宇宙線研究所シンポジウム「宇宙線物理学の明日を拓く」のご案内をします。 宇宙線研究所長 吉村太彦 本シンポジウムは、宇宙線研究所が行なっているプロジェクトについて、これ までの成果と将来への見通しを各プロジェクトの責任者が報告し、宇宙線物理 学と近隣分野の研究者各位から、ご批判と一層のご支援を頂くために企画しま した。 平成14年2月5日(火) 9:00 - 18:30 東葛テクノプラザ多目的ホール(柏市柏の葉・宇宙線研究所隣) プログラム予定 戸塚洋二  スーパーカミオカンデとK2K実験 手嶋政廣  AGASA空気シャワーアレイ 福島正己  宇宙線望遠鏡(TA)計画 大橋正健  TAMA300レーザー干渉計型重力波検出器 黒田和明  大型低温重力波望遠鏡(LCGT)計画 瀧田正人  チベット空気シャワーアレイ 未定    CANGAROO 超高エネルギーガンマ線望遠鏡 福来正孝  Sloan Digital Sky Survey (SDSS) スーパーカミオカンデからは、最近の事故を含む報告を行ないます。AGASA・ TAグループについては、昨夏以来のGZK限界の存在をめぐる議論のまとめと、 TAによる解決策について提案して頂きます。重力波については、TAMA300の成 果と低温・長基線計画LCGTへの取り組みを語っていただきます。SDSSからは続々 と高品質のサーベイデータが生み出されていますが、今回はそのサイエンスに ついて詳しく報告をして頂きます。CANGAROOとチベットグループには、最近の 成果と近未来の計画について話をして頂く予定です。 タイトルは「宇宙線物理学の明日を拓く」としました。 神岡の事故・法人化 をめぐる流動的な状況・大規模計画の予算化などの困難な状況にもかかわらず、 宇宙線研究所は共同利用研究の中心として、宇宙線や素粒子・天文など近隣分 野の研究者とともに、今後も宇宙線物理学の明日を拓いてゆく覚悟でおります。 どうか、本シンポジウムに参加され、分野と研究所の将来について活発なご意 見を述べて頂くよう、お願い致します。