小研究会
相対論的現象で探る宇宙の進化Ⅲ

2023年2月22日(水)-24日(金)
@ レジェンドファイブ伊豆高原(伊東市)

 宇宙という膨張する入れ物の中では、多様な天体現象が起きている。 その中でも高エネルギーや強重力下での相対論的な効果が無視できない現象には、多くの謎が残されている。 巨大ブラックホールやガンマ線バーストなどでの相対論的ジェットの加速、 超新星残骸やパルサーでの高エネルギー粒子の生成、中性子星連星合体時に放たれる電磁波の放射機構、 地球に飛来している最高エネルギー宇宙線や高エネルギーニュートリノの起源、こうした問題が理論・観測両面から盛んに研究されている。 また、上記の突発現象の赤方偏移進化から、宇宙における星形成史、母天体の進化などを理解することも可能となる。 電波からガンマ線に至る多波長の電磁波、宇宙線、ニュートリノ、重力波といった多種多様な観測手段があるマルチメッセンジャー天文学の時代における、 今後の理論研究の方向性について議論することを目的とし、本研究会を開催する。 若手のための勉強会の機能も併せ持ったものとしたい。

招待講演者
  • 小林翔悟 (東京理科大学)
  • 衣川智弥 (ICRR)
  • 川口恭平 (ICRR)
Program

Feb. 22 (Wed.)

  • 12:30 - 13:30
    草深陽 (ICRR)
    「磁場優勢ジェット」

  • 13:30 - 14:30
    大村匠 (ICRR)
    「Wide-angle tailed radio galaxies」

  • 14:30 - 15:00
    休憩

  • 15:00 - 17:00
    衣川智弥 (ICRR)
    「連星」(招待講演)

Feb. 23 (Thu.)

  • 9:30 - 10:30
    後藤瞭太 (ICRR)
    「相対論的なアルヴェン波中での放射過程」

  • 10:30 - 11:30
    和田知己 (ICRR)
    「マグネターⅡ」

  • 11:30 - 13:00
    昼食

  • 13:00 - 14:00
    西脇公祐(ICRR)
    「銀河団Ⅱ」

  • 14:00 - 15:00
    川島朋尚 (ICRR)
    「ブラックホール降着流における相対論的現象」

  • 15:00 - 15:30
    休憩

  • 15:30 - 17:30
    小林翔悟 (東京理科大学)
    「広帯域・高精度分光観測で探る超高光度X線源 (ULX) の降着描像と現状」(招待講演)

Feb. 24 (Fri.)

  • 9:30 - 11:30
    川口恭平 (ICRR)
    「コンパクト連星合体起源電磁波対応天体」(招待講演)

世話人:衣川智弥、川口恭平、川島朋尚、浅野勝晃(宇宙線研究所)