******* < KEK運協報告 > ******* (文責 村木 綏)  日時:6月16日 11時〜17時 ○菅原機構長報告  *新プロ : 新しい計画の審査中。                            *加速器部会関係:KEKと原研の統合計画について、文部、科技庁合同の評 価委員会が最終答申を準備中。  *独立法人化:文部省賢人会の下に、調査検討会議が作られる。そこに4つの 部会を設け、基本的事項、目的・中期計画・評価、人事、財政 について検討する。更に、相互の関連を検討する部会も出来る。         H13年中に審議を終了し、特例法の策定に移る。                  調査委員会各部会は15名で、大学共同利用機関からも各部会に 1名入る予定。  *評価機構 : 評価委員会のメンバーは、各分野から30名が選ばれる予定。            7月1日公表され、その後専門委員が選ばれる。学術会議や学会 に依頼することになろう。 評価法についてはフォーマットを 作って実施。 学部研究科単位が原則である。 テーマ毎だと大学が単位になることもあり得るだろう。 ○山田素核研所長報告   *各種所内運協、評議会、機構評議会に関する報告があった。         研究活動、本年度概算要求の内示報告が主。            *レプトンコライダー諮問委員会:        KEK-B factoryのreview committeeの報告の他、BELLEの状況、 LC開発の状況報告と議論があった。                       *日米科学委員会:3月にH12年度の日本側の予算案を作成、6月1日〜2日の日 米合同委員会にて決定。 非加速器物理学に関する提案の取り 扱いをWGにて検討、その方針を了承、H12年度はその線に沿 った計画とした。 大プロジェクトは、ほぼ昨年と同じ。     *大学共同利用機関所長懇談会:                                独立行政法人化に関する上記の動きへの対応と、第10次定員 削減(H13年度から10年間で10%の定員削減)についてのアピ ール文を協議した。        *共同開発研究計画審査委員会:H12年計画として、約40件を承認した。             予算の厳しい状況のため、共同研究費が昨年の半分の5000万円 程度になった。   *OECD関係 : グローバルサイエンスフォーラムに高エネルギー物理のWGを 設けるかどうか検討するためのワークショップが開かれ、まず は全体を見渡す様なコンサルトグループを作り、1年後に再度 WG設置について再検討することになった。  ○研究活動報告      *BELLE(高崎史):これまでに 5fb-1のデータを得た。夏の国際会議までに 7fb-1のデータが取れ、解析できる見通し。         *K2K(山田):神岡でのfiducial 内のニュートリノ反応は期待約30例に対し,         現在 17例が観測されている。ビームのモニター、近置測定器 の事象等は予測通りの性能を示している。 カナダの国際会議 で報告。 この調子のデータ取得スピードだと、当初計画の 10^20 POTに到達するまで、あと4年かかる。  *共通学(近藤):田無SFサイクロトロンの放射化コンクリートの量がドラ ム缶で数千本になる見込み。           東大がアイソトープ協会に引き取ってもらうことになっている。          8/8〜10に EGS4 の研究会が開かれる。  *大型ハドロン(永宮):         4月14日の第三者reviewでは、計画の総額が増したこと(総額 1890>億円)に厳しい雰囲気であったが、最近は逆にpositive に変わっていっている。        *その他(山田):統合計画発足に当たっては、KEKもどこかの現存経費を削る 様に迫られると想定される。その場合、関連の深いPS関係の運 転経費や実験経費から捻出するしかないが、K2Kはじめ現場 では、3年間は現状規模の維持を希望している。    ○協議事項  人事:理論部教授に岡田安弘さん、第3研究系助教授に田中真伸さんを所長に推 薦することとした。                         任期制:所長から以下の報告と提案があった。                     WGの提案を運協が了承し、研究所としての対応が宿題になっていた。       所では人事交流促進WGを作って、人事交流に努める一方、そこで、 対応も検討し始めた。今後、定年退職者が毎年数名以上出る状況にな ることも考え、若干の任期付きポストを導入する方向で検討を詰めて いる。その際は、任期付きと任期なしのポストを区別して公募するこ とになる。(従来のモラル任期つきの公募はなくなる。)       並行して、任期なしの教官に対する評価システムを検討し始めた。 同様のシステムが従来のモラル付きポストから任期なしポストへの移 行希望者に対しても適用され、評価の結果に沿って移行できる。検討 を進めた段階で、また報告し、議論を願う。       これに対して、評価の際に運協が関与するかどうか、移行に際して 運協の承認を要するかどうか等について意見交換があった。        人事計画:空きポスト5の利用法について所長から人事方針の諮問があった。        共同利用に関係して空席が支障となっている部署を優先したいとの方 向が示され、議論の結果、その方向で次回に具体的な提案を出しても らうことにした。