テーマ 概要 予定 フォトギャラリ


2019年2月-3月に拡張テレスコープアレイ(TAx4)サイトでの地表粒子検出器の設置が行われる。ヘリコプターで吊り下げられた検出器を地上の設置場所に誘導しているところ

研究分野 宇宙線物理学実験

研究テーマ

最高エネルギー宇宙線の起源の探究

10の20乗電子ボルト付近あるいはそれを超えるエネルギーをもつ宇宙線の観測によって、そのエネルギースペクトル、到来方向、化学組成を決定し、最高エネルギー宇宙線の起源およびそれに関る極高宇宙物理の研究を行います。

研究の概要

  • 理論的な予想(GZKカットオフ~6x1019 eV)を超えて、10の20乗電子ボルト以上の極高エネルギーの宇宙線が、明野観測所の大規模空気シャワーアレイ(AGASA)で11例観測されています。一方で米国ユタ州のHiRes実験では理論的な予想と一致する結果を出しています。この不一致を決定的に解決するために、米国ユタ州の砂漠地帯においてAGASAの約7倍規模の地表粒子検出器アレイと空気シャワーが発生する大気蛍光を観測する望遠鏡ステーションが2007年に完成しました。最高エネルギー領域の宇宙線のエネルギースペクトル、到来方向、化学組成を測定し、その起源を解明するのが、宇宙線望遠鏡(テレスコープアレイ[TA])実験の研究目的です。(TAの特徴

    • 2012年12月より2017年12月まで、TAグループのspokesperson
    • 現在、TAグループの執行委員会のメンバー

    • TAの5年間のデータで、最高エネルギー宇宙線がおおぐま座の足元付近の方向から過剰にやってくる兆候をとらえた。


      エネルギーが5.7x1019eV以上の宇宙線に対する、過剰・欠損の有意度(赤色が過剰、青色が欠損)マップ(赤道座標)。白い破線より上がTAの視野。(Astrophysical Journal Letters, 790:L21, 2014)

    • TA地表検出器4倍拡張計画(TAx4)の科研費特別推進研究(2015年度~2019年度)
      研究課題名:拡張テレスコープアレイ実験 - 最高エネルギー宇宙線で解明する近傍極限宇宙
      • TAx4計画:TAの地表検出器を最終的に4倍に拡張し、データ取得ペースを加速して高統計で、TAがとらえたhotspotを確証し、最高エネルギー宇宙線の起源解明に挑戦(TAx4)
        • 2014年10月UHECR2014国際会議でのTAx4の発表(pdf
        • 2019年2月-3月:地表検出器の設置。地上検出器の第一期拡張完了 ([ICRR広報撮影の設置写真]地元紙報道)。データ収集中
        • 3月15日日本物理学会で進捗状況を発表

  • 将来計画:宇宙での最高エネルギー宇宙線観測に向けたR&D。2012年12月にJEM-EUSO計画に参加。TAサイトにおけるプロトタイプ検出器の試験。
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佐川の活動

  • 2020年 -----
    • 2月24日~28日:国際会議INSTR20@ロシア ノボシビルスク

    • 2019年 -----
    • 12月09日~11日:TA Collaboration meeting@韓国
    • 9月17日~20日:日本物理学会@山形大学
    • 8月16日~27日:平成31年度 東京大学 海外実施体験活動「米国ソルトレイクシティおよび近郊における国際交流・研究体験活動」東大学部学生10名の体験活動実施
    • 7月24日~8月1日:国際宇宙線会議(ICRC2019)@Madison, WI, USA
    • 6月10日~14日:TA Collaboration meeting@ユタ大学
    • 4月22日~30日:韓国出張
    • 3月10日、11日:TA拡大解析会議@大阪電気通信大学
    • 3月14日~17日:日本物理学会@九大伊都キャンパス
    • 3月5日~9日:宇宙線研究所スプリングスクール
    • 2月18日~3月8日:ユタ出張(TAx4 [TA拡張]計画の地表検出器設置のため)

  • ----- 過去の活動 -----


フォトギャラリー (準備中)

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