<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                CRC事務局 *****<日本学術会議・学術の大型研究計画 マスタープラン2020  天文学・宇宙物理学の大型計画の意志表明書(LOI)受付けについて>***** -------------------------------- Masa Hayashi masa.hayashi [at] nao.ac.jp asj.or.jp 経由 6月4日 (11 日前) To tennet 日本天文学会のみなさま  特に大型計画を推進中、または将来推進予定の方々  また宇電懇、光赤天連、高宇連、CRC、太陽研連、理論懇の代表者の方々 ===================================    日本学術会議・学術の大型研究計画 マスタープラン2020  天文学・宇宙物理学の大型計画の意志表明書(LOI)受付けについて ===================================                              2018年6月           日本学術会議 物理学委員会 天文学・宇宙物理学分科会                            委員長 林 正彦 【1. 概 要】   日本学術会議では、2020年に向けて「学術の大型研究計画に関するマスター プラン」(以下「マスタープラン」)の策定が進められる予定です。  マスタープランは、これまで3年ごとに改定されてきました。2020年に策定さ れるマスタープラン(以下「マスタープラン2020」)では、これまでのマスター プランからの大幅な改訂が予定されています。  マスタープラン2020の策定では、今年10月ごろに日本学術会議から公募要項 が示され、来年2月ごろに申請書の受付けが始まるものと想定しています。  マスタープランの策定では、これまで研究者(*)から提出された申請について、 対応する日本学術会議の分野別委員会(ここでは物理学委員会)にて予備選考され、 「科学者委員会・学術の大型研究計画検討分科会」(以下「大型計画分科会」とい う。)にて最終決定されています。また物理学委員会での予備選考にあたっては、 その下に設置されている分科会(ここでは天文学・宇宙物理学分科会)からの推薦 をもとに議論されています。今回の策定手順も、概ねこれに準ずるものと想定して います。  そのため、天文学・宇宙物理学分科会では、事前に天文学・宇宙物理学分野の大 型計画を申請する意志表明を受付け、コミュニティを含めた十分な議論・検討を経 て、しかるべき大型計画を物理学委員会に推薦したいと考えています。 (*)形式的には、これまで(i)研究・教育機関長(国立大学法人や大学共同利  用機関法人等の部局長)、(ii)日本学術会議会員・連携会員、あるいは(iii)  学協会長等のいずれかが申請者となることになっていました。今回の形式につい  ては未定です。 【2. 依頼事項】  みなさまの中で、 A. 将来大型計画(後述する中型計画も含む)を推進予定の方(区分I) B. 現在大型計画を推進しており、かつ2020年代にもその計画を継続予定の方(区分II) は、天文学・宇宙物理学分科会に対して、2018年7月末までに意志表明してくだ さい。マスタープラン2017に記載されたものについても見直しを行いますので、 再度意志表明をお願いいたします。  意志表明にあたっては、以下のサイトのリンクより意志表明書(LOI)の様式を 入手し、これにしたがってA4で2ページ以内にご記入ください。 https://alma-intweb.mtk.nao.ac.jp/~fukagwms/scj_astphys/index.html LOIはPDFに変換した後、7月31日までにメール添付で scj-astphys [at] nao.ac.jp あてにご提出をお願いします(▲)。  なお、マスタープランは3年ごとに改定され、10年程度で大改訂されることを考 慮すると、将来の大型計画については、概ね2020年代に実行に移されるような計 画を提案していただくべきかと思います。  本年秋には、大型計画分科会からマスタープラン2020の公募要項が公開される 予定です。それを受けて、各申請者は意志表明書(LOI)を発展させた「申請書案」 を天文学・宇宙物理学分科会に提出ください。様式の詳細等は、公募要項の公開後 に追ってご連絡します。以下に述べるコミュニティでの検討や、分科会からの所見 に基づいた検討の過程において、当初提出した意志表明書(LOI)からの変更もあ るかと思います。「申請書案」では、そのような変更を反映していただいてかまい ません。  天文学・宇宙物理学分科会では、これらを踏まえて、LOIの段階において重要と 考えられる大型計画に関して、情報の収集と共有を主たる目的とする第1回シンポ ジウムを2018年9月13日に開催する予定です。また「申請書案」が提出された後に、 改めて重要と考えられる計画(後述する中型計画も含む)について、2018年12月 あるいは2019年1月に予定している第2回シンポジウムで発表していただきます。 その後、天文学・宇宙物理学分科会において、物理学委員会に推薦する計画を選考 します。推薦が決定された計画の申請者には、マスタープラン2020への「正式申請」 をしていただきます。 (▲)LOIを提出された方には、受取ったことを確認するメールをお送りします。  提出後2-3日経過しても確認メールが届かない場合には、【7. 問合せ先】まで  ご連絡ください。 【3. 分野別コミュニティからの推薦について】  これまで天文学・宇宙物理学分科会で大型計画を検討してきたなかでは、計画を 実行し、また科学成果を創出する母体となるコミュニティが存在すること、および 当該コミュニティで計画推進について十分な合意形成がなされ支持されていること が必要不可欠でした。また大型計画は特定の観測手段・実験方法に依存することか ら、とくに分野別コミュニティ(宇電懇、光赤天連、高宇連、CRC、太陽研連、理 論懇の6団体)から優先すべき大型計画の推薦を受けてきました。  しかし、計画によっては、既存の手段、とくに波長ごとの手段による狭い範囲で 検討されるのでは無く、科学目的に沿って、分野別コミュニティの枠を超えて検討 されるべき側面があります。さらには、新しい分野であるためにコミュニティがま だ十分に発達していない計画や、また、多分野にまたがるために、どの分野で推薦 して良いか分からない計画等もあります。そのため、今回は、まず、分野別コミュ ニティによらず、広くLOIの提出を要請することとします。  一方、大型計画の実際の推進にあたっては、コミュニティの存在、合意、支持が 必須です。そのため、みなさまから提出されたLOIはすべて公開することで、既存 の波長・手法の仕分けにとらわれず、広くコミュニティで検討していただきたいと 思います。  このことは、分野別コミュニティにおける推薦の重要性を小さくするものではあ りません。各分野コミュニティで、あるいは複数の分野コミュニティにまたがって、 LOI にもとづいて検討が行われることを期待します。これらを踏まえて、2018年 11月をめどに、「申請書案」の受付と並んで、分野別コミュニティからの推薦も受 けたいと思います。ただし、今回は、必ずしも優先順位を付けていただく必要はあ りません。  なお、既存の分野別コミュニティにとらわれない計画が重要と認められた場合に は、新たなコミュニティの形成を促したり、既存分野における合意形成を求めたり することがあります。 【4. 想定される今後の予定】 2018年6月始 意志表明書(LOI)の提出機会のアナウンス(本メール) 2018年7月末 意志表明書(LOI)の提出締切 2018年8月始 意志表明書(LOI)を公開 2018年8月中 第1回シンポジウムで発表される大型計画を選定(10件から15件) 2018年9月13日 第1回シンポジウム(※)での発表、天文学・宇宙物理学分科会 2018年9月18日 天文学・宇宙物理学分科会での検討、検討の所見は申請者に伝達 2018年秋 マスタープラン2020の公募要項公開 2018年11月末 分野別コミュニティからの推薦受付終了、申請書案の提出締切 2018年12月−2019年1月 第2回シンポジウム(★) 2018年12月−2019年1月 天文学・宇宙物理学分科会。推薦する大型重点計画の  選出と順位付け。必要に応じ申請機関、形式上の申請代表者の割付け 2019年2月−3月 各代表者(形式的申請者)から日本学術会議に申請書を提出 2019年夏 大型研究計画検討分科会による大型重点計画候補に対するヒアリング 2020年春 マスタープラン2020公表 (※)第1回シンポジウムは、重要な大型計画について情報の収集と共有を主たる目  的とします。開催場所は東京大学本郷理学部1号館1220号室を予定しています。 (★)第2回シンポジウムは、中型計画(項目「6.中型計画について」を参照)も  入れて、より大きなシンポジウムとします。開催場所は追ってお知らせします。 【5. 大型計画とは】  これまでのマスタープランの申請に関しては、「大型計画」とは何かについて、 十分な理解がないまま提案された計画もありました。そのような混乱を避けるため、 以下に2010年のマスタープランに掲載された「大規模研究計画」の定義を抜粋し ます。以後のマスタープランの策定にあたっても、基本的にこの基準が踏襲されて います。 学術の大規模研究計画リストアップ基準 (より抜粋) 1.定義:大分野の根幹となる大型計画であり、大規模な研究基盤設備の設置、研  究ネットワークの構築あるいは膨大な研究データの集積を行い、これらを運用す  ることで科学の最先端を切り開く研究計画であること。 2.予算:初期投資および運営費等の経費を含め、総額数十億円以上の経費を必要  とし、科学研究費補助金等では実施が困難な研究計画であること。なお、分野に  より必要とする予算規模は異なるので、上記の総額は一つの目安と考えて良い。 3.科学的目標:明確な科学目標により、真理を探究し人類の知的資産を拡大する  研究計画であること。 4.国際的水準:世界状況に照らして十分な先進性と独自性を持ち、我が国として  推進すべき研究計画であること。 5.研究者コミュニティの合意:研究者コミュニティの十分な検討と議論を経て合  意が形成された研究計画であること。 6.計画の実施主体: 計画を実施・推進する主体組織の体制が明確であり、かつ責  任を果たす用意があること。 7.共同利用体制:完成後、共同利用・運用などコミュニティによる効果的利用が  期待できること。 8.計画の妥当性・透明性:全体として実現性・計画性・推進体制が妥当であり、  透明性が確保されていること。  その他にも以下の資料が参考になるかと思います。 ・日本学術会議マスタープラン2017  全分野の計画  http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-23-t241-1.html  このうち天文学関連のプロジェクト(本分科会から推薦したもの)は計画番号66  から74までです。それらは以下で見られます。  計画番号62-71: http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t241-1-17.pdf  計画番号72-77: http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t241-1-18.pdf ・学術の大型計画 −天文学からマスタープランとロードマップへ−(海部宣男)  https://alma-intweb.mtk.nao.ac.jp/~fukagwms/scj_astphys/loi/naoj_seminar-scj_large_research_projects.pdf  5月8日に開催された天文学・宇宙物理学分科会での資料です。 【6. 中型計画について】  上述の「大規模研究計画」の定義や予算規模は、一つの目安と考えて良いとあり ます。実際、天文学・宇宙物理学分野の大型計画は、建設・製作予算で100億円を 超える場合がほとんどです。しかしながら、100億円程度以下の計画でも、大学等 が中心となって特色ある研究計画が推進されてきています。そのような計画を天文 学・宇宙物理学分科会として検討し、重要性の高い計画をマスタープランとしてリ ストアップすることは、日本における天文学・宇宙物理学分野の発展にとって有益 と考えられます。そのため、概ね100億円以下の計画(天文学・宇宙物理学分科会 では「中型計画」と呼ぶ)でも、科学研究費補助金等では実施が困難なものについ ては、申請を受付けます。 【7. 問合せ先】 本件に関する質問は、メールにて以下までお問い合わせください。 天文学・宇宙物理学分科会 委員長  林 正彦 副委員長 山崎 典子 幹 事  深川 美里 幹 事  山田 亨 ********************************************************************************************