*****************< 第17回 素核研(KEK-IPNS) 運協報告 >*******************                             (文責 村木 綏) 日 時: 7月24日 10:30〜12:50 ◎報告事項  山田所長:○6月22日評議会があり、H13年度概算要求大網が承認された。        共同利用機関も独立行政法人になることに関して、共同利用の形        態が変わる可能性がある等の議論もあった。       ○B-ファクトリーは 7 fb(-1)の目標にほぼ達したので、秋からのラ        ンに向け加速器の性能向上の基礎となるstudyを始めた。       ○CERN SPCの報告。LHC計画に全力を上げること、人員削減計画等。  菅原機構長:       ○独立化の状況について報告があった。        文部省に以下の4つの委員会ができた。各委員会は約15名で構成さ        れている。国立大学、公私立大学、経済界の代表からなる。大学        共同利用機関からも1名入る。         1)組織業務委員会、2)目標・評価委員会、3)人事制度委員会、         4)財務会計制度委員会        7月31日第1回目は組織業務委員会を開催し、順次1ヶ月毎に各委員        会を開催していく。       ○国大協でも同じテーマに対応する委員会を設ける。共同利用機関        も、4つの委員会に対応する委員会を設けることにした。       ○文部省に評価機構ができた。理学では 小林誠(KEK)、外村(日立)、        川口(東大駒場、化学)の3氏が評価委員に入っている。今後専門        委員、評価員が順次決められる。       ○新プロ・COE委員会は5件を選出した。最終的にはこの中から2〜3        件にしぼる。 ◎各部報告  加速器関係(木原):       ○PSは 6月22日から遅い取り出しへ切り換えを行った。          8月〜9月は PSシャットダウン。       ○e+e-関係では、入射機の2バンチ加速のテストをしている。電子バ        ンチの幅は10ps、両バンチは96.25ns離れており20ms毎に加速する。  共通部(近藤):       ○田無の加速器建物の放射化物撤去作業は順調に進み、8月末に終了        する見込み。       ○EGS-4の講習会は申込者が多く、秋に別途実施する。  大型ハドロン(山田):       ○第3者レビューは、7月25日の原子力委員会で報告された。            文部省学術審議会関係にも報告される。 今後1ヶ月公開して市民        の声を聞いて、評価終了。          ○概算要求は総額1890億円となったが、当初は約3分の2くらいに絞        られるのではないかとの見通。            ○保安林伐採について、公益上の理由により地元の了解を得る方向        で調整中。  B-ファクトリー(黒川):       ○ルミノシティが 2×10^33にいった。放射光が作り出した光電子        がビームを肥大させるので、これに対する対策を夏休み中に増強        したい。また、放電や発熱で電流が上げられないビームパイプの        構造を改造して更にルミノシティを2倍に上げたい。  PS(中村):○ニュートリノホーンのテスト運転を夏に継続する。        ニュートリノ実験は来年1月に再開する。               ○6月までの K2Kの結果は、大阪での国際会議で発表する。       ○2重ストレンジハイパー核の研究(E373)が終了した。  その他(山田):FNALのタウンニュートリノの発表があったが、これは日米でや         った仕事なのだから、きちんと日米プロジェクトを言及しても         らうよう要望した。このことは次回の日米の委員会でも正式に         申し入れる。    その他(小林):大学評価機構については、文部省のホームページに載っている         ので見て欲しい。 H12年度は専門委員会を12月までに開催し、         2月に書類を作成、7〜8月に評価し、H13年度12月に報告書を出         す。まず始めに理学系、医学系のそれぞれ6機関を評価の対象と         して、研究のみを実施、やがて教育サービスにおける社会貢献         等にも向かう。 ◎審議事項   1.ソウル大学、延世大学との協定案を承認した。   2.物理第3研究系の助教授案を承認した。     ○1名はPS実験で、当面は実験企画調整担当。     ○1名はPSを用いたレプトン物理をねらう人。   3.研究計画委員会を立ち上げて、若い人を中心に将来計画や、現在の計画に    ついて検討してもらう様にしてはどうかとの提案が山田所長よりあり、前    回に続いて具体的な目的、構成等について議論した。積極的に進めてもら    いたいということになった。