<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2014年 2月 20日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 *****< RCNP研究計画検討専門委員会(2013年12月19日)議事録(案) >***** 皆様、 平成25年12月19日に開催されました大阪大学核物理研究センター研究計画検討 専門委員会の議事録(案)をお送り致します。 なお、この議事録(案)は正式承認前の案であることを申し添えておきます。 研究計画検討専門委員会 委員長 秋宗秀俊 幹事 大津秀暁、堀田智明 (過去の議事録は以下のURLより閲読できます。 http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/plan/p-pac/giji_index.html) ---------------------------------------------------------------------- 大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門委員会議事録(案) 日時:平成25年12月19日(木) 13:00 . 17:00 場所:大阪大学接合科学研究所荒田記念館 出席者 . 委員:秋宗秀俊(甲南大,委員長), 大津秀暁(理研,幹事), 大西宏明(理研), 小沢恭一郎(KEK), 矢向謙太郎(東大CNS), 板垣直之(京大基研), 木村真明 (北大理),慈道大介(首都大), 明孝之(大阪工大), 石野雅也(京大理), 成木恵 (京大理), 緒方一介(RCNP), 青井考(RCNP), 民井淳(RCNP), 野海博之(RCNP), 堀田智明(RCNP,幹事) . センター長:中野貴志 . 研究企画室長:畑中吉治 . 欠席委員:若狭智嗣(九大理), 竹内康雄(京大理), 羽場宏光(理研) . オブザーバー:井手口栄治(RCNP) 配布資料   議事次第   (資料1) 平成25年度研究会報告   (資料2) 前回(2013/8/8) 議事録(案) 報告事項 1. 一般報告(中野 RCNP) . 7月2日付教授人事について,11月16日付で福田光宏氏が就任した. . 12月17日付でHPCI関連分野での准教授を募集している.1月24日締切り. . 平成24年度補正予算で以下の建設を進めている.   . MuSICビームライン:大強度DCミューオンビームによる原子核,物性研究    を推進する.研究を進める上で,中間子科学会等のユーザーコミュニティ    との密接な協力を図る.   . GR前方ビームライン   . 医学利用ビームライン:医学研究科と連携し,RI製造のためのビーム    ラインを整備する.医理連携での概算要求も視野に入れている. . 大塔コスモ観測所を廃止する.CANDLES実験が神岡地下実験施設で行われ,  低バックグラウンド地下実験の拠点が神岡に移っている事から,ネットワー  クを停止し施設の維持コストを縮減する. . 平成25年度補正予算で「ガンマ線検出及び高速多粒子検出による物質階層構  造解明システム」(1.9億円)が認められた. . 平成25年度の予算執行状況及び,平成27年度の概算要求の状況について報告  があった. .「大阪大学国際共同研究促進プログラム」にUCNプロジェクトが採択された. . リングサイクロトロンのビームタイムは12月までとする.補正予算関係の建  設作業及び電気料金の高騰に対応し1〜4月の運転を停止する. . LEPS関係では,LEPS及びLEPS2の両方のビームラインの運用を継続する方針.  LEPSビームラインについては3月に理研,JASRIによる継続審査が行われる.  LEPS2ビームラインではBGOegg実験が開始された. 2.研究会報告(資料1) 以下三件のRCNP研究会報告書を確認した. (1)核子・ハイペロン多体系におけるクラスター現象  . 開催日:2013年7月26-27日  . 開催地:横浜メディア・ビジネスセンタービル関東学院大学KGU関内       メディアセンター  . 参加者数:56名 (2)ハドロン物理と原子核物理のクロスオーバー  . 開催日:2013年9月4-6日  . 開催地:九州大学箱崎キャンパス  . 参加者数:45名 (3)The 12th International Symposium on Origin of Matter and Evolution of   Galaxies (OMEG12)  . 開催日:2013年11月18-21日  . 開催地:つくば国際会議場  . 参加者数:117名 協議事項 1.平成24年度補正予算,平成25年度補正予算の状況を踏まえた,RCNPの今後の  研究の進め方について,各担当者からの報告に基づいて協議した. (1)UCNプロジェクトの現状と将来(畑中RCNP)  . 10-27レベルの中性子電気双極子モーメント探索を目指し,高密度UCN源の   開発を進めている.  . 新UCN源の製作は終了し,五倍程度の強度増が期待される.  . 大阪大学の「国際共同研究促進プログラム」(三年計画)に採択され,外国   人研究者を招聘する.  . KEK-TRIUMF-RCNP間でUCN共同研究のMOUを締結した.  . 2016年迄RCNPで実験を行った後,TRIUMFでの実験に移行する.これらを含   めて一連のプロジェクトとして共同研究を推進する. 上記の報告に対し,TRIUMFとの共同研究の進め方,人員体制,将来のRCNPでの 利用,他の共同利用との兼ね合い等について議論がなされ,以下の方針を承認 した. . RCNP-TRIUMF-KEKという枠組みでプロジェクトを推進する. . 2016年までRCNPで研究を行い,その後TRIUMFに移行する. . UCNのユーザー開拓を積極的に行う. . 外部の有識者によって構成される常設の諮問委員会を立ち上げ,この委員会  及び研計委においてプロジェクトの進め方についてモニターする. (2) CAGRAプロジェクト,GR前方ビームライン計画,トラッキング・ゲルマニウム   検出器(青井,井手口,民井 RCNP)  . 平成25年度補正予算でトラッキング・ゲルマニウム検出器の予算が認めら   れた.  . 12月16-17日にCAGRA13国際ワークショップを開催.海外からの参加者を含   め,多数の参加者による実験提案及び関連した活発な議論が行われた.  . CAGRAプロジェクトでは,ENコースでの実験として超変形44Tiの研究等を   計画している.  . 2014年2月に東北大CYRICで部分的なクローバー検出器のテスト実験を予定   している.  . GR前方ビームライン(GRFBL)では,ビームをビームダンプまで導くことで   崩壊同時測定実験や大強度ビームでの前方測定実験が可能になる.  . 11月28-29日にGRFBLワークショップを開催.多くの実験提案が寄せられた.   実験提案の多くがHPGe検出器との組み合わせによるものであった.  . GRFBLは部品,磁石の製作が進められており,2014年5月からのコミッショ   ニングを予定している.  . 2014年5月からはGRFBLとCAGRAを組み合わせた実験に向けての作業も進め   て行く計画である.  . LaBr3検出器の活用等で国際協力も整いつつある.  . トラッキング・ゲルマニウム検出器は,1台の検出器からR&Dを始め,   CAGRA+トラッキング・ゲルマニウムで成果を上げる事を目指す.  . CAGRA(Clover Array)は国際的にはClover Shareという共同研究体制の下で   貸し出されており,日本に来るのは一回につき数か月である.その間に集   中的に実験が実施できる様にしたい. 報告に基づき,各プロジェクトの進め方について議論した.特に来年度のCAGRA 実験の進め方について,以下の方針を承認した. . 1月を目途にCAGRAを利用したプロポーザルを募集し,CAGRAグループ内で実験  計画の検討を行う.その検討を経た実験提案を,BPAC及びPPACに提出し,  Clover Array貸出しスケジュールに合わせたビームタイムの割り当てを求める. 2. B-PAC運営方法について  リングサイクロトロンの利用は国際的に需要があり,国外からプロポーザル  を提出する際の利便性を考慮し,書類審査等,口頭プレゼンテーションを必  要とする現在の形態以外の審査方法を取ることが出来ないか議論された.  継続審議とする. 3. 前回議事録確認 (資料2)  協議の上,前回(2013/8/8)の議事録が承認された. 4. その他  次回研究計画検討専門委員会は,2014年4月,新旧合同委員での開催を予定  している. *********************************************************