Masayuki NAKAHATA

Neutrino And Astroparticle Research

Profile

Masayuki NAKAHATA

Masayuki NAKAHATA

Professor

研究テーマ「スーパーカミオカンデによるニュートリノを用いた天体物理学」

 スーパーカミオカンデ実験装置(SK)を使い、超新星爆発ニュートリノ、太陽ニュートリノの観測を行っています。
 太陽の8倍以上重い星はその一生の最後に「超新星爆発」とよばれる大爆発を起こします。その爆発のエネルギーの99%はニュートリノによって星から放出されます。SKは24時間体制で常時データを取っており、もし我々の銀河で超新星爆発がおきれば、非常のたくさんの数のニュートリノ現象を捉えることができます。また、超新星爆発は宇宙の初めから宇宙の至るところで起きてきており、そうしたニュートリノ(「超新星背景ニュートリノ」とよぶ)は、我々の周りにも飛び交っています。超新星背景ニュートリノを観測するために、SKの水タンクにガドリニウムを溶解して、反電子ニュートリノの現象を同定しようと考えています。
 太陽ニュートリノはニュートリノ振動の効果によって、元々の電子ニュートリノの約70%がミューニュートリノ、タウニュートリノに変化して地球に届くことが既にわかっています。太陽ニュートリノのエネルギースペクトルを精密に測定し、ニュートリノ振動の理解を深めようとしています。

Kamioka Observatory
Super-Kamiokande
Personal Profile


ニュートリノを使って捉えた太陽の像。