長期滞在で発給されたケース

 必要情報:上記と同じ
 必要理由
   4月末の小泉首相のインド訪問を契機とし、VISA発給の基準の見直しが外務
  省で行われている。そこで特に、今年の4月以降、長期滞在(1ヶ月以上)で、
  VISAがおりたケースについての情報を集めることが必要。
  特に、加速器関連研究所、宇宙物理関連研究所でどうなったかが大切な情報。
  外務省の基準の見直しがどの程度かを判断する材料となるから。

送り先:(以下のどちらか、またはccで両方に)

      高部英明国際担当理事:takabe [at] ile.osaka-u.ac.jp
      渡邊靖志教育担当理事:watanabe [at] phys.titech.ac.jp

----------------------------------------------------------

物理学会がいま対応することの必要性について(黒川真一氏)

インド人研究者のVISA問題は解決の方向に向かっております。それなのに何故
日本物理学会が動かなければならないのかという疑問が起こると思います。
物理学会のアクションが必要な理由は以下の通りです。

 昨年の10月にIUPAPの総会がTIFRであり、インド側から、この問題がIUPAPに対
して提起されております。現に、IUPAPの議長のPetroff氏は、日本の外務大臣宛
の手紙を書き終えており、いつでも発送できる状態です。私が、Petroff教授に
しばらく発送を待ってもらいたいとお願いし、お待ちいただいているところです。
 
 もし、IUPAP議長からの手紙が、日本学術会議と日本物理学会の声明(要望)
より先に届いたら、日本の物理学者はこの問題について、インド人を見殺しにし
たと思われてもしかたがない事実が残ってしまいます。インド人の日本の物理学
者への信頼が薄れ、日本の物理学にとって長期的なダメージになります。9/11後
の米国の場合は、米国物理学会がVISA問題に真剣に取り組んでおり、特に影響を
受けたロシアと中国の研究者の米国の物理学者への信頼感はむしろ増しておりま
す。(今後アジアとの連携が必要なプロジェクトなどの推進等にも信頼関係の構
築と緊密な連携はますます重要:渡邊追加)
===================================