2000/11/21に配信した CRC News No.205 は 案で、これが最終だそうです。 ***********< 物理学研究連絡委員会議事録(第18期:第1回)>*********** 日 時:平成12年11月9日(水) 10:00〜12:00、13:30〜17:00 場 所:日本学術会議 大会議会議室(午前)、2階会議室(午後)  配付資料    第18期物理学研究連絡委員会委員名簿(末尾に掲載)    日本学術会議第18期活動計画    日本学術会議世話担当別研究連絡委員会一覧    日本学術会議第4部会員名簿    平成15年度日本学術会議共同主催国際会議の募集について    公開講演会「社会における科学アカデミーの役割と今後の展望」    (学術会議主催) 出席者 IUPAP  :安岡、郷、潮田、三浦 原子核 :土岐、大塚、吉村、小林(誠)、村木、木舟、福島、佐藤(文)、駒宮、      黒川、大島、近藤、高崎、武田、永宮 物性  :安藤(恒)、小林(俊)、佐藤(正)、松下、鈴木、水崎、後藤、中村、      太田、張 物理学一般:江尻、松島、江沢、奥野、柳下、若谷、黒田、西川、渡辺、兵頭   議長  佐藤(文) 1:委員長及び幹事の選出    委員長  佐藤文隆    幹事   高崎史彦(原子核)、安藤恒也(物性)、兵頭俊夫(一般) 2:18期物研連について    研連立ち上げの世話人会員であった佐藤から各専門委員名簿作成の経過が   報告された。IUPAP委員の数と専門委員会定数の間に大きなギャップがあるこ   とに問題があり、次期には定数の変更も考慮した方がいいとの発言もあった。   担当事務局職員である鈴木篤、中野靖子の両氏が紹介された。 3: 諸報告 3-1:IUPAP 専門委員会報告(報告者:安岡)  1)委員長:安岡弘志、幹事:北原和夫  2)学術会議主催の国際会議提案について     統計物理国際会議(2004年:神戸)が提案され推薦することとした。     永宮委員から原子核国際会議(2004年)を検討中との発言があった。  3)ICFNSの日本での開催     11月5、6日、東海村でICFNSの国際シンポがあった。ICFNSは IUPAPの     ワーキンググループの一つで中性子源施設に関する問題を扱っている。     (加速器のICFAに対応)  4)IUPAP主催 Women in Physics 2002(パリ)について検討した。 3-2:原子核専門委員会(報告者:高崎)  1)委員長:矢崎紘一、幹事:二宮正夫、村木 綏、高崎史彦、今井憲一    (高崎は物研連の幹事も兼ねる。)  2)各共同利用研究所(基研、宇宙線研、KEK、核物理センター)、各グループ     (素粒子論、CRC、原子核、高エネルギー)及び原研・KEK統合計画の報告。  3)科研費の審査委員候補者推薦依頼学会については昨年通りとする。  4)今期の活動として次の二つの問題を重点的に取り上げる    ・独立行政法人化及び省庁再編に伴う共同利用研のあり方や影響    ・文部省以外の他省庁や法人の施設の共同利用などについて調査、検討 3-3:物性専門委員会(報告者:小林)  1)委員長:小林俊一、幹事:菅 滋正、前川禎通、福山秀敏:物研連の幹事    は 安藤恒也  2)委員の補充について    欠員2名の内、一人を下村 理氏、残り1名は応物研連からの推薦とする。  3)科研費の審査委員候補者推薦依頼学会については昨年通りとする。  4)物性研究所からの委員推薦依頼について討議した。 3-4:物理学一般専門委員会(報告者:江沢)  1)委員長:江沢 洋、幹事:柳下 明、覧具博義 :物研連の幹事は兵頭俊夫  2)委員の補充について    欠員2名の補充は分野を「流体力学」と「科学史」とし、人選を行う。  3)科研費の審査委員候補推薦依頼学会については更に検討する。  4)物理教育小委員会について検討し、その継続を全体会議に提案すること    にした。 3-5:学術会議(佐藤)     会員推薦に関与する全学協会の全構成員数は約70万人、学術会議会員は   210名(女性7名)、7部に分かれ、理学は第四部である。物理科学会員推薦   委員会で選出される会員枠は6名で、うち一名は天文学で占めている。   物理学では江沢、郷が再選され、小林、佐藤、米沢が新しく会員に選ばれた。    第18期は7月下旬に発足し、会長には吉川弘之(放送大学長)が再選され、   副会長には吉田民人(中央大学文学部教授)、黒川 清(東海大学医学部長)の   各氏が選出された。第四部では部長 大瀧仁志、副部長 土居範久、幹事    岩槻邦男、郷 信広を選出。これまで総会と連合部会が各二回開かれ、10月   末に活動計画を決定した。配付資料「日本学術会議第18期活動計画」を参照。   吉川会長の強い意向で、「俯瞰的な視野にたった研究の推進」を大きな柱と   し、2つの課題、     1)人類的課題の解決のための日本計画の提案 (Japan Perspectives)、     2)学術の状況ならびに学術と社会との関係に依拠する新しい学術体系   の提案、に取り組む。常置委員会、特別委員会もこの課題に向けた構成にな   っている。前期から、学術会議の存続を含めた厳しい議論があり、自己変革   と新たなビジョンを打ち立てることが必要であるとの認識のもとに、この「   活動計画」が作られた。学術会議全体の活動を知るために月刊誌「学術の動   向」の購読を勧める。現在、学術会議は総理府所属であるが、省庁再編直後   は総務省所属となり内閣府に置かれる総合科学技術会議で改廃、所属省庁等   が審議されることになっている。    17期、学術会議はアジア学術会議を創設、昨年はインターアカデミー国際   会議を東京で開催した。アカデミーをテーマにした公開講演会開催や世界の   科学アカデミーの調査などの活動を活発に行っており、将来のあり方を指向   している様にも見える。    佐藤の報告後、郷、江沢、小林から補足の発言があった。 4.議題 4-1:前回議事録の承認      特に意見はなく、承認された。 4-2:平成14年度科研費委員推薦について     細目等の見直しの調査があったが、変更希望は出さなかった。委員候補   推薦依頼学会については、原子核、物性、物理学一般の各専門委員会で検討   した結論によって行うこととした。平成14年度の審査委員候補者の推薦に   ついては、2月に候補者の推薦依頼、3月に現委員の公開、5月末に推薦候   補者名簿の提出となる予定。「物理学」の委員候補者推薦の関連研連として   、平成13年度から、物研連以外に電波科学研連と宇宙空間科学研連が希望   して入っている。物研連はこれら関連研連の「窓口研連」という位置付けで   あるが、これを問題視する発言が多く出された。物研連として昨年の経緯を   調べ委員長が対応する。 4-3:物性研究所委員の推薦について     人事選考協議会に前川禎通(東北大・金研)、十倉好紀(東大・工)の両氏   を推薦。共同利用施設専門委員会に酒井治(都立大・理)、後藤輝孝(新潟大・   理)、矢ケ崎克馬(琉球大・理)、宇田川眞行(広島大・総合科学)、熊谷健一(   北大・理)、佐藤英行(都立大・理)、高柳邦夫(東工大・総合理工)の各氏を   推薦。 4-4:国際会議派遣申請について     各専門委員会で希望を募り、IUPAP 専門委員会と物研連委員長で調整し   て決める。〆切は12月1日、推薦枠は実績による。 4-5: Women in Physics 2002(パリ)について     IUPAP の女性物理学者問題のWorking group 委員(10名)に日本から機関   を代表する男性科学者の推薦依頼があり、物性研所長の福山氏を推薦し、福   山氏が現在、同 Working group 委員になっている。同委員会は、Women in   Physics 2002(パリ)の開催を計画し、物研連宛てに代表派遣の要請がきてい   る。日本物理学会にも要請がきているので、協議して、日本から合計3〜4   名の代表派遣を実現するべく努力することとした。 4-6:物理教育小委員会の継続について     前期末に報告書をまとめたが、今期、この小委員会を継続して活動した   いとの提案があり了承された。窓口は覧具、兵頭、村木。学術会議での「環   境・教育」報告書、日本物理学会や理学系学会連合での取り組みとの関連等   について意見が出された。 4-7:学術会議主催の国際会議の推薦     毎年12月末が〆切。2003年宇宙線国際会議を今回申請。2004年につい   ては統計物理国際会議(7月24〜30日、神戸)の推薦を研連として決定した。   原子核国際会議については正式提案を待って次回に検討。 5:今期の取り組みについて     「18期活動方針」や物研連の活動について意見交換を行った。  ・省庁再編と共同利用研究のあり方について    文部省以外の省庁や特殊法人の研究施設の共同利用の実態などを調査し、    提言などをまとめる方向で検討を進めることとした。SPring 8、理研、    NASDA、原研などについて資料を収集することから始めて、次回以降検討    する。  ・IPAPについて    現在、アメリカとヨーロッパの研究誌が研究発表の機会を独占している。    この面で日本の存在感を高めるために日本物理学会と日本応用物理学会で    2000年夏に IPAP(Institute of pure and applied Physics)をつくり努    力しているが、様々な困難がある。学術会議でも取り上げるべきである。  ・若手研究者の養成について    学問の発展に若手研究者は重要であるが、同時にその適正な数についても    検討すべきである。  ・科学技術会議において、「ゲノム計画」の様に、重点計画として 取り上げ    られると巨額の研究費がうごく。こういう具体的な課題にも取り組むべき    である。 6:次回委員会開催:4月11日(水)各専門委、12日物研連 ----------------------------------------------------------------------- 第18期物理学研究連絡委員会委員名簿  原子核専門委員会(定数25)   二宮正夫、土岐 博、大塚孝治、池田清美、吉村太彦、小林 誠、矢崎紘一、   村木 綏、坂田通徳、木舟 正、福島正己、佐藤文隆、駒宮幸男、黒川真一、   大島隆義、近藤敬比古、高崎史彦、武田 廣、今井憲一、永井泰樹、石原正泰、   酒井英行、森 義治、谷畑勇夫、永宮正治  物性専門委員会(定数21:今回19発令)   安藤恒也、前川禎通、秋光 純、小林俊一、佐藤正俊、松下 正、鈴木治彦、   米沢冨美子、菅 滋正、水崎隆雄、後藤輝孝、福山秀敏、中村新男、太田 仁、   高畠敏郎、張紀久夫、西田信彦、倉本義夫、大貫惇睦  物理学一般専門委員会(定数17:今回15発令)   江尻有郷、松島房和、山崎泰規、江沢 洋、奥野和彦、柳下 明、犬竹正明、   多田邦雄、加藤義章、若谷誠宏、覧具博儀、黒田成俊、西川恭治、渡辺信一、   兵頭俊夫  IUPAP 専門委員会(定数12)   安岡弘志、安藤 健、郷 信広、潮田資勝、盛永篤郎、戸塚洋二、山崎敏光、   山田作衛、北原和夫、三浦 登、小山勝二、高田俊和  IUPAP 専門委員会出席者および合わせて出席するもう一つの専門委員会   安岡弘志、北原和夫、福山秀敏、三浦 登、安藤 健、高田俊和、潮田資勝   (以上物性)、山田作衛、永宮正治、戸塚洋二、小山勝二(以上原子核)   盛永篤郎、山崎敏光、黒田成俊、兵頭俊夫、郷 信広、犬竹正明、覧具博儀、   山崎泰規(以上一般)