***************< 2003年度 第1回CRC総会 議事要録 >*************** 日 時: 2003年9月11日、17時00分〜19時00分 場 所: 日本物理学会(宮崎大学)SB会場 出席者:(敬称略 50音順)安楽和明、伊藤好孝、宇津木敏人、有働慈治、戎崎俊一、     大西宗博、奥村公宏、小澤俊介、川上三郎、川田和正、河内明子、梶野文義、     窪 秀利、黒田和明、小島浩司、斎藤敏治、榊 直人、坂田通徳、さこ隆志、     佐々木真人、佐藤勝彦、塩見昌司、杉山 直、瀧田正人、竹田成宏、土屋晴文、     寺沢敏夫、鳥居祥二、永田勝明、長滝重博、中畑雅行、西澤正己、西嶋恭司、     林田直明、日比野欣也、福島正己、藤本和彦、古澤秀樹、堀田直己、     槙野文命、増田公明、松原 豊、宮原ひろ子、三浦 真、身内賢太朗、村木 綏、     森山茂栄、山下太郎、山本嘉昭、湯田利典、吉田 滋、吉村太彦、渡邉恭子                                   (以上53名) [目次] (1)議長選出 −−−−−<報告等>−−−−−− (2)CRC事務局報告 (a) 訃報 (b) CRC活動 (c) 入会者 (d) 退会者   (e) 平成15年度CRC選挙の開票結果 (3)諸報告 (a) 東大宇宙線研報告  (b) 宇宙線国際会議事務局報告  (c) IUPAP 報告  (d) KEK 報告  (e) RCNP 報告  (f) NASDA 報告  (g) ISAS 報告   (h) STE研 報告   (i) 物研連 報告   (j) 日米合同物理学会(2006年9月)   (k) 宇宙線物理学奨励賞の公募、委員長選出   (l) 物理学会における宇宙線分科の領域化  −−−−−<議事等>−−−−−− (4)議題  (a) 宇宙線分科の領域化  (b) 日米合同物理学会(2006年9月)   (c) 今後の将来計画の進め方(含む、実行委員会報告) ================================== (1)議長選出   実行委員会からの推薦で、吉田滋氏にお願いした。 −−−−−<報告等>−−−−−− (2)CRC事務局報告 (前回総会以降)(林田)  (a)訃報    名古屋大学名誉教授 村上一昭様が、5月7日、御逝去されました。    謹んで、御冥福を お祈り申し上げます。 (b)CRC活動   (1) 4月18日  ; CRC選挙開票    (2) 6月24日  ; 連絡誌 速報-14号 発行    (3) 6月26,27日 ; 宇宙線将来計画シンポジウム   (4) 6月27日  ; 2003年度第2回CRC実行委員会    (5) 8月25日  ; 第4回(2003年度)宇宙線物理学奨励賞受賞候補者の募集    (6) 随 時   ; CRC News 配信 (資料1参照) (c)入会者 ○ 福家 英之 (東大理 D3) 推薦人:山本明、野崎光昭    (研究歴):BESS気球実験による宇宙線の研究。特に宇宙線中重原子核や大気       ミューオンの流束測定器の開発・運用及び物理解析、並びに宇宙線       反重陽子の探索。次期計画BESS-Polarも準備中。学会発表複数回。 ○ 元木 正和 (東北大理 研究支援員) 推薦人:山本明、野崎光昭    (研究歴):BESS気球実験による宇宙線の研究。特に宇宙線中重原子核や大気       ミューオンの流束測定器の開発・運用及び物理解析。結果は       Astropart.Phys.19(2003)113 など。現在、KamLAND測定器を用い       た実験及び開発。学会発表多数。 ○ 渡邊 靖志 (東工大理工 教授) 推薦人:佐々木真人、浅岡陽一    (研究歴):ミューオン深非弾性散乱によるブジョルケンスケール則のテスト       (米コーネル大)。偏極ビーム・偏極標的を用いた陽子・陽子散乱       の研究(米アルゴンヌ研)。加速器PETRA(DESY)を用いたJADE実験。       トパーズ実験(量子色力学の検証、電弱理論の精密検証)。スーパー       神岡実験(核子崩壊の探索、ニュートリノ振動の研究)。Belle実験       (B中間子系でのCP非保存の研究、B中間子の希崩壊の測定)。 ○ 中山 祥英 (宇宙線研 研究員) 推薦人:梶田隆章、金行健治    (研究歴):平成15年、東大理博。平成9年から Super-Kamiokande、K2K、      両実験に参加。特に、K2Kと大気ニュートリノの中性カレント       パイ0生成のデータを用いた、ニュートリノ振動の研究。   ○ 早河 秀章 (宇宙線研 研究員) 推薦者 黒田和明、大橋正健    (研究歴):富山大理博。B中間子崩壊現象の摂動的QCD処方による解析並びに        素粒子のL-R模型により導入される右手型WボゾンのB中間子系のCP       破れへの寄与の解析を行った。2003年4月から宇宙線研でEnd to       End modelを用いるレーザー干渉計CLIOの計算機シミュレーション       並びにサファイア鏡の複屈折の測定と自動測定装置の開発を行っ       ている。 早河秀章氏の資格が審議となったが、5名全員の入会が認められた。  (d)退会者    ○ 柴田 進吉 (元福井工業大) ------------------------------------------------  (e)平成15年度CRC選挙の開票結果 開 票 日 ; 2003年4月18日(金) 事 務 局 ; 大西宗博、林田直明 立 会 人 ; 小澤俊介(宇都宮大) 定 足 数 ; 109 (有権者数 326) 有効投票数; 146 (郵便 3, Email 143) ------------------------------------------------ [ CRC実行委員会委員長 ] 順位 氏 名 得票 所属機関 備 考 1. 鳥居祥二 53 神奈川大 次点 木舟 正 12 信州大 次点 谷森 達 12 京都大 その他 48 白 票 21 以上の結果、鳥居祥二 氏 が委員長に選ばれた(1期目)。 --------------------------------------------------------------------------- [ CRC実行委員会委員 ] (定員12名) 当選順位 氏 名 得票 所属機関 備 考 当選 1. 村木 綏 62 名古屋大 前委員1位 当選 2. 谷森 達 49 京都大 前委員2位 当選 3. 福島正己 43 宇宙線研 前委員3位 同一機関A1位 当選 4. 木舟 正 41 信州大 前委員4位 同一機関B1位 当選 5. 鈴木洋一郎 32 宇宙線研 同一機関A2位 当選 6. 梶野文義 31 甲南大 当選 7. 吉田 滋 29 千葉大 前委員5位 当選 8. 瀧田正人 28 宇宙線研 同一機関A3位 当選 9. 川上三郎 27 大阪市立大 当選 10. 宗像一起 25 信州大 同一機関B2位 当選 11. 水谷興平 24 埼玉大 前委員6位 鳥居祥二 24 神奈川大 新委員長 西嶋恭司 21 東海大 前委員7位 大橋正健 19 宇宙線研 同一機関A4位 森 正樹 18 宇宙線研 同一機関A5位 櫻井敬久 16 山形大 前委員8位 梶田隆章 15 宇宙線研 同一機関A6位 当選 12. 藤本眞克 15 国立天文台 くじ引き1位 次点 柳田昭平 15 茨城大 くじ引き2位 次次点 荻尾彰一 15 東京工業大 くじ引き3位 その他 307 白 票 90 無 効 2 以上の結果、上記の当選12位までの 12名の方が委員に選ばれた。 (注1) 委員長に投票された次点以下の方の票(72票)は、委員の票に加算された。 (注2) 「同一機関から選ばれる委員の数は、3名を越えることはできない」規定 により、宇宙線研の大橋正健氏、森 正樹氏、梶田隆章氏は委員とならない。 (注3) 「委員12名中、前年度委員が6名を越えることはできない」規定により、 前委員の西嶋恭司氏、櫻井敬久氏は委員とならない。 (注4) 「同票の場合は本人に連絡の上、くじ引きとする」規定により、 藤本眞克氏、 柳田昭平氏、荻尾彰一氏には「くじ引き(メールジャンケン)」 をして頂き、順位を決めた。 --------------------------------------------------------------------------- [ 東京大学宇宙線研究所 共同利用研究実施専門委員会委員(宇宙線分野の所外委員) 推薦候補者] (定員12名) 当選順位 氏 名 得票 所属機関 備 考 当選 1. 梶野文義 23 甲南大 当選 2. 村木 綏 21 名古屋大 同一機関A1位 当選 2. 鳥居祥二 21 神奈川大 当選 4. 谷森 達 19 京都大 当選 5. 川上三郎 18 大阪市立大 当選 6. 柳田昭平 17 茨城大 当選 7. 宗像一起 16 信州大 同一機関B1位 当選 8. 柴田槇雄 15 横浜国立大 当選 8. 松原 豊 15 名古屋大 同一機関A2位 当選 10. 堀田直己 14 宇都宮大 当選 10. 荻尾彰一 14 東京工業大 当選 12. 吉田 滋 13 千葉大 くじ引き1位 次点 木舟 正 13 信州大 くじ引き2位 同一機関B2位 次次点 櫻井敬久 13 山形大 くじ引き3位 その他 256 白 票 190 以上の結果、上記の当選12位までの 12名の方が委員推薦候補者に選ばれた。 (注1) 「所外委員は、同一機関からの選出を2名以内とする」規定により、 名古屋大の2名の方と、信州大の2名の方は、候補者の資格がある。 (注2) 「同票の場合は本人に連絡の上、くじ引きとする」規定により、 吉田 滋氏、木舟 正氏、櫻井敬久氏には「くじ引き(メールジャンケン)」 をして頂き、順位を決めた。 (注3) 上記当選の12名の中から分野を考慮して 8名が委員に委嘱される。 --------------------------------------------------------------------------- [ 第19期物研連・原子核専門委員会委員推薦候補者 (定員7名) 当選順位 氏 名 得票 所属機関 備 考 村木 綏 47 名古屋大 3期委員 当選 1. 谷森 達 42 京都大 当選 2. 福島正己 39 宇宙線研 同一機関A1位 当選 3. 鳥居祥二 37 神奈川大 当選 4. 木舟 正 26 信州大 同一機関B1位 鈴木洋一郎 14 宇宙線研 同一機関A2位 太田 周 5 宇都宮大 3期委員 荒船次郎 4 大学評価機構 3期委員 梶田隆章 4 宇宙線研 同一機関A3位 森 正樹 4 宇宙線研 同一機関A3位 宗像一起 4 信州大 同一機関B2位 当選 5. 柳田昭平 4 茨城大 当選 5. 坂田通徳 4 甲南大 当選 5. 戎崎俊一 4 理化学研 池内 了 3 名古屋大 他分野(天文) 黒田和明 3 宇宙線研 同一機関A5位 次点 永野元彦 3 福井工業大 くじ引きD1位 次次点 川上三郎 3 大阪市立大 同一機関C-くじ引き1位 くじ引きD2位 丹羽公雄 3 名古屋大 くじ引きD3位 神田展行 3 大阪市立大 同一機関C-くじ引き2位 その他 49 白 票 97 以上の結果、上記の当選5位までの 7名の方が委員推薦候補者に選ばれた。 (注1) 「物研連委員を 4期以上務めることはできない」規定により、村木 綏氏、 太田 周氏、荒船次郎氏は、3期委員を務めたので、候補者とならない。 (注2) 「委員候補者の選出は、原則として同一機関から 1名とする」規定により、 鈴木洋一郎氏、梶田隆章氏、森 正樹氏、黒田和明氏、宗像一起氏は、 候補者とならない。 神田展行氏は「同一機関C-くじ引き2位」により、候補者とならない。 (注3) 池内 了氏は、選挙権および被選挙権が他分野(天文)にあり候補者とならない。 (注4) 「同票の場合は本人に連絡の上、くじ引きとする」規定により、 川上三郎氏、神田展行氏、永野元彦氏、丹羽公雄氏には「くじ引き (メールジャンケン)」をして頂き、順位を決めた。 ------------------------------------------------------------------------ (3)諸報告  (a)東大宇宙線研報告(吉村)  ○人事関係     カンガルー教授、神岡助教授、SDSS助教授の人事選考が共運委での    審議を終え、9月教授会に諮られる。     TA助教授と助手の各1名を公募している。公募の締め切りは、11月7日。     COE研究員2名の公募を、9月10日締め切りで行った。正式名称は、    東京大学研究拠点形成特任研究員であり、助手に準じる処遇である。所外委員    を含む選考委員会を設置した。着任時期は10月1日。  ○次期所長の選考     共同利用運営委員による推薦を11月7日締め切りで受け付けることになり、    次期共運委で推薦候補を決めるスケジュールで進んでいる。  ○次期共同利用運営委員会の所外委員として、鳥居祥二、村木 綏、谷森 達、    梶野文義、坂井典祐、延与秀人、渡辺 靖、中村卓史、箕輪 真の諸氏に    お願いすることになった。任期は、従来規則によると9月16日から2年間、    法人化発足後明年4月1日から残任期間続けていただくことが考えられるが、    正式決定していない。  ○法人化関連報告     東京大学の中期目標・中期計画が9月9日の評議会で決定され、文科省に提出    されることになった。法案の別表で大学内組織は記述されないことになったが、    宇宙線研究所は、全国共同利用研究所として、東京大学中期目標に明記されて    いる。  ○小泉首相が8月20日に神岡施設を視察された。1時間強、現地に滞在されて、     いくつか質問もされた。  ○乗鞍50周年記念式典を9月20日に行う予定。 (b)宇宙線国際会議事務局報告(松原)  ○論文発表数について      i) 論文数1053編(SH:272、OG:347、HE:434)        内、口頭発表:492、ポスター発表:561     ii) プレナリートーク:5編 +Hess lecture:1編     iii) ハイライトトーク:7編     iv) ラポータトーク :9編    ※ i)ペーパと、ii)−iv)のトラペンは、宇宙線国際会議ホームページで閲覧 できる。    ( http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/icrc2003/ )    ○参加者数について     合計:41ヶ国、761人 (内、外国人492人、日本人269人)  (c)IUPAP 報告(村木)  ○Hamburg会議決算報告     参加者数:1120人、費用総計:約390千EUR  ○筑波会議決算報告  ○2005年 8月3-10日  29th ICRC インド  Puna     2007年 8月末を予定 30th ICRC メキシコ  ○つくば会議での印刷書式、JTBの受付などに意見があり、 国際会議の進め方や、ペーパーの印刷・書式等に関するガイドラインを作成。  ○PANAGIC(重力、陽子崩壊に関連)への代表を決めた。  ○COSNEWSの発行(email版)     ・IUPAP official websiteに移行された。 (http://www.iupap.org/commissions/c4/cosnews/cosnews.html)  ○2004年の国際会議     ・6月20日〜23日 (フィンランド)SH関係     ・7月 5日〜 9日 (シンガポール) Asia-Pacific geophysics     ・8月 4日〜 7日 (フィンランド)Chapman Conf.    ・8月29日〜9月5日(フィレンツェ)ヨーロッパCRC (d)KEK 報告 (谷森:書面)   ● 4月25日 運協会議     *メンバーが新しくなった。        機構長:戸塚洋二、 所長:小林 誠、 副所長:高崎史彦   ○ 報告     (1) 機構長報告       機構長懇談会でのリニアーコライダー計画に対する所信表明。     (2) 所長報告      ・人事異動:素核研関連         山田(任期満了退職)、土井、小俣、渡辺研(以上定年退職)、        秋葉(辞職)、久世(転出)      ・PS実験報告(中村主幹)         4/19(土)にK2K-II実験開始記念式典を開催。今年夏にはK2K-II実験        のためにSciBarと呼ばれる fine-grain前置検出器を導入予定。      ・Belle実験報告(山内主幹)        ミノシティなどの記録が次々と更新、8月のレプトン・フォトン国際会議        には昨夏の2倍近いデータに基づく結果を発表。   ○ 協議     ・名誉教授選考について; 山田作衛前所長を名誉教授に推薦。     ・任期制について; 小林所長より、任期制について来年4月から開始を目指し               タスクフォースを立ち上げ。  ● 6月10日 運協会議     1-1) 所長報告      i) 人事異動:幅淳二(Belle教授)、西田昌平(Belle助手)     ii) 委員会関係       ハドロン加速器推進委(5/2): 来年度概算要求:ニュートリノの2km    検出器を含めるかどうか折衝の過程で判断する。       日米合同委員会(5/29): 8億8千万円の配分を決定。    iii)法人化関係       機構内法人化準備委員会の下にいくつかのタスクフォースが置かれる。      イ)技術部TF(神谷):技術部を廃止.新しい俸給表の作成に向けた      シミュレーション。定年を教官と同じにすることを希望。      ロ)広報・研究協力TF:国際社会連携部を置く。      ハ)人事検討TF:就業規則を検討      ニ)安全管理TF(近藤健):人事院規則→労働安全衛生法            放射線などの有害業務→産業医、衛生管理者を置く必要有り。   1-2) 素核研関係報告      i)PS実験報告        ・K2K-II実験は順調、陽子数 1.7x10^(19) on target.     ii)Belle 実験報告(山内)        ・積分ルミノシテイー:151/fb(6/9現在)→ 順調        ・チャームを含む新しい状態の確認:Ds(2317)、(2460)    iii) KEKB(生出): デザイン・ルミノシティー 10^(34)を達成した!    2) 協議      任期制の導入に関して      ・TFで検討をする.前の「素粒子原子核研究所の任期制と人事交流に       ついて」(最終報告)を踏まえて議論する.   ○法人化後の運営体制について     所長より以下の運営体制図の説明があった.      (運営体制図)         機構長選考会議      機構長−・役員会:理事3名(所長兼任)、外部理事1名          ・経営協議会:21名(内10名,外11名)          ・教育研究評議会:25名以内(機構長、理事+20名)            ・所長会議              ・素粒子原子核研究所−運営会議            ・物質構造科学研究所−運営会議              ・加速器研究施設−運営会議(共通を含む)              ・共通基盤研究施設              ・大強度陽子加速器計画推進部              ・管理局      尚、素粒子原子核研究所運営会議は24名      内訳:所内10名、所外10名、機構内(所外)4名       現在の素粒子原子核研究所運営協議会より外部の比率が下がる.     機構長の任期:3年     ・法人化後の素粒子原子核研究所組織図案       所長より以下の組織図案の説明が有った.         副所長      所長−−−−−−−実験物理第1研究系          技術調整官 実験物理第2研究系               実験物理第3研究系               理論物理研究系               実験企画室(J-PARC)1名      ★ 注意点、理論が系として独立する方向にいっている。   ●7月23日 運協会議    ◎報告    (1) 機構長報告     ・6/27, 7/17 に基本問題特別審議会が開かれた。ビッグサイエンスとスモール       サイエンスというテーマで議論している。     ・7/4にLC推進委員会開催。warm/coldの技術的比較検討を行う専門部会を立ち       上げた。     ・7/15に開かれた文科省の下の機構の法人化検討委員会に、運営体制図(案)を       示して説明を行った。理事が両所長を兼ねるという考えについて議論があ       った。    (2) 所長報告     ・6/18の機構運協での協議内容の報告があった。     ・名誉教授:山田前素核研所長と菅原前機構長が各々素核研評議会、機構評議       会で推薦された。     ・任期制検討タスクフォースのチャージについて文書で説明があった。       H15年末までに中間まとめ。     ・教官公募(案)について       素核研よりの3件の教授公募(低温グループ、理論素粒子現象論、ATLAS       実験)、及び、大強度陽子加速器計画推進部よりの1件の教授公募(ハド       ロンビームライン)     ・教官の人事について       Zeus実験助手に長野邦浩、ビームチャンネル助手に豊田晃久、両氏  (e)RCNP 報告 (谷森:書面)  ●(平成15年6月25日) 大阪大学核物理研究センター運営委員会    以下、ポイントのみ報告。  ○ 平成16年度概算要求について     研究特別設備として、入射サイクロトロンの更新費(約13億円)を要求する。   ○ 独立法人化後の核物理研究センターのあり方について     土岐委員長から、大阪大学での法人化の取り組み状況の経過報及び本センタ     の中期目標・中期計画に、量子科学研究所構想は記載せず提出する。     要するに現行を維持するということである。 (f)NASDA 報告(槙野) ○平成15年10月1日から宇宙科学研究所、航空技術研究所、宇宙開発事業団 が統合されて、「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が文部科学省の独立行政     法人として発足する。      準備会で議論が進んでいる。10月1日以降も議論。   ○現ISASの大学共同利用システムを制度的・組織的に整備・保持する。 ○新理事長に、山之内秀一郎氏が内定。   ○組織:4本部ある。 ・基幹システム本部:ロケット、宇宙ステーションなど                (内之浦、臼田宇宙空間観測所はここに置く) ・利用推進本部  :地球観測研究とデータ利用、通信・測地システム ・技術研究本部  :航空科学技術、宇宙プロジェクト技術など ・宇宙科学本部  :宇宙,惑星,月,磁気圏etcプロジェクト、大学院教育、  気球はここに置く。     従来は縦割りであったが、プロジェクトでの横のつながりを重視する。     できるだけ従来の機能を残す方針。   ○衛星打ち上げスケジュールについて  (g)ISAS(宇宙理学委員会)報告(鳥居)   ○平成15年6月26日に第72回宇宙理学委員会が開催された。 この委員会は平成15年の新委員選出に伴う最初の理学委員会である。 宇宙3機関の統合で新たに10月1日から発足する宇宙航空研究開発機構[JAXA] では宇宙研は宇宙科学本部となるが、理学委員会はそのまま継続される。 委員の任期は、新機関発足で一度形式的に切れるが、実質2年とする。     注) 宇宙理学委員会の委員は、A委員(選挙で選出する所外委員、10名)、 所内から選出されるB委員(10名)に加え、A委員とB委員の合同委員会で 分野のバランスも考慮して選ばれるC委員(15名)から構成される。   ○委員長に向井(利)、幹事に井上(一)、中村(正)各委員が選ばれた。   ○報告 ・衛星実験の現況。  「あけぼの」、「GEOTAIL」、「ようこう」、「はるか」、「のぞみ」    ・各衛星の開発状況。      「ASTROEII」、「SELENE」、「SOLAR-B」 ・提案中の衛星計画の現状。 「PLANET-C」、「Bepo Colombo」   ○議事 ・搭載機器基礎開発費審査委員の選出 ・戦略的開発研究費審査報告 ・衛星計画見直し 平成16年度打ち上げ予定のLunarAの開発経過、 Astro-Fの望遠鏡の不具合について報告があり質疑応答が行なわれ、 新たな衛星計画のスケジュールが説明された。 ・3機関統合について 宇宙開発委員会に宇宙科学の長期計画を審議する宇宙科学懇談会が設定さ れ、宇宙科学研究所のヒヤリングが実施された。 中期目標・中期計画現状報告がなされた。    ・再来年度概算要求衛星計画の提案受付を今年度行い、 評価を年末から年度末にかけて行なうので、提案グループに準備をしてほ しい。   ○統合後の詳しい話は、次回の理学委員会で行われる。  (h)STE研 報告(村木)   ○人事公募中、11/28日締め切り。物理学会誌9月号を参照。 (i)物研連報告(村木)   ○原子核専門委員会;     新委員:二宮、藤川、小林、土岐、堀内、大塚、         谷森、福島、鳥居、木舟、吉村、         駒宮、戸塚、西川公一郎、渡辺靖志、武田、黒川、酒井、         本林、橋本、延与、上坪(会員)、        (IUPAP専門委員会帰属)村木、小山、山中、永宮。  (j)日米合同物理学会(2006年9月)(村木)   ○前回の実行委員会でポジティブに考えると決めた。      長所:日米若手の交流で将来計画の構築が可能となる等。  (k)宇宙線物理学奨励賞の公募、委員長選出(鳥居)   ○宇宙線物理学奨励賞の公募中   ○委員、委員長は2年任期であるが、現委員長の強い辞退の希望により、     新委員長として宇宙線代表委員の一人である坂田氏に交代する。     昨日の実行委員会で決定済み。  (l)物理学会における宇宙線分科の領域化 表記の件について、潮田物理学会会長、谷村担当理事から素粒子理論,    素粒子実験,理論核物理,実験核物理,宇宙線分科会の領域化検討依頼が あった。   ○必要性:     年々複雑さを増す大会運営をきめ細かなものとするためには,理事会が全てを     決定する現体制から,登壇者により運営される分野でまとまった中間組織(領     域)を基盤とした委員会組織に移行することが望ましい.   ○メリット:    ・領域代表(プログラム編成に対し権限を持つ)が加わり人的サポートが充実す     る.    ・プログラム委員会を経る事により招待講演やシンポジュウムの採択が透明化    ・素核宇と物性の間の等の合同シンポジュウム等の開催が容易になる.    ・意見収集のチャンネルが出来る事で登壇者の意見が大会運営に反映し易い。    ・自主的な運営がやりやすくなる(委員会決定を理事会は最大限尊重)   ○その他:    ・領域は大会運営のためのものであるので,大会の参加者の意見が反映されるよ     うに配慮してほしい。(特に非会員が加わることのないように)    ・各分科会は領域移行が可能な規模を持っている。名称についても柔軟に対応。    ・組織構成は物性分科会と同等  −−−−−<議事等>−−−−−−――――――――――――――− (4) 議題  (a) 宇宙線分科の領域化     総会の始めに物理学会からの説明を受け以下の議論・意見があった。 ○宇宙線分野はすでに領域化しているので、現在の「宇宙線分科」を     「宇宙線領域」と読み替えればよいのでは。    ○宇宙線領域のメーリングリストの問題。     CRCのメーリングリストで包含されているわけではない。     リストの範囲を定義することが困難。     領域全体の懇談会の会員をどうのように確定するか?    ○決定は秋なので、来年の春の学会までに決める必要がある。     宇宙線分科代表は今期は鳥居氏が勤めているが、CRC実行委員長でもある     ので、できれば10月の改選時にあわせて新たに決める。    ○領域化した場合に領域代表1名に困難あり。どのように選出するか?     物理学会は会員を母体として、物理学会のインフォーマル     ミーティング等で決めることを希望。そのための補助として     メーリングリスト利用の案などある。     現状は、実験・理論から各1名の世話人を出している。     CRCのみでは決められない。    ○他分科との打ち合わせが必要。素粒子、原子核、高エネルギーでも     共通の問題が多々あるので、これら他分科とも相談して学会と     キャッチボールを行い決める。    ○領域代表も直接のプログラム編集にかかわっていただければありがたい。     世話人2人だけでは手一杯である。  (b) 日米合同物理学会(2006年9月)    ○旅費の問題もあるが、若手交流のメリットもある。    ○去年原子核が行い成果が認められた。今回の話は、     Steve Olsen氏が提案し、2006年DPF Meeting国際化の責任者     である菅原氏が賛同し、2006年秋にハワイで日米合同物理学会を素粒子、     加速器、宇宙線分野で行いたいとの打診となっている。    ○分野の対応相手があるかどうかチェックすべき。     相手を積極的にオーガナイズする検討委員会を作る。     重力、理論、実験から各1名程度で構成。     構成委員候補:      川村(天文台)、長澤(神奈川大)、吉田滋(千葉大)、村木(名古屋大)    ○2004年9月までに決めなければならない。  (c) 今後の将来計画の進め方(含む、実行委員会報告)    ○宇宙線将来計画シンポジウムについての実行委員会での討論が報告された。     参照:CRC News No.547 (2003年9月22日)        「2003年度第2回CRC実行委員会 議事要録」 ========================================================================== (資料1) 「CRC News」メール配信 (54件) ○ 委員会報告; 4件    5月08日、第18期、第8回原子核専門委員会議事録    5月28日、平成14年度第3回CRC実行委員会 議事要録    6月10日、2002年度第4回CRC実行委員会・第2回CRC総会 議事要録    7月24日、2003年度第1回CRC実行委員会 議事要録   ○ 公募案内; 19件    4月01日、KEK・加速器研究施設 教官公募 4件    4月04日、大阪市立大学大学院理学研究科数物系助教授公募    4月18日、東京大学宇宙線研究所教官公募 2件    4月18日、第5回(2003年度)高エネルギー物理学奨励賞 推薦及び応募    5月12日、KEK・加速器研究施設教官公募    5月28日、KEK・加速器研究施設 非常勤研究員公募    6月06日、九州大学大学院理学研究院助教授公募    6月23日、宇宙科学研究所教官公募    7月23日、KEK加速器教官公募 4件    8月11日、名古屋大学COE研究員の公募    8月11日、京都大学COEリサーチ・フェロー募集    8月19日、名古屋大学COE研究員の公募    8月25日、第4回(2003年度)宇宙線物理学奨励賞受賞候補者の募集    8月25日、工学院大学人事公募    8月26日、宇宙線研究所COE研究員公募    8月27日、名古屋大学COE研究員公募    8月28日、岡山大学理学部物理学科教員公募    9月01日、名古屋大学太陽地球環境研究所教官公募    9月01日、宇宙線研・21世紀COE研究員公募   ○ 研究会案内; 15件    5月07日、特定・宇宙ニュートリノ第13回研究会    5月07日、宇宙線将来計画シンポジウム    5月08日、2003 IEEE Nuclear Science Symposium    5月12日、小柴先生ノーベル賞受賞記念シンポジウム    5月13日、ICRC2003 deadline of early registration    5月14日、1st Circ.: The 6th RESCEU International Symposium    5月15日、特定・宇宙ニュートリノ第13回研究会(final)    5月21日、宇宙線将来計画シンポジウム申込締切日延期    5月24日、第5回Geant4研究会    6月16日、宇宙線将来計画シンポジウムのご案内    7月01日、Conference on Cosmic rays and Dark Matter    7月04日、Internaional Workshop on Ultra High Energy Neutrino Telescope    7月15日、高エネルギーニュートリノ・宇宙線・γ線研究会    8月08日、基研研究会のお知らせ    8月23日、基研研究会(TEA03)   ○ その他; 16件    4月1,7,11日、CRC選挙投票の呼びかけ    5月08日、名古屋大名誉教授 村上 一昭 様、御逝去    5月08日、メキシコ Ruth Gall女史、御逝去    5月08日、平成15年度CRC選挙の開票結果    5月12日、ASDアンプ、ワイヤーチェンバー用改良型ASDチップの製造    5月21日、「CRC会員名簿」更新のお知らせ    5月22日、素核宇分科会の領域化に関して    6月12日、物理学会の追加講演について    6月20日、秋の物理学会宇宙線分科会CRC関係のプログラム要約    6月26日、物研連・原子核専門委員会委員候補の投票お願い    6月30日、「CRC会員名簿」更新のお知らせ    7月25日、第2回名古屋大学坂田・早川記念レクチャーの記念講演者推薦のお願い    8月25日、「CRC総会」のご案内    9月01日、CRC News No.541 の訂正 ==========================================================================