***********< 平成12年度第4回CRC実行委員会議事要録 >*********** 日時:平成13年3月27日 17時30分より19時40分 場所:中央大学 日本物理学会 SD会場 出席者:坂田通徳(甲南大:委員長)、谷森 達(京大)、梶田隆章(ICRR)、 神田展行(宮城教育大)、手嶋政廣(ICRR)、水谷興平(埼玉大)、 西嶋恭司(東海大)、村木 綏(名大STE研)、(以上委員)   井上直也(埼玉大事務局)、林田直明(ICRR事務局) --------------------------------------------------------------------- (1)諸報告 ◆◆◆事務局(林田)◆◆◆ (a) CRC News メール配信 (前回2月10日実行委員会以降)  ● 公募案内;1 件  ● 研究会案内;5 件  ● その他のお知らせ;6 件                 ( 以上、詳細は 資料 1 をご参照下さい。) (b) 平成12年度 CRC会計収支報告・会計監査報告              (平成13年3月22日現在、会計:宇宙線研 林田直明)   収入;      前年度繰越 1,014,825 円      会費 (現金68,000+振込521,90) 589,910      ---------------------------------------------      収入合計 1,604,735 円   支出;      連絡誌 (No.280,281,速報1-4号) 380,662 円      実行委員会旅費 (第1回,第3回) 212,756      奨励賞選考委員会旅費 (12/16) 15,520      印鑑、スタンプ等 (12/19) 37,422      録音器、マイク (2/10) 42,903      事務経費 (文房具、切手等) 22,203      奨励賞賞金 (2名) 200,000      ---------------------------------------------      支出合計 911,466 円   収支残高 693,269 円   ===================================================================   上記の通り、適正に処理されていることを認めます。                             平成13年3月22日   会計監査  山本 嘉昭 (甲南大)  西嶋 恭司 (東海大)         ------------------  ------------------ ===================================================================   以上の会計報告が認められた。 (c) 選挙    (1) CRC実行委員会 委員長・委員 選挙    (2) 宇宙線研共同利用実施専門委 所外委員推薦候補者 選挙    (3) 日程;4月 9日(月):公示 (連絡誌郵送 + メール連絡)           16日(月):メール投票用紙配信           27日(金):投票〆切    以上の選挙実施と日程が認められた。 ◆◆◆宇宙線研共同利用運営委員会(坂田)◆◆◆ (a)COE研究員の決定 (b)宇宙線研研究員の決定 (c)来年度共同利用予算配分を早く行うことを予定している。 (2) 入会希望者     事務局宛に以下の方々の入会希望が寄せられた。         (所属 身分)    (分 野)     (推 薦 者)  ● 川田 和正 (甲南大 新D2)   Tibet      山本嘉昭、坂田通徳  ● 田中 秀樹 (大阪市大 新D2)  Ooty,CERN    林 嘉夫、 川上三郎  ● 野中 敏幸 (大阪市大 新D1)  Ooty,明野    林 嘉夫、 川上三郎  ● 野崎 光昭 (神戸大 教授)    加速器,BESS   佐々木真人、福島正己  ● 眞子 直弘 (東大 新D1)    TA      佐々木真人、福島正己  ● 有働 慈治 (埼玉大 新D1)   Tibet      堀田直己、水谷興平  ● 小澤 俊介 (宇都宮大 新D2)  Tibet      堀田直己、大西宗博  ● 石塚 正基 (東大 新D1)    神岡      梶田隆章、金行健治  ● 土屋 晴文 (宇宙線研 COE研究員)Tibet      村木 綏、 松原 豊  ● 間瀬 圭一 (宇宙線研 新D1)  TA      手嶋政廣、福島正己      研究歴などが紹介され、全員の入会が承認された。    詳細は、(資料 2)を ご参照下さい。 (3)退会者    2名の退会を承認した。   (4)OB・OG会員制について 前回の実行委員会でまとめた案を再検討し、以下のように修正加筆し、 原案を作成した。同案はCRC総会で承認を得、2000年度より適用する こととした。 (a)名称は「OB・OG会員」とする。 (b)65歳以上で、かつそれまでのCRC会員年数が15年以上の会員が    CRCからの退会申し出を行ったとき、OB・OG会員への移行を    お願いする。 (c)その他、(b)の項において15年以上の会員歴がない場合でも    実行委員会の推薦により、OB・OG会員への移行をお願いすること    ができる。 (d)機関の定年年齢が60歳−64歳の会員については退会の申し出があ     ったとき、実行委員会の推薦により、OB・OG会員への移行をお願     いすることができる。  (e)選挙権、CRC総会における票決権はなしとする。 (f)連絡誌などのCRC関連情報を提供する。 (g)会費はいただかない。 (h)2000年度よりこれを適用する。 2000年度退会者について、この要項に当てはまる場合、個別にOB・OG 会員への移行についての意向を伺うことにした。また、通信会員3名の内、 若い方が1名いることもあり、通信会員制度は残すこととした。 (5)2003年第28回宇宙線国際会議(梶田)    学術会議の主催としての開催の承認は得られなかった。後援はOKだろう。    この結果、1000万円ほどの見込額減となり、今後積極的に財源確保の    ための活動を行っていく。また、具体的なプラン策定のため、準備委員会    を中心として活動を強めていく予定。 (6)CRC関連大学の活性化について(神田)    各大学の動向調査(アンケート)についてその調査内容案の紹介があった。   --------------------------------------------------------------- ●宇宙線研究者用のポストがあるか。 ●スタッフ数・学生数。 ●海外からの客員数。 ●宇宙線研究志願者数(学生)。 ●海外への客員数(ポストを得て)。 ---------------------------------------------------------------    それについて以下の意見があり、    ”第2項目の学生数については学部生と院生をわけて調査すべき。”    ”外部研究費についての調査も併せてしたらどうか。”    更に意見を募り、最終案を作成することにした。 (7)CRC選挙について    実行委員の年齢構成等の議論に基づき、    次回のCRC実行委員長・実行委員選挙公示に際し、以下の呼びかけ文    を付記する事にした。 ------------------------------------------------------------------- ●適正な年齢構成を実現するため「若い人」を選んで頂けることを期待し ます。 ●自ら立てた計画の遂行に責任の持てる年齢の方が望ましい。 ●選挙を盛んにするために、会員間で推薦をすることも歓迎する。 -- ----------------------------------------------------------------- また、会員間の推薦を定まった形式で行うため、被推薦者名の受付を ICRR・CRC事務局が行うことにした。推薦表記入項目は ------------------------------------------------ ●推薦者名 ●被推薦者名:実行委員長(推薦数:1名以内) 実行委員(推薦数:6名以内) ------------------------------------------------ 公示と共に同件についての案内を出し(被推薦者以外の人に投票してもいい ことを付記し)、その推薦の締め切りは4月15日とする。 寄せられた推薦票は4月16日にCRCホームページに掲載する。 また、実施に際し、以下の点を了承した。 ◆受付はメールに限る(推薦者の持つメールアドレスからの送信のみ  受け付ける)。 ◆推薦者は個人のみに限る。 ◆推薦理由欄は推薦票に設けない。 ◆推薦票の発表に際し、CRC会員にメールで「被推薦者名簿がCRCホーム  ページに出ています。ご参考にしてください。また、メールアドレスをお持  ちでない方にはお伝えください」旨の案内をおくる。 また、今回同時に行われるICRR共同利用研究実施専門委員(所外委員) 選挙についても同様な推薦受付を行う。 (8)CRC実行委員の任期について    任期の2年化については、CRC総会での決議が必要なため、来年度更に    検討し、再来年度の選挙時に実施に移せるようにする。 (9)高宇連と宇宙線物理学奨励賞    高宇連より「奨励賞に類するものを新たに実施したいと考えているが、    当面は、本年度から始まった宇宙線物理学奨励賞への応募を行って行きたい」    との意向が寄せられた。応募について問題はないだろうが、同審査委員の    選出に検討を要するかもしれない、との指摘があった。 (10)CRC総会(3/28)準備に関して ◆CRC総会議長の推薦     谷森 達(京大)を推薦することとした。 ◆宇宙線物理学奨励賞授与式式次第について   ●奨励賞応募受付から審査過程の報告 ●受賞者紹介・受賞理由の説明。 ●賞状授与・記念写真撮影 ========================================================================== ( 資料 1)    2/20: 太陽圏シンポ&太陽圏外圏の光学的手法による研究会    2/20: <会報>物理学会の代議員候補者の推薦に関して    2/23: 27th ICRC (2001 Hamburg)    2/27: 最高エネルギー宇宙線 国際ワークショップ    3/01: 訃報:小田稔先生ご逝去    3/01: 理化学研究所研究員公募    3/05: 2001 IEEE Nuclear Science Sympo. and Medical Imaging Conf.    3/08: 物理学会プログラムの訂正    3/09: <会報>平成12年度第3回CRC実行委員会議事要録    3/12: 物理-天文-地球物理 合同セミナー    3/12: 日本における次世代の長基線ニュートリノ振動実験ワークショップ    3/21: CRC総会開催のお知らせ ========================================================================= ( 資料 2):新入会員 (2001.03.27) ○ 川田 和正 (甲南大 新D2) 推薦者;山本嘉昭、坂田通徳     (研究歴):チベットグループの一員として3年間研究に参加し、チベット     で装置の増設、調整及び較正データの取得に携わってきた。最高エネル     ギー宇宙線の到来方向からTeVガンマ線が届いていないか、データを解析     した結果、有意とは言えないまでも、3σの excessを示すものが有り、     物理学会で報告した。 昨年からADCデータをTDC回路を通して記録する     新回路に挑戦し、来年夏に全装置に装着する予定。 ○ 田中 秀樹 (大阪市大 新D2) 推薦者;林嘉夫、川上三郎     (研究歴):ウーティ空気シャワー観測、明野レッドバーガー実験、     セルン L3+C実験(空気シャワー高エネルギーミューオンの観測)などに     参加し、計4年間空気シャワーの研究に専念してきた。この間ウーティ     やセルンに滞在し研究を行なっており、昨年、物理学会で発表した。 ○ 野中 敏幸 (大阪市大 新D1) 推薦者;林嘉夫、川上三郎     (研究歴):ウーティ空気シャワー観測、明野レッドバーガー実験などに     参加し、前期博士課程の2年間を空気シャワーの研究に専念してきた。     この間、インドのウーティに滞在し研究を行なっており、今回の物理学会     において発表する予定。 ○ 野崎 光昭 (神戸大 教授) 推薦者;佐々木真人、福島正己     (研究歴):1982-1984:JADE [at] PETRA に参加し,電子陽電子衝突実験          1982-1987:神岡鉱山内でモノポール等超重粒子の探索実験          1983-1992:OPAL [at] LEP の建設と電子陽電子衝突実験          1987-現在:BESS測定器の開発・建設と宇宙線の研究          1992-現在:ATLAS [at] LHC 用測定器の開発と建設 ○ 眞子 直弘 (東大 新D1) 推薦者;佐々木真人、福島正己     (研究歴):TAのフロントエレキ開発。特に信号変換・認識用のデジタル     信号処理プログラム開発。TA用の現地での夜光バックグランド測定。     TAを用いたAGNニュートリノ検出の可能性のシミュレーションによる調査。     HiResのオフラインデータ処理。 ○ 有働 慈治 (埼玉大 新D1) 推薦者;堀田直己、水谷興平    (研究歴): 大学在学中 (4 年次生) よりチベットでの空気シャワー観 測装置とエマルションチェンバーの連動実験によるデータ解析に参加。 博士前期課程では、チベットでの装置の維持運転にも参加すると共に、 連動実験のデータを解析して宇宙線陽子成分強度を測定し修士論文を作 成。。現在、宇宙線強度の恒星時変動の観測準備中。 ○ 小澤 俊介 (宇都宮大、新D2) 推薦者;堀田直己、大西宗博    (研究歴):修士1年からチベットグループに所属し、過去2回現地に出張     し装置の建設、メンテナンスに携わった。現在チベット空気シャワー観     測装置のデータを用いて、Knee 領域の全粒子スペクトルを求める解析を     担当している。また、モンテカルロシミュレーションも精力的に行って     いる。2001年春の物理学会で Knee 領域の全粒子スペクトルを発表予定。 ○ 石塚 正基 (東大 新D1) 推薦者;梶田隆章、金行健治     (研究歴):修士課程入学と同時に、スーパーカミオカンデグループに属     して、宇宙ニュートリノの研究を行ってきた。また 特に低エネルギー     太陽ニュートリノ実験の基礎研究も行ってきた。 ○ 土屋 晴文 (宇宙線研 COE研究員) 推薦者; 村木 綏、 松原 豊     (研究歴):名大STE研で、主に太陽中性子の観測を行ってきた。     Tibet 中性子望遠鏡でフレアーに伴う中性子を見つけて、学位を完成     させた。4月1日より宇宙線研研究員になる予定。 ○ 間瀬 圭一 (宇宙線研 新D1) 推薦者; 手嶋政廣、福島正己     (研究歴):GUTエネルギースケールのコズミックストリングの探索を、     SDSS、スバルのデータを使って行ってきた。現在 TA-Optics の開発、     キャリブレーション、AGASAのデータ解析も行っている。 ========================================================================