小研究会
相対論的現象で探る宇宙の進化Ⅴ

2025年2月24日(月・祝)-27日(木)
@ 洲本商工会議所(洲本市)

 宇宙という膨張する入れ物の中では、多様な天体現象が起きている。 その中でも高エネルギーや強重力下での相対論的な効果が無視できない現象には、多くの謎が残されている。 巨大ブラックホールやガンマ線バーストなどでの相対論的ジェットの加速、 超新星残骸やパルサーでの高エネルギー粒子の生成、中性子星連星合体時に放たれる電磁波の放射機構、 地球に飛来している最高エネルギー宇宙線や高エネルギーニュートリノの起源、こうした問題が理論・観測両面から盛んに研究されている。 また、上記の突発現象の赤方偏移進化から、宇宙における星形成史、母天体の進化などを理解することも可能となる。 電波からガンマ線に至る多波長の電磁波、宇宙線、ニュートリノ、重力波といった多種多様な観測手段があるマルチメッセンジャー天文学の時代における、 今後の理論研究の方向性について議論することを目的とし、本研究会を開催する。 若手のための勉強会の機能も併せ持ったものとしたい。

招待講演者
  • Hamid HAMIDANI (東北大学)
  • 定成健児エリック (甲南大学)
Program

Feb. 24 (Mon.)

  • 13:30 - 15:00
    浅野勝晃 (ICRR)
    「乱流による粒子加速と高エネルギー現象」

  • 15:00 - 15:30
    休憩

  • 15:30 - 17:00
    川島朋尚 (ICRR)
    「降着円盤~MAD MAX~」

Feb. 25 (Tue.)

  • 9:00 - 10:30
    Hamid HAMIDANI (東北大学)
    「ジェット」(招待講演)

  • 12:00 - 13:00
    昼食

  • 13:00 - 14:30
    草深陽 (ICRR)
    「GRB残光」

  • 14:30 - 15:00
    休憩
  • 15:00 - 16:30
    澤田涼(ICRR)
    「原始太陽系における超新星の影響」

Feb. 26 (Wed.)

  • 9:00 - 10:30
    稲元燎平 (ICRR)
    「宇宙線により励起される乱流場における自発的粒子加速」

  • 12:00 - 13:00
    昼食

  • 13:00 - 17:00
    恒星内部に見られる玉ねぎ構造勉強会

Feb. 27 (Thu.)

  • 9:30 - 11:00
    福本優作 (ICRR)
    「宇宙線拡散」

  • 11:00 - 13:00
    パネルディスカッション

世話人:霜田治朗、川島朋尚、浅野勝晃(宇宙線研究所)