<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2015年 5月 13日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 ***********< パルサー電波データ解析の基本を学ぶための講習会 >*********** CRCの皆様、 回転中性子星、パルサーは高エネルギー電子・陽電子などの宇宙線粒子の重要な 加速源候補であるばかりでなく、KAGRAで注目されているように、その連星系は 重力波源候補天体でもあります。そのように、宇宙線物理学上、極めて重要なパ ルサーですが、パルサーの電波観測について、日本ではそれに携わる研究者人口 が比較的少なく、生の電波データに触れる機会は限られたものでした。そこで、 東京大学宇宙線研究所高エネルギー天体グループ主催、熊本大学理学部高橋研究 室共催により、パルサー電波データ解析の基本を学ぶための小規模な講習会を企 画しています(宇宙線研究所共同利用研究・研究会形式理論共同研究の一環)。日 程は2015/6/2(火)午後2時〜6/4昼まで(作業スペースは6/4夕方まで確保)で、 予定している内容は 2015/6/2(火) 電波データ処理入門編  DM(disperion measure)の概念、dedispersion手法の説明と Pythonを用いた実習  (実習の種に鹿島、臼田、飯館で取得されたCrabパルサーの   巨大電波パルス(GRP)を使います)。  GRPデータからのパルサー周期の決定など。 2015/6/3(水) 電波データ処理実践編I  前日Pythonを用いて経験したlogicをC言語で実用ソフト化すること、  および、その実習。 2015/6/4(木) 電波データ処理実践編II Tempo2のインストールと使い方 会場準備の都合上、参加を希望される方は、5/18までに世話人までご連絡くださ い。初日は入門編だけですので、スキップして2、3日目だけ(2日とも、あるい はどちらか1日)の参加でも結構です。なお、用意できる会場があまり広くない ので、人数オーバーの場合には受け入れできなくなることもありますので予めご 了承ください。また、旅費については共同利用予算から若干の支援がありますの で、希望者はご相談ください (恐れ入りますが、配分については世話人に一任ください。) 講義担当:  寺澤敏夫(6/2)、三上諒(6/3-4) アシスタント: 廣島渚   世話人:    三上諒   寺澤敏夫  ************ 参加予定者へのお願い ************* 内容は概要説明+実習で構成しますが、実習用パソコンは自前のものをご持参下 さい。そのパソコンには、あらかじめ  C++処理系 (+FFTパッケージ) に加え、 python処理系 (ver3.4以降)   (numpy, scipy, matlibplot, ipythonも含む) を入れていただくようお願いします。(Windowsの場合、C++はcygwin上のgccで OKです。)C++が入っていれば、もちろんそれだけで何でもできるのですが、概 念の理解にはpythonを使って試してみるのが手っ取り早いので初日はそれを使い ます。pythonはWindows, Mac, Linuxのどれにでも対応バージョンがあります。 (2日目以降の実習にはpythonは必須ではありません。) 3日目には、時刻変換ソフトのTempo2についても説明を行いますが、その場合に はOSをlinuxにすることが必須になりますので(*)、持参されるのがwindowsパソ コンの場合にはTempo2実習はこちらのシステム上でやってみることになるでしょう。 (*)原理的にはMacOSにもインストール可能な筈ですが、成功例を知りません。  WindowsにVMwareを入れLinuxを立ち上げてもよい筈です。 ***************************************************** 以上。