**********< 平成12年度第3回 CRC実行委員会 議事要録 >************ 日 時:平成13年2月10日 午前10時30分〜午後5時00分 場 所:東京大学(本郷)山上会館001会議室 出席者:坂田通徳(甲南大:委員長)、谷森 達(京大)、梶田隆章(ICRR)、     神田展行(宮城教育大)、手嶋政廣(ICRR)、松岡 勝(宇宙開発)、     村木 綏(名大STE研)、太田 周(宇都宮大)、鳥居祥二(神奈川大)、     宗像一起(信州大)、水谷興平(埼玉大)、西嶋恭司(東海大)、(以上委員)     井上直也(埼玉大事務局)、林田直明(ICRR事務局) =========================================================================  ( 目 次 ) -----------------< 報 告 等 >--------------------- (1)事務局報告     (a) CRC活動     (b) 会計報告     (c)「CRC News」メール配信 (2)次期CRC事務局について (3)委員会報告     (a) 宇宙線研究所共同利用運営委員会     (b) 高エネ研運営協議会     (c) 阪大核物理センター運営協議会(RCNP)     (d) 名大STE研     (e) 物研連物理教育小委    (4)大学研究評価 (5)2003年第28回宇宙線国際会議 -----------------< 議 事 等 >---------------------- (6)新入会希望者 (7)退会者 (8)CRC実行委員会委員の任期等について (9)第1回(2000年度)宇宙線物理学奨励賞について (10)CRC名誉会員(仮称)制度について (11)各大学の活性化のための今後の活動方針 (12)2001年秋の物理学会シンポ・特別講演 (13)その他 ----------------------------------------------------- ( 資料1) ========================================================================= --------------------------< 報 告 等 >--------------------------------- (1)事務局報告(林田)           (前回(9月22日)実行委員会 以降 ) (a) CRC活動  (1) 9月23日; 平成12年度第1回CRC総会  (2) 11月21日; 非E-mail会員へ連絡誌-速報-3号発行郵送(61通)  (3) 12月16日; 第1回宇宙線物理学奨励賞選考委員会  (4) 1月25日; 非E-mail会員へ連絡誌-速報-4号発行郵送(60通)  (5) 2月10日; 平成12年度第3回CRC実行委員会  (6) 随 時 ; CRC News 配信 (b) 会計報告 (2001.02.09現在 概算)     会費完納者;243 名 ( 78 %)     残 金  ;80 万円     支出予定 ;連絡誌 25万円 + 奨励賞 20万円 = 45 万円 (c)「CRC News」メール配信  ○ 委員会報告;8 件      10/30; 宇宙線研共同利用運営委員会           10/31; (会報)CRC実行委員会      11/21; 原子核専門委員会      11/21; 物理学研究連絡委員会      11/27; KEK運協      11/27; 阪大核物理センター運協       1/05; (会報)CRC総会       1/18; (会報)宇宙線物理学奨励賞受賞者発表  ○ 公募案内;11 件 (詳細は 資料1をご参照下さい)  ○ 研究会案内;17 件 (詳細は 資料1をご参照下さい)  ○ その他のお知らせ;4 件 (詳細は 資料1をご参照下さい) ------------------------------------------------------------------------ (2)次期CRC事務局について(坂田)     弘前大学にお願いし、内諾を得たとの報告があり、それを了承した。 ------------------------------------------------------------------------ (3)委員会報告  (a) 宇宙線研究所共同利用運営委員会(坂田)    ○次期宇宙線研所長 吉村太彦氏(現在 東北大学理学部教授、     4月1日より就任予定)    ○TA計画が学術審議会特定領域推進分科会 宇宙科学部会において     「(A) 準備は整っており、早急に実現に向けて推進すべき計画」に     位置づけられた。同じく、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)     計画が(A)ランクの計画となった。     大型低温重力波望遠鏡(LCGT)計画は「(B)当面は技術開発を強力に推進     し、早期に着手を目指す計画」と位置づけられた。     詳しくは学術審議会の Homepage に掲載されるはずであるのでそれを     参照されたい。    ○宇宙線研外部評価結果報告誌が発行された。     ◇人事:河内明子氏(高エネルギーガンマ線宇宙物理学)助手         伊藤好孝氏(ニュートリノ物理学)助教授         瀧田正人氏(高エネルギー宇宙線物理学)助教授      がそれぞれ就任。     ◇共同利用研究成果発表会が 2000年12月26日27日に開催された。  (b) 高エネ研運営協議会(村木)    ○次期計画としてKEK-原研のjoint projectであるJHF計画が認められた、     (予算:第一期分1335億円)。 また関連計画として理研RIリングサイク     ロトロン計画(予算:約700億円)が認められた。  (c) 阪大核物理センター運営協議会(RCNP)(村木)    ○次期センター長選考が行われ、4月1日からのセンター長に土岐博氏(RCNP)     が選出された。 RCNPに教授会ができたので、それに伴うセンターの規     則の改定が運協で承認された。 改定されたのは運営委員会規定とセン     ター長選考規定である。  (d) 名大STE研(村木)    ○客員教授 Axford氏が5月31日まで滞在、春の物理学会にて特別講演を     予定。    ○9月1日より中国北京高能研リービーペー氏を4か月招へい予定。    ○研究会:3月23日 太陽圏外圏の光学的手法による研究会         3月13日 Diffuseガンマ線と異方性の研究会    ○外部評価を実施中。外部評価を実施中。宇宙線グループは新計画を関係     大学の研究者と立案中である。  (e) 物研連物理教育小委(村木)       ○物研連の大学の物理教育を改善を検討する委員会では、中・高校の教育     内容の浅薄化や、高校での物理選択者減少傾向、大学生の資質の変化を     分析・検討している。今期物研連物理教育小委の会議を 3月19日に持つ     ことになっている。何らかの提言をだせればよいと考えている。 ------------------------------------------------------------------------ (4)大学研究評価    大学審査機構等による大学における研究活動に関する評価が行われるが、   その中で宇宙線分野は「物理学分野」ではなく「天文学分野」の枠組みの中   で審査される予定。これについては関連した分野での評価が望ましいので、   上記を確認した上で実行委員会としての意見を表明するかどうか検討するこ   とにした。 ------------------------------------------------------------------------ (5)2003年第28回宇宙線国際会議(梶田)    組織委員会梶田氏より準備進展状況の説明があった。     2000年11月:IUPAPのサポートを得た。          11月末:学術会議に申請書提出。     2001年 1月:つくばホテル700室を押さえた           2月22日:学術会議ヒヤリング。           2月26日:学術会議可否内定予定。           4月:予算要求資料作成、              旅行代理店決定、募金関係等具体的な作業の開始   上記学術会議ヒヤリングに関してホームページ上に掲載されている資料に   目を通していただき、コメントをお寄せいただきたい。 --------------------------< 議 事 等 >-------------------------------- (6)新入会希望者    ◆下記の希望者についての紹介があり、全員の入会を実行委員会として承     認し、次回総会にて報告することにした。 ○吉村 太彦 (宇宙線研 所長着任予定) (推薦者)荒船次郎、戸塚洋二      (研究歴) 現在、東北大教授。1978年、宇宙のバリオン数が大統一理論      で説明できる可能性を提案し、素粒子物理学による宇宙初期研究の端      緒を開いた。第27回仁科記念賞を受賞。また、宇宙線研究所の共同利      用運営委員も勤められ、平成5年には、宇宙線研究所の将来計画検討小      委員会の委員長として、将来計画の中間答申を取り纏められた。 ○清水 裕彦 (理研 情報基盤研究部、副主任研究員)(推薦者)木舟正、手嶋政廣      (研究歴) 京大理博。KEK低温センター助手。熱外偏極中性子の原子核      吸収反応における空間反転対称性の破れの測定と、時間反転対称性の      破れの測定実験のための動的核偏極の研究を行った。その後、超伝導      体を用いた放射線検出器の開発研究及び中性子光学素子の開発に従事      している。 ○身内 賢太朗 (東大 理学部、新D3 ) (推薦者)蓑輪 眞、坪野公夫      (研究歴) 1997年4月より、ボロメータを用いた暗黒物質探索を行い、      現在、神岡地下実験室で測定を行なっている。 ○中瀬 友和 (東海大 理学部、新D1) (推薦者)西嶋恭司、谷森 達      (研究歴) 1998年より、CANGAROO-II 7m望遠鏡のイメージパラメータ解      析。1999年より、CANGAROO-II 10m望遠鏡の解析およびシュミレーショ      ンライブラリーの構築に寄与。活動銀河からの超高エネルギーガンマ      線の探索をテーマに、Woomeraで1ヶ月半観測に従事し、現在、PKS2005      -489 や PKS2155-304の観測データを解析しまとめている。今年3月の      物理学会で発表予定。 ○櫛田 淳子 (東工大 理学部、新D2) (推薦者)谷森 逹、窪 秀利      (研究歴) CANGAROOグループに参加、現在の10m望遠鏡のPMT試験、およ      び鏡の開発を担当、望遠鏡建設、調整にも参加し中心的に働く。修論      では7mサイズの時の性能について評価し、博士課程では、PSR1706の解      析および、CANGAROO-IIIのADCを担当している。物理学会、天文学会で      合計5回の発表を行なっている。 ○浅原 明広 (京大 理学部、新D1) (推薦者)谷森 逹、窪 秀利      (研究歴) すばる望遠鏡の主焦点にチェレンコフ光カメラを設置して、      カニ星雲からの10GEV領域ガンマ線観測計画に従事。検出器製作、すば      るでの試験を中心になって行なう。2000年よりCANGAROOのオンライン      改良を行っている。物理学会発表2回。 ○永吉 勉 (京大 理学部、新D1) (推薦者)谷森 逹、窪 秀利      (研究歴) 修士課程では、微細加工技術によるワイヤレスガス検出器、      Micro Strip Gas Chamber 及び Micro Pixel Detectorの開発、及びこ      れを利用した、宇宙核ガンマ線検出用ガンマ線イメージング検出器の      開発に従事。修論では、このガンマ線検出器のシュミレーションを行      ない、1度以下の角度分解能でガンマ線イメージが得られることが明ら      かになった。物理学会1回、国際学会1回発表。 ○土屋 兼一 (宇宙線研 CANGAROO、新D1) (推薦者) 森 正樹 、 榎本良治      (研究歴) CANAGAROO-III計画において2001年度に建設される2台目の望      遠鏡について、1台目の経験に基づき、カメラの改良を行ない、光電子      増倍管カメラの設計とその性能評価を行なった。2000年春の物理学会      で「チェレンコフ望遠鏡におけるキャリブレーションシステム」を発      表。この春の学会で「CANGAROO-III望遠鏡におけるカメラの開発(I)」      を発表予定。 ○片桐 秀明 (宇宙線研 CANGAROO、新D1) (推薦者) 森 正樹 、 榎本良治      (研究歴) CANGAROO-III計画において2001年度に建設される2台目の望      遠鏡に導入される気象、および望遠鏡の状態の監視を行う環境モニタ      ーシステムの開発、1台目の望遠鏡での環境モニターシステムのテス      トを行なっている。2000年秋の物理学会で「CANGAROO-IIIモニターシ      ステム」を発表。この春の学会で「チェレンコフ観測における雲量の      モニターと宇宙線の頻度」を発表予定。 ○鈴木 理映子(宇宙線研 CANGAROO、新D2) (推薦者) 森 正樹、 榎本良治      (研究歴) 修論では、CANGAROO 3.8m望遠鏡によるγ線バーストGRB-      970402の観測と解析結果についてまとめた。現在は CANAGAROO-II望遠      鏡で観測されたγ線バーストの解析と、CANGAROO-III望遠鏡の駆動シ      ステムのソフトウェア開発に携わっている。1997年秋の学会で「γ線      バーストGRB970402からのTeVγ線観測」を発表。この春の学会で「      CANGAROO-II 7m 望遠鏡によるγ線バーストの観測と解析」を発表予定。 ------------------------------------------------------------------------ (7)退会者      海老原 充 (都立大)、尾田 汎史 (神戸大)、牧野 忠男 (立教大)、      中島 弘 (天文台) 各氏の退会を承認した。 ------------------------------------------------------------------------ (8)CRC実行委員会委員の任期等について    2000年度第1回CRC総会における議論を元に、2年任期をたたき台とし   て議論をし、以下の様な意見が出された。   それらをふまえて新たにworking group((谷森、手嶋、坂田)により、実行委   員被選挙権の再検討を含めた提案を作成してもらい、それをメールにて各実   行委員に伝え、次回の実行委員会にて再度議論し、決定しそれに伴う規約改   正を次回CRC総会にはかった上で、可能ならば来年度4月から実施する方   針を了承した。 ●< 実行委員任期、被選挙権などについての討論 >  ○実行委員選挙の手間を軽減することができる。  ○他の委員会も2年任期のところがあり、それに連動させることもできる。  ○2年任期にしたとき、1年ごとの半数改選の方が委員会での議論の継続性に   利点がある。  ○3期継続した後は、少なくとも1期空けた方がよい。  ○任期はCRCの活動方針と関係しており、1年任期は現状に則しているので   はないか。  ○重要な答申を出す組織であることを考えると、1年で処理できない場合もあ   る。  ○被選挙権については、例えば各機関の常勤の職に就き、63才以下とする。   学生、ポスドクは?  ○規定変更になるので、現規定との関係を検討する必要がある。 ●< 選挙実施に当たって >  ○任期、被選挙権改正の適用を来年度4月からとすると、実行委員選挙時期を   通常より1か月程度遅らせる必要がある。  ○選挙人名簿の確認を3月に終え(事務局がメールで確認する)、4月に入って   から選挙公示を行い(4月初旬)、4月末に選挙を行うのが現実的だろう。 ------------------------------------------------------------------------ (9)第1回(2000年度)宇宙線物理学奨励賞について    水谷選考委員長より、5名の応募者に関する審査過程についての報告があ   り、受賞者として、奥村公宏(宇宙線研COE研究員)、竹田成宏(宇宙線研・   学振奨励研究員)両氏の受賞を了承した。   本来は実行委員会に対してはその報告のみでいいが、今回は第1回である   ことから、特に了承事項として扱うことにした。    ◆続いて、来年度に向けての意見交換が行われ、以下の様な意見が出た。  ○履歴書・論文リストを応募書類に含めた方がよい。研究歴を履歴書、もしく   は推薦書(自薦書)に記載してもいいだろう。  ○今回の公募に用いた、応募用紙には現在の身分を明記する欄、博士論文提出   先欄がないと共に、推薦理由を書く欄が小さい。  ○小研究グループからも候補者が出せて、それぞれが正当に評価されることが   原則。それに伴って、結果として広く、積極的に同賞に対して応募してもら   える様な奨励賞にすべき。  ○選考委員会による選考結果をどの様に扱うか。選考委員会がその結果公表ま   で行うか、CRC実行委員会の承認を必要とするか。  ◆以上の意見をもとに、選考委員会による選考結果については、実行委員会委  員に先だってそれを公表し、1週間ほどの間をあけて選考委員会がCRC会員  に対して最終的に公表する。これは選考結果に対して万全を期すことを念頭に  いれたものであり、特別の不都合を感じた時、実行委員はその間に意見を述べ  ることができる様にはからったものである。次回の選考については本年7月の  実行委員会で再度議論を行い、8月に公募を行うことを了承した。 ------------------------------------------------------------------------ (10)CRC名誉会員(仮称)制度について   ◆意見交換を行い、以下の原案を了承した。次回CRC総会にて検討をし、    なるべく早く実施に移す。  (a) 名称は「OB・OG会員」とする。  (b) 65歳以上で、それまでのCRC会員年数が15年以上の会員がCRCか    らの退会を申し出た時、OB・OG会員への移行をお願いする。  (c) その他、(b)の項において15年以上の会員歴がない場合でも、実行委員    会が推薦し、本人が了承した場合、OB・OG会員への移行をお願いする。  (d) 60歳〜64歳の方について、各機関の定年年齢の推移とからんで配慮す    る必要がある際は (c)で対応する。  (e) 選挙権、CRC総会における表決権はなしとする。  (f) 連絡誌などのCRC関連情報を提供する。  (g) 会費はいただかない。  (h) OB・OG会員制度発足に伴い、通信会員制度を廃止する。 ------------------------------------------------------------------------ (11)各大学の活性化のための今後の活動方針   ◆前回までの宿題に対する意見交換  (a) 各大学とも大方、宇宙線スタッフは2名程度と少ない。各大学の研究費等    でポスドクが取れる様になれば望ましい。    ○ポスドクは就職問題も含めて期間的に不安定である・  (b) 特定領域研究研究費の使途枠を広げる様に要求できないか。    ○できるかも知れないが、結果として研究費への圧迫となる可能性がある。  (c) 海外プロジェクトが多いが、よりそれがやり易い環境を作るためにはどう    するか。    ○個別にその要望を物件連、天文研連等に出していくべきである。実績に     裏付けされた要望は力になる。  (d) 各大学でスタッフが少ない中、教育・大学運営に時間が割かれている。    研究に集中できる時間が制度として保証されることが望ましい。    ○結局スタッフを増やすことに結びつき、これは文部科学省の定削方針と     矛盾する。   ◆その他、自由討論が行われ、以下の様な意見があった。   ○哲学的な問題を扱うのは現実的でない。CRCとして行えることは具体的    な問題についてであろう。やれるところから提案して行くべき。CRCか    らアッピールを出すにしても具体的な提案として出さないと意味がない。   ○宇宙線の様な長期観測に対応した、連続した科研費分配、もしくは特別な    運営費のための予算枠の検討が必要。装置を作るための予算(科研費)とそ    れに続く観測のための予算の手当が必要。   ◆共同利用の形態について検討するべき課題として    (a) visibility(外部に個々の大学による研究貢献がどれだけ見えるか)    (b) 組織    (c) 宇宙線研の研究者の意識    (d) 各大学の持つ問題    (e) 共同利用校費の問題  <<< 意見交換 >>>  ○各大学として、物理的に意義深い結果を出すためには一般的に高額装置が必   要であり、共同利用研と共同して研究を行うことは必然であろう。  ○共同利用の定義の問題。「共同プロジェクト型」なのか「共同利用型」なの   か。「共同プロジェクト」として位置づけられた研究については、プロジェ   クト参加の各大学が果たす貢献に対する外部からの評価や visibiltyは出に   くいだろう。   また、一方で「共同利用型」の場合は、たとえばマシンタイムを各大学がも   らい、各大学の主導の元で実験プラン・実験等の研究が進むので、visibilty   がはっきりしている。この様な共同利用型をサポートすることも必要である。  ○「プロジェクト」の中では各研究者間の「顔」は良く見えるが、大学に戻っ   た時、大学内の人にその人のプロジェクトの中での顔が見えにくい。それで   も、この形態は大学で取る科研費の呼び水になるのではないか。  ○アメリカでは各大学に金を分配している(NFSなど)。プロジェクト内での   責任分担と金の配分が一致している。これはプロジェクト外から見た時、   その中の大学研究者はよりvisible に認識されるし、日本でも独法化が行わ   れればこの様なこともやり易くなるだろう。  ○宇宙線研以外の宇宙線分野における重要なプロジェクトがある。各大学等で   は科研費や大学の校費でやることになるが、共同利用研が人的・資金的なサ   ポートができないか?  ○宇宙線研で500万円程度で2件/年ほどの中型研究を起こすための別枠公募を   するという発想もあった。  ○TAを推進するに当たり、戦術を考え、参加大学のvisibiltyをどう発揮させ   るかを開発することがTAが成功するために重要ではないか。  ○大きなプロジェクトに経費が注がれており、他の共同利用のために経費が圧   迫されてきている。文部科学省に共同利用予算の特殊性、科研費との差別化   を説明し、その予算を増額してもらう必要がある。  ○例えば「共同プロジェクト型」の場合、研究・開発の各部を各大学に任せ   (要審査)、その上で共同利用の研究費は宇宙線研が出すことができないか。  ○プロジェクト型の場合、多くの研究者連名の論文だけでなく、分担者独自の   論文が書けることが望ましい。天文分野の場合はインフラとプロジェクトは   切れている。だからプロジェクトを立てた大学はそれなりにvisibleである。  ○共同利用型、共同プロジェクト型それぞれに個々の大学が各段階で visible   になる様にしていく必要がある。  ○カンガルーではプロジェクト型として、将来マシンタイム分割型に持ってい   きたいと考えている。  ○「データの共同利用型」もあるだろう。この形の中でいかにvisible にすべ   きか。個別の課題に関係する著者だけで論文を書けるシステムができるか?  ◆以上の議論をふまえ、加えて、更に意見を募った上、次回実行委員会にて中  間報告を出すことにした。世話人:谷森、手嶋、神田、坂田、鳥居がそれに当  たる。更にCRC総会に報告し、意見を求めることにする。 ------------------------------------------------------------------------ (12)2001年秋の物理学会シンポ・特別講演    竹田成宏氏:宇宙線奨励賞受賞記念講演。   他に世話人(中畑氏)に候補者の案を出してもらうと共に、実行委員会として   も積極的に案を考えることとする。 ------------------------------------------------------------------------ (13)その他    宇宙線研柏キャンパス利用について要望等:    ○共同宿舎部屋の設備(コップ他)の改善。    ○公衆電話の設置要望。    ○建物への入退出カードの発行については各研究部の主任へ申し出ること。 ========================================================================= ( 資料-1 )  ○ 公募案内;11 件      10/06; 東北大理物理教官           10/18; KEKCOE研究員      10/26; 宇宙線研COE研究員      10/26; 宇宙線研研究員      11/07; 宇宙線研共同利用研究      11/28; KEKCOE研究員      12/15; KEKCOE研究員      12/26; KEK教官       1/15; 東邦大理物理教員       1/24; Duggal Award       2/08; 高エネルギー物理学奨励賞推薦及び応募  ○ 研究会案内;17 件       9/20; 宇宙線研共同利用研究発表会、       9/26; Int. Workshop on Low Energy Solar Neutrinos、       9/27; 「ニュートリノ振動とその起源の解明」研究会      10/03; 「高エネルギー宇宙の総合的理解」Int.Sympo.      10/03; 基研研究会「高エネルギー宇宙物理学の展望」      10/10; 日本Geant4ユーザ会ワークショップ      10/13; 宇宙ニュートリノ研究会      11/02; 宇宙線研共同利用研究発表会、      11/07; Int. Workshop on Low Energy Solar Neutrinos         & 2nd workshop on Neutrino Oscillations and Their Origin      11/16; 超高エネルギーガンマ線天体研究会      12/07; Lepton Photon Sympo.(Rome)      12/11; 宇宙線研共同利用研究発表会、      12/15; EPS-HEP2001(Budapest)       1/23; 宇宙ニュートリノ研究会       2/05; 最高エネルギー宇宙線 国際ワークショップ       2/06; 「高エネルギー ハドロン相互作用」研究会       2/09; 最高エネルギー宇宙線 国際ワークショップ  ○ その他のお知らせ;4 件      11/10; 物理学会合同セッション      11/10; 訃報;モスクワ大学クリスチャンセン教授ご逝去      11/15; 訃報;折戸周治教授ご逝去       1/31; 訃報;ロシアのチュダコフ博士ご逝去 =========================================================================