<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1180:2007年 5月22日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>> *******************************< 会 報 >******************************* CRC会員 各位 2008年5月22日 CRC実行委員長 梶野 文義    CRC事務局 名古屋大学 さこ 隆志    sako [at] stelab.nagoya-u.ac.jp  「平成19年度 第2回CRC総会 議事要録」を、お送り致します。   重要事項がありますので、お読み下さい。 ************< 平成19年度第2回 CRC総会 議事要録 >*********** 日 時:2008年3月25日  17:40〜19:30 場 所:近畿大学物理学会ZP会場 参加者:(順不同、敬称略)梶野文義、森山茂栄、福田義之、高橋覚、梶田隆章、 西嶋恭司、三代木伸二、石原安野、大嶋晃敏、渡辺秀樹、中山祥英、武長祐美子、 瀧田正人、黒田和明、我妻一博、間瀬圭一、吉田滋、松原豊、鈴木洋一郎、 金行健治、中畑雅行、さこ隆志、増田公明、間瀬剛。神田展行、安部航、 川崎賀也、田村忠久、吉田健二、佐古崇志、長谷川裕介、小野美緒、荻尾彰一、 川田和正、西野玄記、齋藤隆之、野中敏幸、佐川宏行、林田直明、谷森達 1.議長選出 寺澤CRC実行委員を選出 2.事務局報告 (1)CRC活動 (1) 9月22日、平成19年度第2回 CRC実行委員会 (2) 9月23日、平成19年度第1回 CRC総会 (3)11月01日、連絡誌 速報28号 発行郵送 (4)11月20日、会費お知らせ便郵送 (5)11月27日、平成19年度第2回 CRC実行委員会議事要録配信 (6)11月27日、平成19年度第1回 CRC総会議事要録配信 (7) 3月17日、連絡誌 速報29号 発行郵送 (8) 随 時、 CRC News No.1084〜No.1156 (67件)配信 (資料1参照) (2)CRC選挙    (1) 3月17日(月); 選挙公示    (2) 3月18日(火); メール投票用紙と、推薦公募のメール配信    (3) 4月11日(金); 投票締切(郵送;当日消印有効、メール;当日深夜24:00)    (4)  随 時  ; 投票と推薦の呼びかけメールを配信 (3)平成19年度 CRC会計収支報告・会計監査報告 (平成20年3月20日現在)   収入;      前年度繰入 932,098 円      口座振込会費 469,640      現金会費 134,000      郵便貯金利息 850      ---------------------------      収入合計 1,536,588 円   支出;     (1)弔電 2,037     (2)連絡誌速報郵送費 (3回) 25,440     (3)事務経費(作業補助、郵送、用紙等) 39,793 (4)若手夏の学校へ寄付 300,000     -----------------------------------------------      支出合計 367,270 円      収支残高 (収入合計ー支出合計) 1,169,318 円   =============================================================   上記の通り、適正に処理されていることを認めます。                           平成20年3月24日   会計監査   川崎賀也(理研)   林 嘉夫(大阪市大)         ----------------  ----------------- ◎上記の報告により実行委員会で審議の結果、当面の間はCRC会計に余裕が ありそうなので、 「平成20年度から当面3年間は暫定的に、CRC年会費を1000円とする」 ことが決まった。 ◎滞納者への督促は行なっているか −>している。長期滞納者は退会。支払いをした時点で再入会できる。 これらの退会、入会の報告は行なっていない。 値上げもCRC実行委員会のみで決定できるのか −>その通り。支出額はほぼ決まっているので大幅値上げの可能性はないだろう。 (4)新入会員 ○我妻一博(あがつま かずひろ)(宇宙線研 D2 重力波)推薦者:大橋正健、三代木伸二 ○石原安野(石原 文)(千葉大理 学術研究支援員 IceCube) 推薦者:吉田滋、間瀬圭一 ○稲場未南(いなば みな) (千葉大理 D1 IceCube) 推薦者:吉田滋、間瀬圭一 ○田中隆之(たなか たかゆき)(名大STE研 D1 SK) 推薦者:伊藤好孝、さこ隆志 ○間瀬 剛(ませ つよし) (名大STE研 D1 LHCf) 推薦者:伊藤好孝、さこ隆志 ◎実行委員会で研究歴などを審議の結果、上記5名のCRC入会が承認された。 (研究歴の詳細は、前日の実行委員会議事要録を参照) ◎質疑応答。入会規定の「1回以上の学会発表」は物理学会に限らないことを確認 (5)退会者 ○成田信男 (日大) ○吉森正人 (立教大) ○勝部修一 (足利工大) ○徳成正雄 (宇宙線研) ○東 悠介 (京都大) ○坂本由起子(東海大) ◎実行委員会で、上記6名の退会が認められた。 (6)CRC News配信の半自動化について 「ニュースの速報性」と「事務局の負担軽減」を計るために、CRC Newsを 半自動化した「ML配信」に変更することを、現在事務局で検討している。 5月頃から実施する予定。 3.宇宙線研究所報告 (鈴木所長) 資料2参照 ◎特任助教について 任期は5年、再認については検討中 これまでのプロジェクトベ−スの雇用から人ベ−スに変更。複数のプロジェクト から雇用可能。エフォ−ト率で管理する。 ◎共同利用運営委員について補足 (梶田次期所長) これまではCRC選挙後に推薦していたが、今回から運営委員の推薦時期が半年 早まったことから、投票の都合で実行委員会の推薦で決定した。 新委員は、鳥居、梶野、伊藤、寺澤。 4.各機関報告 (資料3参照) KEK(谷森) ◎宇宙グル−プ立ち上げ研究会の雰囲気は? -> 宇宙論的観測には興味が限られている印象 RCNP(CRC News No.1116 '核物理研究センター運営委員会議事録(案)'として 報告 梶野 ) JAXA (文書報告 鳥居) STE (文書報告 伊藤) 5.研究グル−プ報告 (資料4参照) 神岡 (中畑) ◎小実験室は確保されているか −> ある。申請して利用して欲しい。 ◎CANDLES用の掘削費用はどうしたのか -> 神岡施設運営委員会で承認し共同利用予算で実施した。 TA (荻尾) CANGAROO (谷森) ◎Milagroソ−スはみえたか −> 解析中。 Tibet (瀧田) ◎政情不安は大丈夫か? −> 最近シフトは動乱前に帰国。今後の渡航禁止が心配。 中国メンバ−がメンテナンス可能。現在装置は順調に稼動。 ◎水槽の価格は −> 50平米で 200万円。200台で 3.6億円の予定。 重力波 (黒田) ◎昨年の巨大GRBでの観測は -> LIGO, VIRGOがアッパ−リミットをつけた。 6.審議事項 梶野実行委員長から、昨年8月28,29日に実施された「宇宙線将来計画 シンポジウム」と30日に実施された「宇宙線研究所将来計画提案会」の内容 報告があった。提案会に対する宇宙線研究所のまとめが3月中に公開される 予定であり、CRCとしてはこのまとめをもとに将来計画の議論をしようという 提案がなされ、意見交換を行なった。 −欧米は100億円規模の将来計画をたてている。日本も、宇宙線研 だけでも10人程度の規模で組織化して参加しないといけない。 (神岡グル−プは13人) −重力波は概算要求が通れば天文台と合流して10人規模になる。 −CRCとして将来計画の検討をどうすすめるのか。 CRCが独自にプロジェクト選定をしたことはない。宇宙線研の動向に合わせる しかない。 −科研費による各大学の独自の研究も必要 新領域の採択は困難だろう。さらに補助金額が特定領域より減っている。 大型予算は宇宙線研から概算要求をだすしかない。 −将来計画検討委員会では、プロジェクトを集中すべきという意見と萌芽的研究 も残すべきという両方の意見がでている。 −将来計画が日本をホストとしてすすむとは限らない。 −提案になかったプロジェクト(CALET, EUSO)はJAXA, 理研といった母体を もって活動している。 −高エネルギ−業界は一極集中して大プロジェクトを実施して来た。 −欧米の宇宙線研究者は高エネルギー業界の方法を継承している。 以上 === (資料1) ============================================================= ● (資料1) 「CRC News」メール配信 (No.1084--No.1156: 67件) ○ 委員会報告; 4件 11月26日、No.1107 RCNP研究計画検討専門委員会議事録(案) 11月27日、No.1110 平成19年度第2回 CRC実行委員会 議事要録 11月27日、No.1111 平成19年度 第1回 CRC総会 議事要録 12月04日、No.1116 核物理研究センター運営委員会議事録(案) ○ 公募案内; 23 件 10月25日、No.1091 東京大学宇宙線研究所学術研究支援員の公募 10月28日、No.1093 マックスプランク物理学研究所研究員公募 10月28日、No.1094 GLAST postdoc positions at SLAC 10月28日、No.1095 KEK・加速器研究施設教員公募 4件 11月01日、No.1097 早稲田大学理工学研究所客員講師公募 11月14日、No.1100 KEK・超伝導低温工学センター博士研究員公募 11月16日、No.1101 京都大学大学院理学研究科・物理・宇宙物理 教員公募 11月22日、No.1105 東京大学宇宙線研究所研究機関研究員公募 11月26日、No.1108 東大IPMUの特任助教または学術研究支援員公募 12月03日、No.1114 KEK素粒子原子核研究所物理第三研究系教員公募 12月04日、No.1115 マックスプランク物理学研究所研究員公募 12月12日、No.1120 ガンマ線バーストのX線・γ線観測研究の支援研究員公募 1月08日、No.1121 東京大学宇宙線研究所学術研究支援員の公募 1月08日、No.1123 KEK素核研教員公募 1月09日、No.1126 ガンマ線バースト観測研究の科研費支援研究員募集(再) 1月09日、No.1127 理研・仁科センター研究員またはリサーチアソシエイト募集 1月11日、No.1128 H19年度太陽圏シンポジウムおよびSTE研研究集会 -2nd- 1月16日、No.1129 CERN夏の学校プログラム2008への日本の学生の派遣募集 1月28日、No.1134 名古屋大学太陽地球環境研究所若手研究者公募 1月30日、No.1137 KEK・加速器研究施設教員公募4件 2月14日、No.1141 理化学研究所 協力研究員募集 2月23日、No.1142 「天文学・宇宙物理学の展望-長期計画の策定へ向けて-」 講演募集 2月23日、No.1143 KEK素核研人事公募 ○ 研究会案内; 32 件 10月10日、No.1085 Reminder: 高宇連研究会「超新星とその残骸」 10月15日、No.1087 研究会「高エネルギー天体現象と重力波」2nd circ. 10月23日、No.1090 第21回「宇宙ニュートリノ」研究会 10月28日、No.1092 理論研究会「初期宇宙と素粒子標準模型を超える物理」 11月01日、No.1096 宇宙線研究所共同利用研究成果発表研究会 11月06日、No.1098 東大21世紀COE「極限量子系とその対称性」シンポジウム2007 11月18日、No.1102 第2回「地文台によるサイエンス」シンポジウム 開催 11月19日、No.1103 The International Workshop on Advances in Cosmic Ray Science 11月26日、No.1106 平成19年度共同利用研究成果発表研究会 11月27日、No.1109 The 3rd International Workshop on Nuclear Emulsion Techniques 11月28日、No.1112 ICRR理論研究会「初期宇宙と素粒子標準模型を超える物理」 12月03日、No.1113 平成19年度共同利用研究成果発表研究会(再) 12月05日、No.1117 「地文台によるサイエンス」シンポジウム 2nd 12月05日、No.1118 学術会議シンポジウムのご案内 12月10日、No.1119 H19年度太陽圏シンポジウムおよびSTE研研究集会 1月08日、No.1122 加速器科学が創る21世紀テクノロジービッグバン 1月08日、No.1124 数物連携宇宙研究機構開設記念シンポジウム 1月17日、No.1131 KEK測定器開発室セミナー(1/30 LBNL Pixel Detector) 1月17日、No.1132 シンポジウム「ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙」 1月23日、No.1133 International Advisory Board meeting of JEM-EUSO 1月29日、No.1135 The International Workshop on Advances in Cosmic Ray Science 1月30日、No.1136 4th International Workshop on Nuclear and Particle Physics at J-PARC (NP08) -2nd- 2月05日、No.1138 3rd International MAXI Workshop "Astrophysics with All-Sky X-Ray Observations" 2月06日、No.1139 東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)開設記念シンポジウム 2月08日、No.1140 IAPS 2008 - Second Circular 2月23日、No.1142 「天文学・宇宙物理学の展望-長期計画の策定へ向けて-」 講演募集 2月25日、No.1144 Neutrino Massのfocus week開催 3月05日、No.1147 DAQワークショップ2008のお知らせ 3月06日、No.1148 IPMU Opening Symposium のライブ配信 3月10日、No.1149 高エネルギーガンマ線天体研究会:将来への展望 3月11日、No.1150 学術会議シンポのご案内と講演募集 3月22日、No.1156 宇宙線・ハドロン研究会案内 v1 ○ その他; 8 件 10月02日、No.1084 WPI IPMU(東京大学数物連携宇宙研究機構)の発足 2月27日、No.1145 日本物理学会年会の託児室の申し込み 2月29日、No.1146 CRC新入会員募集 3月13日、No.1151 物理学会「JPSJフレンドシップミーティング」 3月17日、No.1152 CRC総会、宇宙線・宇宙物理領域懇談会のご案内 3月17日、No.1153 CRC選挙公示 3月18日、No.1154 CRC選挙推薦公募 3月19日、No.1155 訃報:タスマニア大学名誉教授フェントン氏御逝去 ***************************************************************************** === (資料2) ============================================================== 宇宙線研究所報告 2008年3月25日 CRC総会@物理学会 ○人事異動 ==> 所長 (平成20年4月1日から) 梶田 隆章 ==> 副所長(平成20年4月1日から) 福島 正己 ==> 観測所長・部門主任は、変更なし。 ==> 広報担当の職種を研究員相当から助教相当に変更 ==> 特任教員採用   平成19年10月1日 小川 洋  神岡宇宙素粒子研究施設・特任助手    宇宙線研究所研究機関研究員から   平成19年10月1日   小林兼好  神岡宇宙素粒子研究施設・特任助手    Stony Brook (Research Scientist)から   平成20年1月1日 山下雅樹  神岡宇宙素粒子研究施設・特任准教授    Columbia大学から ==> 研究員の新規採用   平成20年2月18日 谷本 奈穂 ν・セ(学術研究支援員)   平成20年4月1日 得能 久生 TA(特任研究員(研究所研究員)   平成20年4月1日 清水 雄輝 ν・セ(特任研究員(研究所研究員)   平成20年4月1日 平松 尚志 理論(特任研究員(研究所研究員)   平成20年4月1日 浅野 雅樹 理論(特任研究員(研究所研究員)   平成20年4月1日 梶  祐志 ν・セ(特任研究員(プロジェクト研究員)   平成20年4月1日 野中 俊介 TA(特任研究員(プロジェクト研究員) ○特任助教1〜2名の公募が近々ある。(神岡、理論、SDSS以外) ○4月1日から共同利用運営委員会のメンバーが交代する。 ○平成20年度予算:効率化係数(1%)と全学協力係数(0.25%)で     総額 1.25%減 ○H20年度共同利用研究の査定委員会が終了、4月の共同利用運営委員会で 審議決定される予定。 ○平成21年度概算要求     新規:学内の審査が終了 ○「学術研究の推進体制に関する作業部会」がほぼ最終的な報告者を作成。 パブリックコメントをHPで求めている。附置研究所・共同利用研究所の見直し、 「共同利用・共同研究拠点」の設置、大型プロジェクトの推進等が中心。 ○「東京大学における競争的資金等の不正使用防止に関する規則」・ 「ガイドライン」作りが進んでいる。物品購入、旅費、謝金などの取り扱い規則の 見直しがなされる。運営費交付金(共同利用経費)にも適用されるので、経費使用は 新しく制定される、「ガイドライン」などに従うように。また、共同利用研究者は 各部門主任から情報を十分受けること。 ○将来計画検討委員会に関連して 3月中に報告書がでる予定。 ○博士課程大学院生対する支援策 1.授業料半額免除者を1000名 年26万円 2.私費留学生の約2割にフェローシップ 年180万円 3.優秀な学生への支援(2000名) 年30万円 == (資料3) =========================================================== KEK報告(19年度後半) 京大 谷森 * KEK宇宙実験グループ立ち上げ   羽澄氏(BELLEから)、宇宙論、米国とCMB偏光測定実験を行う。 * KEKロードマップの提案(鈴木機構長から) * KEK組織変更  主任制の廃止、プロジェクトリーダーの設置、副所長(3名程度) 詳しくは後に、 * 物理第2主幹、近藤氏退職、第2主幹は野崎副所長兼任(1年)、アトラス代表は徳宿氏。 (ここでロードマップ図の説明あり) 機構改革(案)延与氏の記録より * 機構の組織改革の進行を受け、素核研の組織についての改革案を作成した。 論点としては以下を考慮した。 1)学問の動向に即した機動的な運営をすすめるべく、所長のリーダーシップと コミュニティの意思を反映する仕組みが必要。 2)全所的立場からの所長補佐機能の強化が必要、現在の主幹は所長補佐兼大 グループの代表として機能しているため、時にコンフリクトも起こりうる。 3)現在の運営責任者会議を報告の場から議論の場に変えることを行いたい。 改善案として以下を行いたい。 1)運営会議は選出方法と構成は現状維持としコミュニティの意見反映の場として 担保する。 2)運営責任者会議(研究グループ代表者会議)を所内の重要な意思決定の場と 位置づける。所員はいずれか(複数可)のグループに所属する。(主幹会議に 対応か?) 3)研究グループの改廃は所長の提案に基づき運営責任者会議で承認 4)副所長を複数にする(最大3名)。 研究系(主幹、技術副主幹)は廃止。 5)役職者の選出について、所長は運営会議の意見に基づき教育研究評議会で選考 する現状を守り、副所長、技術調整役は所長が提案し運営会議で承認する。 * 以上の結果として、副所長のサポートを得て所長のリーダーシップが強化される。 運営責任者会議が所の運営に責任を持つ体制ができる。所員の意識改革(系でなく 「研究グループ」に所属)が行われる。などの改善が期待できる。 質疑応答 延与氏の記録より これについて以下の意見があった。 1)機構の組織とインテグレートして考え、素核研独自で進めるべきではない。 2)研究グループの長をグループで決めるのはおかしい。所長であるべきである。 3)研究グループの改廃の承認の場所は運営委員会であるべきではないか?  4)所長直下にディレクターオフィスを置くほうがよいと思われる。 5)人事管理の問題がまずかった経験は生きているのか? 6)会議と組織(命令系統)を分離したほうがよい。 7)グループは組織なのか? 8)支援グループはなくならないが実験グループは時限的であることに留意すべき。 -------------------------------------------------------------------------                              平成20年3月20日 CRC総会 JAXA/ISAS 宇宙理学委員会報告                                  文責 鳥居  第17回 平成19年12月27日 本部長報告 * 9−10月に、SAC長期計画部会の下、月探査WGがあった。  * ISASでの学術研究に関する外部評価が行われた。 * H20年度のJAXA予算内示があり、1875億円、2.0 %増。 * 新規事業として、次期固体ロケットと小型科学衛星プログラム。 報告 1) 宇宙工学委員会報告 2)宇宙環境利用委員会 3)大気球実験 ブラジルでのスーパープレシャー気球実証機について。 4)衛星実験の現況   あけぼの、GEOTAIL、すざく、はやぶさ、れいめい、あかり、ひので、かぐや 5) 衛星の開発状況 PLANET-C、BepiColombo、Astro-G、NeXT 報告/議事 1)宇宙科学に関連するJAXAにおける最近の動き 2)国際共同における動き 3)ベッピコロンボ計画 4)MDR/SRR審査委員会報告   SRG, TOPS, LunaGlob, SPICA 5)小型セイル実証機に搭載希望の理学観測機器にかんして 6)ISS曝露部利用科学ミッション(第2期)について   ISS対応WG設立の承認 7)Solar-C WG設立提案 8)惑星物質資料受け入れ設備の共同利用化について 9)GEOTAIL評価委員会報告 10)基礎開発経費の配分審査結果 11)宇宙理学班員の登録申請について                           以上。 --------------------------------------------------------------------------- STE研報告 (文責:伊藤) 1)人事関連 *教授退官  H20年3月で、小島正宣(太陽圏環境部門・太陽風グループ、理学系)、  小川忠彦(電磁気圏環境部門・豊川、工学系)の2教授が定年退官。  両ポストの後任人事がスタート。 *研究機関研究員  任期満了転出に伴い研究機関研究員を公募(2月末締め切り)。  天文台の太陽関連のPD1名が四月より着任。  (宇宙線研究者も応募可であるが知名度がない) *運営協議会メンバー  任期満了、定年等に伴い運営協議会メンバーの一部が改選。宇宙線関係では  鈴木宇宙線研所長から梶田新所長へ。寺沢氏(東工大)から星野氏(東大)へ。 2)所内外の動き *外部評価 1月に外部評価。合わせて、国内外数十名の関連分野からの 評価者による業績評価(S,SS評価)。 *GCOE 2つGCOEに分かれて申請 大気関連グループは環境学研究科、地球水循環センター等との 現21世紀COEの後継を申請。 宇宙線、磁気圏、太陽関連グループは理学研究科宇宙・素粒子 グループと宇宙分野の研究として新GCOEを申請。 以上 === (資料4) =========================================================== 神岡関係(中畑) スーパーカミオカンデは順調にデータ取得を行っている。今後、長期間安定した データをとり続けていくために、電子回路およびオンラインシステムの更新を 2008年の夏頃に行う予定である。 地下での宇宙素粒子研究を更に展開していくために、新たな実験空洞が掘削された。 実験室Aは15x21x15mのサイズを持ち、実験室Bは11x6x11mのサイズを持つ。 昨年の神岡施設運営委員会において、この実験室を使用したいという実験グループから の申請にもとづき議論し、実験室AはXMASS実験グループ、実験室BはCANDLES実験グル ープが共同利用することになっている。 TA実験(荻尾) テレスコープアレイ実験は地表検出器(SD)アレイと大気蛍光望遠鏡(FD)による フル観測を開始しました. SDと中央制御タワーとの通信状況の改善(2007年10-11月),私有地ヘのSDの設 置(2007年12月),中央制御タワーの改良,長距離通信の変更,ファームウェア の更新(2007年12月-2008年1月)を経て,現在,503台のSDが設置され,うち95% が空気シャワーアレイを構成して稼働している.現在は全体が3つのサブアレ イに分割されており,それぞれ独立にトリガー判定,データ収集を行っている. イベントレートはおよそ1000イベント/日である. 一方,FDは3つのステーションが観測を継続している.このうち新しく作られ た24台の望遠鏡については,2007年6月からの総観測時間はBRMステーションで は629.5時間,LRステーションでは464.6時間となっている.主要なキャリブレー ション/大気モニター装置として,LIDAR,中央レーザー(CLF),電子線形加速 器(LINAC)の開発/運用が進められている.LIDARはFDとともに定常的に観測を 行っている.CLFは2008年3月に設置された.LINACはKEKでのビームテストが始 まっており,5月にアメリカ合衆国に輸送される予定である. CANGAROO (谷森)  CANGAROO-IIIによる観測を継続して実施している。最近の発表論文は、 (1)パルサー星雲MSH15-52からの拡がったTeVガンマ放射の観測 (2)2006年7-8月の活動銀河核PKS2155-304からのガンマ線フレアの観測 (3)超新星SN1987Aおよび周辺領域からのTeVガンマ線放射の上限 (4)電波銀河Cen Aおよび球状星団CenωからのTeVガンマ線放射の上限 がある(詳細はhttp://vesper.icrr.u-tokyo.ac.jp/参照)。他に 二編の論文が投稿中である。  2008年1-2月の不在期間に嵐があり、強風のためか望遠鏡4号機の 鏡118枚中18枚が落下した。3月下旬から緊急修理を行いできる限り 復旧させる。 チベット(瀧田) チベット空気シャワー観測装置(Tibet-III)は順調に稼動している。太陽時CG異 方性を用いたmulti-TeV領域全粒子スペクトルの冪測定(相互作用モデルによらな い)に関する論文がApJLに掲載された。Kneeがastrophysical originであること をconfirmする新方法を提案し、それが原理的には可能であることを示唆してい る。また、チベットグループはその次期計画として10000m2の水チェレンコフ型 地下ミューオン検出器(Tibet-MD)と空気シャワー観測装置(Tibet-AS)との連動 実験による10TeV以上の宇宙ガンマ線観測と、空気シャワーコア観測装置(Tibet- YAC)とTibet-ASの連動実験によるKnee領域前後の宇宙線化学組成の研究を計画し ている。Tibet-MDのプロトタイプ検出器(100m2)が、平成19年冬に完成して データ取得を始めた。シミュレーションとデータの詳細な比較中である。 重力波 (黒田) 世界では、TAMA, GEO, Virgo, LIGOなどの第一世代のレーザー干渉計による観 測が一段落し、究極感度を出すための地道な研究が進められる一方で本格的な重 力波検出を目指す第2世代の干渉計の建設が開始されている。このような中で日 本の重力波グループは、LCGT計画の早期着手により重力波の発見を行い、以後、 国際観測網で主導的役割を果たすという方針を堅持し、平成21年度の概算要求を 昨年暮れに大学本部へ提出した。この要求は本年3月までに東京大学の学術企画 調整室による評価を受け、文科省に提出される見通しである。また、今年は、大 学附置研から提案される大型計画の予算化の道筋について、科学技術・学術審議 会で報告がまとめられつつあり、従来門戸を閉ざされてきた状況からすれば明る い兆しが出てきたと言える。 ------------------------------------------------------------------------ 以上 ======================================