高エネルギー天体とは・我々のグループの活動

具体的な高エネルギー天体現象として、超新星爆発、パルサー磁気圏、マグネター(超強磁場中性子星)の巨大フレア、銀河中心ブラックホールから噴き出すジェット、星形成銀河、正体不明のガンマ線バースト、銀河団などを挙げることができます。

我々の研究テーマは、これらのさまざまな天体現象の物理メカニズムはもちろん、そこでの相対論的粒子の生成、それらの粒子を起源とする光子(電波〜X・ガンマ線)の放射などです。また、これらの高エネルギー天体現象を解明する手がかりを得るため、より詳細なデータが得られる太陽風・太陽フレアなど身近な高エネルギー現象の研究も行っています。

研究手法も、純理論解析・数値シミュレーションなどの理論的手段に留まらず、人工衛星などの観測データ(電磁場・電波観測、プラズマ粒子・X線〜γ線観測など)をその測定原理に戻って解析し直すことにより、観測装置の設計者すら予期していなかった結果を得たことは一度ではありません。