************< 第30回素核研(KEK)運営協議会報告 >************** (文責 村木 綏) 日 時 H14年8月6日 14:00〜17:00 ○ 報告事項 ・菅原機構長報告(法人化問題)  *特別委員会で大学共同利用機関(KEK等)の法人化についての報告書( 中間報告)がまとまった。  *現在KEKでは法人化準備委員会を立ち上げ、中期目標を含む具体案の 検討に入った。         *文科省にも準備室が立ち上がることになる。形式的にせよ、人事は 一度全部ご破算にして、文科省の委員会で再度決めることになる。  *大学付置の共同利用研をどうするかが今後の課題。全国共同利用をど うするかは各法人(各大学)の方針によることになる。大学法人の在 り方による。 高等局 は 学長判断と考えるだろうが、研究振興局は そう考えてはいない。研究所は学生数を基本にして運営交付金を決め る学部とは異なる。振興局(旧研究機関課)は省令により何とか共同 利用を残したいという強い希望を持っているが、共同利用機関が強い 意志を示さないと実現は困難な情勢である。  *学術審議会で議論しようとしたら、ある私立大学の学長から議題自身 が不適切だとの意見が出た。省令で特記することを大学の学長は納得 していない。個々の大学にとって全国共同利用はメリットがあるのか どうか? 特別委員会が立ち上がるかどうかも不明である。学術審議 会の委員を個別に説得する必要がある。  *関連分野では規模からみて基研の存続問題となる。注目しているが、 現段階では安心できるような観測もある。     ○山田素核研所長報告  *6月20日に開催された機構運営委員会、機構評議員会の報告があった。  *直轄研の所長会議があった。先に法人化された国語研究所がホストで あった。独法化についての詳しい報告があった。この会議は当分お休 みとすることになった。  *6月26日B-factory推進会。夏のシャットダウンと国際会議に発表する 内容について報告があった。  *7月23日 研究計画委員会が開かれた。報告書を作成中。  *6月16-19日 CERN SPCに出席した。LHCの建設費増の対策について評 価委員会の報告があった。経費節減の一環として、CERNのメンバーは グランサッソのオペラグループらか抜けることになった。  *7月24日 高エネルギー物理国際会議が開かれた。 K2K、SNO、B-factoryの注目すべき発表があった。  *INFNとKEKが学術協定書を改定することにした。 ○中村主幹報告  *陽子リングは夏期シャットダウン中。9月3日より運転再開。   12月中旬までは遅い取り出しによる運転。それ以降は早い取り出しで K2K実験を再開。  *スーパーカミオカの復旧作業は順調で12月中旬に満水になる予定。 ○協議事項  *第85回陽子加速器共同利用実験審査結果を了承した。  *次期素核研所長候補者を委員からの事前の推薦に基づいて議論した。   次回9月25日に候補者を決め評議会に推薦の予定