<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2020年 9月 15日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                   CRC事務局 ***********************<RCNP研計委事前報告>*********************** 委員の承認を得ていない個人的議事録案であり、文責は、神田浩樹、今井伸明にあります。 大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門委員会議事録(案) 日時:令和2年4月21日(火) 〇令和2年度研計委役員選出  委員長、幹事、B-PAC委員、Q-PAC委員 〇報告事項 1. 一般報告(中野センター長) 近況について報告があった。 ・特任助教人事2件のうち1件(CANDLES)人事については再公募を予定。 ・第2回オープンイノベーション大賞を受賞。経産省・地域オープンイノベーション拠点(国際展開型)に選抜。 ・COVID-19対応の一環として、RCNP宿舎の提供、予算の繰り越し、COREnet主催者へのオンライン会議アカウント(Zoom business) の提供を実施している。現在RCNP宿舎の利用は帰国困難者や海外からの帰国者に限っているため、研究のための利用の際には他の大阪大学内の宿泊施設をRCNP宿舎と同一料金で斡旋している。 2. 加速器アップグレード報告(福田) AVFサイクロトロンのアップグレードおよびRCNPの施設改修の現況と今後の予定に関して説明があった。令和3年2月には作業が完了し、コミッショニングしつつ3月にはビームが出せそうであるという見通しが報告された。部材手配などの困難によってスケジュールが遅れる懸念が指摘されたが、現状ではスケジュールを遅らせる問題は発生していないとの回答があった。 3. 一般実験決算報告(青井) 決算報告に先立ち、実験グループの活動の成果として民井氏がProgress in Particle and Nuclear Physics 誌に掲載したレビュー論文がダウンロード数、被引用数で高ランクになったことが報告された。 また、令和元年度のサイクロトロン実験関連で支出された費用が報告された。Tracking germanium detector の修理、Grand Raiden読み出し系の高速化(buffering ADCを利用したdead time 30 μs→0への改善)など、主にRCNPの共同利用に供する機器類の整備に使用されたことが示された。予算使用に関しては、今後、PPACに事前に諮るなどの透明化が求められた。幹事と青井氏で具体的な方法を検討して、PPAC委員でメール審議を行うこととなった。 4. Q-PAC報告(成木) 令和2年3月24日にzoomを利用したビデオ会議が実施された。東工大 藤岡氏による超伝導ソレノイドとTPCの所外利用の申請の審査が行われ、これらの機器の試験結果が良好であったことを受けて所外利用を承認したと報告があった。またLEPS、LEPS2ビームライン全体の運用に関する議論を行い、偏極標的を引き続き開発して実用化を目指すこと、新しいLEPS2ビームラインの物理実験が可能なフェーズに到達していることが確認されたとの報告があった。次回の委員会は8月3日である。 5. 研究会報告(神田) 令和元年度に実施されたFlavor Physics Workshop 2019の実施報告、令和元年度に実施予定だった研究会のうち2件(短寿命RI利用促進研究会、原子核における多様な共鳴現象とそれを探る核反応機構)が延期されたことが報告された。また、令和2年度に実施予定のAPFB2020、NP2020もCOVID-19の影響で日程が変更される旨も報告された。 6. RCNP次期計画検討委員会中間報告(今井) 令和元年度第3回研計委でのセンター長からの意向を受けて発足した小委員会で、令和4年度からの概算要求に向けてコミュニティの意見を集約して次期計画を提案するための議論を行ってきた。令和5年度のマスタープラン策定に向けた準備も兼ねている。これまでに、3件の計画(New SUBARU/PANDORA、ハドロン物理、地下実験)について委員からの報告をベースに議論を行っており、今後も2~3週間に1度の頻度で議論を行う旨報告された。またコミュニティからの意見の集約のために、秋にワークショップを開催する意向も紹介された。 7. RCNP研究検討委員会プロジェクト検討小委員会中間報告(関口) 小委員会では、これまでPPACで審議してきた「プロジェクト」を国際共同利用・共同研究の枠組の中に位置づけられるよう再定義を目指して議論が行われ、その中間報告としてPPAC委員長宛の答申案が報告された。プロジェクトを規模によってカテゴリーIとIIに分離し、カテゴリーIをこれまでのPPACプロジェクトと同程度の規模の研究への補助やendorsement、カテゴリーIIをこれまでより大きな規模の研究への補助とし、これらの審査方法が提案された。この報告を受けて行われた議論では、カテゴリー分けの条件や補助内容に対するセンター長からの要望や、センターの補助の状況に対するP-PACからのフィードバックを取り入れるといった運用方法について意見交換が行われた。PPACでの議論を元に小委員会でカテゴリーの条件、審査方法、運用方法等のブラッシュアップを図り、次回のPPACまでに答申することとなった。 〇審議事項 1. 研究会審査 1件の申請に対して審査を行った。なお、研究会への補助について主催、共催、後援等の区分と条件について検討してはどうかとの意見が委員より提示された。 ・SNP2020 (International School for Strangeness Nuclear Physics : SNPschool) (申請者:保坂淳(阪大RCNP)) 審査結果:採択 コメント:2011年からスタートしたSNP schoolは、RCNP、J-PARC、東北大ELPHの三施設が持ち回りでホストをしている原子核物理学の国際スクールである。核物理関係の若手育成事業として継続が重要であり、センターが補助する意義を認める。コロナウィルスの影響が読めない状況であるので、スクールの実施方法について世話人で十分に検討し講師や学生らが参加しやすい方法での開催に務めるよう求める。 2. プロジェクト延長審査 1件の申請に対して審査を行った。なお、プロジェクトの成果として公表される論文にはRCNPに対する謝辞が記載されるべきという意見が委員より提示された。 ・Search for Axions to Resolve the Strong CP and Dark Matter Problems(申請者:時安敦史(東北大 ELPH)) 審査結果:1年間の延長を認める。