実験・観測にもとづく素粒子統一描像の構築 --21世紀の情報発信基地としての日本-- 2002年8月21日--8月23日 場所:京都大学基礎物理学研究所 Tevatron, LEP 等の高エネルギー・フロンティア実験、K中間子やB中間子での CP 測定実験 、ニュートリノ振動実験、muon の異常磁気能率測定実験等の結 果や さらに格段に精度が高くなった宇宙観測など、 素粒子現象を考える上で 興味 深いデータがここ数年来多数発表されています。 これらはすべてTeV領 域の 物理やGUT、フレーバーの構造の起源など素粒子の統一模型の手がかりと なる 重要なデータとなっています。 一方で、一つの実験で観測される現象は複数のエネルギー領域の物理が関わる こ とが多く、単独の実験で素粒子の統一模型を検証することは容易ではあり ま せん。そのような意味で、さまざまな実験を俯瞰しながら、それらを 統一 的に記述するいくつかのシナリオを理論的に探り、さらに、それらの シナリ オに基づく新たな物理現象を予言し将来の実験の方向に示唆を与え ていくこ とが、重要となることは言うまでもありません。 幸いなことに、この様なデータの多くは日本の研究者が関与している実験から 得られております。そこで、総合的に素粒子実験の現状と未来を紹介してもら い、国内における実験の今後の 展望をつかんでゆくと同時に、若手研究者に 新しい理論の方向や実験の方向を見出してもらうこと を目標とする研究会を 企画しました。 研究会は招待講演を中心に構成しますが、理論については若干の講演も募集し ます。実験については、広く、B中間子, K中間子, neutrino,エネルギー・フ ロンティア, 宇宙線等の話題をカバーし、理論講演は、現象論的な話題、 lattice から、SUSY, extra dimension,string、重力まで、広い視野からの講 演をお願いしました。また、領域をまたがるような新しい分野の講演も企画し ています。 招待講演者リストをご参照頂けると幸いです。 この研究会は特定領域研究 「質量起源と超対称性の物理の研究」 A06(代表 日笠健一) 「超弦理論と場の理論のダイナミクス」(代表二宮正夫)から補 助を頂いており、若干の旅費補助が可能です。 参加登録はできるだけhttp://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~nojiri/tea02/ にリンクされています、オンライン登録ページからお願い致します。 世話人一同 実験 山内正則(KEK) 久野良孝(阪大)中家剛 谷森達(京大)川越清以 (神戸) 理論 大野木哲也 野尻美保子(基研)川崎雅弘(東大)岡田安弘(KEK) 日笠健一 山口昌弘(東北)