************************************************************************   ☆ 特定・宇宙ニュートリノ第3回研究会のお知らせ ☆ ************************************************************************ 特定領域研究「ニュートリノ」都立大・東大計画班 宇宙ニュートリノ観測情報融合センター 共催 第3回研究会を下記の日程で行います。 日時:2000年9月29日(金) 場所:宇宙線研究所 大セミナー室(6階) 特定・宇宙ニュートリノ共催研究会も第3回目となり、そろそろ新しいデータの報告 などに必ずしも依拠しない「継続的な勉強会的性格をもった会を持続していけるか」 という正念場を迎えています。世話人一同がメール上で議論した結果、当面の方針と して、一回一回の研究会ごとに「重点的トピックス」を掲げ、なるべく基本的なこと から説明するレビューを設けることにしました。これからニュートリノ物理を始めて みようか、と考えている若手や大学院生にも十分聞けるものにすることを目指してい ます。 トピックスとして今回は「超新星ニュートリノ」を取り上げることにしました。日本 で唯一人超新星爆発のシミュレーションを自前で行っておられる鈴木英之さんにレビ ューを引き受けていただきました。 超新星爆発は1銀河あたり30ー50年に1回の頻度で起きると言われていますから、 もういつ来てもおかしくありません。(エライ実験屋さんの定年と相関があるとも言 われていますから、ほんの数年先かもしれません!)もしスーパーカミオカンデの稼 働中に銀河内超新星が起きれば、7000−8000発のイベントが約10秒の間に 検出されるはずです。この高統計事象は超新星爆発の物理の理解を一段高いステージ に押し上げるとともに、多分、超新星中でのMSW効果について我々に教えてくれる ものと期待されます。 この研究会の特徴として出来立ての実験結果を話してもらって、忌憚のない質問をぶ つけ、議論して理解を深める、ということがあります。今回は前回に引き続きK2K実 験についてのトークを用意しました。前回に比べて統計が増えたことの外に、今回は 近検出器の物理に重点をおいたお話が聞けるはずです。 さらに、来年度稼働予定の新実験 KamLAND についてのトークを用意しました。先日 の Neutrino 2000 会議での神岡グループの発表が示唆しているように、自然が太陽 ニュートリノの大角度MSW解を選んでいるとすると、この KamLAND 実験が遠から ずイベント数の期待値よりの減少を観測するはずです。 また前回の研究会のプログラムはあまりにも余裕がなく、「ゆっくり議論する時間も ない」という声もあったことを反省材料として、どの講演も約10分ほどの discussion 時間を含む感じで少しゆとりを持たせてあります。今回はまだ余裕があ りますので、「一言コメントしたい」という申し出を歓迎します。 プログラム 午前 9:50-10:30 Kamland (石原賢治(東北大)) 10:30-11:10 K2K (早戸良成(KEK)) <> 11:30-12:30 超新星モデル 1 (鈴木英之(理科大)) << Lunch >> 午後 13:40-14:40 超新星モデル 2 (鈴木英之(理科大)) << coffee >> 15:00-15:40 超新星におけるMSWの基礎 (南方久和(都立大/ICRR)) 15:40-16:20 超新星ニュートリノ検出実験 (福田善之(ICRR)) 旅費サポートの申し込みは9月14日までに都立大安田さんまで (飛行機に乗る必要のある場合には航空券の見積書もそれまでに送って下さい): yasuda [at] phys.metro-u.ac.jp あるいは、宇宙線研究所宇宙ニュートリノセンター 秘書福田さん まで御連絡ください。 (電話;0471-36-3138, e-mail; yoko [at] suketto.icrr.u-tokyo.ac.jp)。 宇宙線研究所宿舎への宿泊申し込みは宇宙ニュートリノセンター秘書 福田さんまでご連絡ください。(電話;0471-36-3138, e-mail; yoko [at] suketto.icrr.u-tokyo.ac.jp)。 宇宙線研究所(柏市)へのアクセスはホームページ: http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/intro/shisetsu_kashiwa.html をご覧下さい。 以上。 宇宙ニュートリノセンター 梶田隆章 特定領域研究都立大計画班 南方久和