<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2015年 8月 18日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 ***********< KEK 測定器開発室セミナーのご案内(2015.9.30) >*********** 関連分野の皆様 KEK測定器開発室では高エネルギー・原子核およびその関連分野の測定器技術・ 応用に関する知見を深めるため、不定期でセミナーを開催しております。 今回のセミナーでは、荷電粒子ビーム環境における超伝導遷移端X線検出器の 性能評価について紹介していただきます。 何卒多数ご参集いただきますよう、よろしくお願いいたします。 TV会議システム等での中継も可能です。 ご希望の方は下記担当者までお問い合わせください。                         KEK測定器開発室 ====================================================================== 測定器開発室セミナー 日 時:2015年9月30日(水)13時から14時半 場 所:4号館3階輪講室2 講 師:竜野 秀行氏(KEK/NIST) 題 目:荷電粒子ビーム環境における超伝導遷移端X線検出器の性能評価 講演概要:  反陽子、パイ中間子、K中間子といったハドロンと原子核に働く強い相互作用を 精密に調べるためには、負電荷のハドロンと原子核がクーロン束縛した系である ハドロニック原子のX線測定が有効である。特にストレンジクォークを含むKマイナス 中間子は原子核と強い引力を及ぼすことが知られていて、近年、K中間子 の原子核 束縛状態の存在も示唆されており、非常に興味深いシステムである。しかし、その 強い相互作用の光学ポテンシャルの深さの解明には実験精度が不十分 であり 課題が残されている。  我々は、超伝導遷移端(TES)X線検出器をK中間子原子分光に利用し、一桁以上 の精度向上によってK中間子と原子核に働く強い相互作用の解明を目指している。 本講演では、PSI(スイス) で行ったTESによるパイ中間子原子X線測定実験を基に、 実験手法、6.4keV付近のX線エネルギーの絶対精度、荷電粒子が飛び交う環境に おけるTESの性能評価やバックグラウンドについて報告し、分解能悪化の 原因、 改良可能性などを議論する。 担 当:幅(junji.haba at kek.jp) ======================================================================