<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2016年 11 月 13 日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位               CRC事務局  *****<KEK測定器開発室セミナーのご案内(2016.11.24) 次世代サブミリ波天文観測装置DESHIMAの開発と実験室での性能評価>***** 関連分野の皆様 (重複して受け取った場合はお許しください。) KEK測定器開発室では高エネルギー・原子核およびその関連分野の測定器技術・ 応用に関する知見を深めるため、不定期でセミナーを開催しております。 今回のセミナーでは、デルフト工科大学で活躍されている唐津さんをお招きして、 次世代サブミリ波天文観測装置の開発・性能評価について紹介していただきます。 何卒多数ご参集いただきますよう、よろしくお願いいたします。 TV会議システム等での中継も可能です。 ご希望の方は下記担当者までお問い合わせください。                        KEK測定器開発室 ====================================================================== 測定器開発室セミナー 日 時:2016年11月24日(木)15時から16時半 場 所:4号館3階345室 講 師:唐津謙一(デルフト工科大学) 題 目:次世代サブミリ波天文観測装置DESHIMAの開発と実験室での性能評価 講演概要: DESHIMA(DEep Spectroscopic HIgh-z MApper)はオンチップ型サブミリ波帯フィルターと超伝導運動インダクタンス検出器(MKID)を組み合わせた次世代分光器である.最先端のナノテクノロジーと超伝導検出器技術の粋を集めたこの装置は,将来のサブミリ波天文学用装置のスタンダードになる可能性を秘めている. DESHIMA第一世代として326-368 GHzの帯域をカバーしたものの開発を進めており,2017年中にチリ,アタカマ高原に設置されたASTE望遠鏡(口径10 m)への搭載及び試験観測を直近の目標としている.これまで,オランダのデルフト工科大学,オランダ宇宙研究所(SRON),東京大学,国立天文台の協力関係のと,2015年夏から本格的なDESHIMA装置の組み上げを進めてきた.DESHIMAのフロントエンドは,4 Kまで冷却するパルスチューブ冷凍機と30 mKまで冷却可能な断熱消磁冷凍機(ADR)から構成され,光学系は4 K,MKIDは100 mKまで冷却して運用する.2016年に入ってデルフト工科大学における実験室の整備が進み,DESHIMAフロントエンドの完成と共に,冷却光学系とMKIDを含めた装置全体の評価を行うことが可能になった.目下,サブミリ波フィルターの特性測定,ノイズ測定,光学効率測定等を通して,ASTE望遠鏡での試験観測に向けた性能向上に取り組んでいる. 今回は,MKIDとオンチップ型サブミリ波フィルターのデザインも含めたDESHIMAの概要,実験室での性能評価結果,及び,DESHIMAフロントエンド完成に至る(苦労)話についてお話しさせて頂く. 担 当:田島(osamu.tajima at kek.jp) ======================================================================