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科学研究補助金 特別推進研究  (平成27年度~平成31年度)

拡張テレスコープアレイ実験-最高エネルギー宇宙線で解明する近傍極限宇宙
(TAx4)

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フィールドの仮集積所からヘリコプターを使って地表検出器を吊り上げるところ
ヘリコプターを設置箇場所に誘導しているところ     設置された地表検出器
TAx4地表検出器の設置風景(2019年3月)

研究の概要

北半球最大規模の宇宙線望遠鏡テレスコープアレ(TA)は、2008年から5年間の観測によって、5.7×1019乗電子ボルト(Ecutoff)以上の最高エネルギー宇宙線の到来方向が大熊座付近の特定の領域に集中するホットスポットの兆候を見出した。また、最高エネルギー宇宙線の発生源が地球から約2億光年以内の近傍に限られることを示唆する宇宙線強度の急激な減少をEcutoff以上で観測した。これらは、最高エネルギー宇宙線の起源天体を近傍の宇宙で確定できる可能性を示唆する観測結果である。本研究ではTAの観測面積を4倍に拡張(TAx4)して観測事象取得ペースを加速することにより、最高エネルギー宇宙線による近傍の極限宇宙の解明を目指す。