日本物理学会 学生優秀発表賞(宇宙線・宇宙物理領域)

本賞に関する各種規定

宇宙線・宇宙物理領域における学生優秀発表賞
候補者選考規定

2018年6月16日 (物理学会理事会承認)
  1. 日本物理学会宇宙線・宇宙物理領域では、学生の発表の質の向上と、顕彰により優秀な学生が認知されることを目的とし、日本物理学会学生優秀発表賞の候補者選考、および、推薦をおこなう。
  2. 本賞候補者の選考、および、推薦は宇宙線・宇宙物理領域 運営委員会メンバーからなる「日本物理学会 宇宙線・宇宙物理領域 学生優秀発表賞選考委員会」(以下、選考委員会)がおこなう。選考委員会の委員長は、領域代表がつとめる。
  3. 採点をおこなう審査員は物理学会の正会員で、特任も含む助教以上、および、博士の学位を有する研究員の審査員候補者の中から選考委員会が選出する。受賞者決定後、すみやかに審査員名を公表する。
  4. 本賞の審査を希望する学生は、学会講演申し込み時に学生優秀発表賞への応募申請を行う。宇宙線・宇宙物理領域を希望領域として講演を申し込んだ発表のみを対象とし、学会への予稿の提出を義務とする。
  5. 審査員の割り当ては選考委員会が、原則として以下のルールに従いおこなう。
    • 各発表者に対して、審査員を3名割り当てる。
    • 各審査員は10名前後の発表を審査する。
    • 可能な限り共同研究者以外を割り当てるべきだが、共同研究者が多数の研究グループの場合はこの限りではない。その際も、同一機関所属の教員を審査員に割り当てないようには配慮する。
  6. 委員長は、学会後すみやかに選考委員会を開催し、各審査員の評点を基礎として、候補者を選定する。選定した候補者について異議がないかを審査員に確認した上で、選考委員会が最終的な判断をおこなう。
  7. 委員長は、候補者決定後すみやかに、審査員の名簿と受賞候補者の推薦名簿を物理学会に提出する。

選考に関する覚書

  1. (対象) 年1回を原則に、オンサイト学会時の講演を対象とする(オンサイト学会が 年2回に戻った場合は、対象の再検討を行う)。また、過去に日本物理学会学生優秀発表賞(宇宙線・宇宙物理領域)を受賞していない者とする。
  2. (受賞者数の目安) 受賞者の数に特に制限は設けられていないが、質を揃えるために、学生の発表10件に対して1件程度を目安とする。ただし、審査員一人あたりの審査数などに応じて適宜調整する。
  3. (受賞者数の公表) 理事会での承認後、領域のウェブページで受賞者を発表する。その際、審査員名も掲示する。
  4. (表彰式) 表彰式は、次の回の物理学会における領域懇談会でおこなう。その際に、審査員も発表し、労をねぎらう。
  5. (審査員候補者の情報収集) 審査員候補者について氏名、所属、メールアドレス、審査可能な分野 (領域キーワード) の情報を以下の方法で収集する。
    • 学会時に登録用紙を会場で配布し回収する。
    • メーリングリストを通じてウェブでの登録を呼びかける。
  6. (審査員の割り当て) 学会に参加するかどうかが明らかでない人に審査員を依頼することも可とし、ウェブ入力により諾否を連絡してもらう。辞退者があった場合には、選考委員会が代わりの審査員を依頼する。
  7. (選考の過程) 各審査員の評点を、nを審査を担当した講演数、iをその中での順位として(n+1-i)/n によって求め、これらを合計した得点を基礎として、候補者を選定する。選定した候補者について異議がないかを審査員にメールで回覧後、最終的な決定とする。異議が出た場合は、再度、選考委員会を開催し、最終的な判断をおこなう。
  8. (覚書の修正) 本覚書の修正には、領域懇談会での承認が必要とする。

学生優秀発表賞の審査のお願い

本賞は物理学会における学生による発表を顕彰するものです。学生の発表の質の向上と、優秀な発表を顕彰することで優秀な学生がより注目されることを目的としています。受賞候補者の選定を宇宙線・宇宙物理領域でおこない、理事会での承認の後に物理学会会長名で表彰されます。審査にご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

審査の手順
担当いただくn件の発表を学会会場で聴講して頂き、優秀だと思われた順に1からnまでの順位を重複なくつけ、学会終了後1週間をメドに審査結果を選考委員会まで提出してください。
審査の視点
  1. 基本的には発表が魅力的であったかどうかを基準としてください。
  2. 単に発表技術の比較ではなく、物理としての内容や本人の発表内容への寄与についても吟味をお願いいたします。
  3. 発表時間の超過、質問に対する受け答えも審査の対象となります。
  4. 予稿については、その内容が良ければ、加点対象としていただいてよいですが、予稿提出から発表までの期間に研究が進展したため、内容が異なっていたとしても減点対象とはしないようにお願いいたします。