****************************       マックスプランク物理学研究所      外国人 大学院博士課程奨学生募集 **************************** 概要: マックスプランク物理学研究所(ミュンヘン)では、例年、大学院 博士課程奨学生を国内・国外あわせておよそ10数名採択しています。 2004年も同様に募集いたします。日本からの博士課程大学院生も 受け入が可能です。 マックスプランク物理学研究所の宇宙素粒子実験部門(Experimental Astro-Particle Physics) では以下の研究が進められています。 1. 高エネルギー宇宙ガンマ線(MAGIC) http://hegra1.mppmu.mpg.de/MAGICWeb/ カナリー諸島 LaPalma において、17m 大口径のチェレンコフ望遠鏡により、 30GeV から 10TeV というユニークなエネルギー領域で、高エネルギー ガンマ線天文学の研究を行います。 1台目の17m 口径のチェレンコフ望遠鏡がほぼ完成し、今年の暮れから 本格的に稼動を開始します。2台目の望遠鏡の建設もこの10月から開始され、 2005年の完成予定。同時に、高量子効率光センサーHPD の開発を行い、 完成のあかつきには、エネルギー閾値が10GeV まで下げる予定。 2. 暗黒物質探索(CRESST) http://www.mppmu.mpg.de/english/cresst.html グランサッソーの地下実験施設において、超低温検出器による 暗黒物質探索実験をおこなっています。現在、高感度化した CRESST II を建設中。2004年度には完成し、定常観測に入る。 暗黒物質探索において、世界最高の感度達成を目指しています。 3. 最高エネルギー宇宙線(EUSO) http://www.euso-mission.org/ http://www-akeno.icrr.u-tokyo.ac.jp/AGASA/ 国際宇宙ステーションに大口径、広視野望遠鏡を設置し、 最高エネルギー宇宙線の研究を行います。10**20eV 以上の 宇宙線に対し、AGASA, HiRes の数百倍の検出効率を得ることを 目標としています。計画は国際共同実験で進められており、MPIでは オンラインキャリブレーションの検討、雲モニター、高量子効率光センサーの 開発研究をすすめています。 AGASAデータの継続的解析・再解析も並行して進める予定です。 募集要項: 1.履歴書、研究業績リストを手嶋まで至急送付ください。 基本的に随時受け入れは可能ですが、11月に2004年度の 予算枠を決定しますので、今回の公募は10月末締め切りとします。 2.書類審査の後、その合格者は MPI にて(またはTV会議にて) 英語での1時間程度のプレゼンテーション、口頭試問を実施します。 MPI に来ていただく場合は、旅費はこちらで負担します。 条件等: 1.奨学金   1100ユーロ/月 2.雇用期間  2年間、(その後、1年間延長可)。 3.院生としては二つの形態が可能です。  ケース1:現在、在籍している大学に院生としての籍をおいたまま、    MPI で研究を行う。博士論文は在籍大学に提出する。    この場合、MPI で研究を行うことに関して、在籍大学の    指導教官の許可が必要となります。  ケース2:ミュンヘン工科大学に籍を移し、ミュンヘン工科大学の学生と    して研究を行う。この場合、博士課程1年生からの開始となります。 4.奨学生としての研究は随時開始できます。開始時期の制約は、 特にありません。 連絡先: Prof. Dr. Masahiro Teshima Sekretariat: Sybille Rodriguez Max-Planck-Institute for Physics TEL +49-(0)89-32354-301 (Werner-Heisenberg-Institute) FAX +49-(0)89-32354-526 Foehringer Ring 6, 80805 Munchen Mobil +49-(0)160-91143231 Germany e-mail: mteshima [at] mppmu.mpg.de