平成11年度第3回CRC実行委員会議事要録 日時:平成12年2月26日、10:00〜17:30 場所:KEK田無分室 第一会議室 出席者:坂田通徳(委員長)、太田周、梶田隆章、川上三郎、神田展行、 佐々木真人、柴田徹、鳥居祥二、松岡勝、村木綏、柳田昭平、吉井尚、 (以上委員)、戸塚洋二(依頼出席)、林田直明(事務局);(敬称略) 報告 : CRC事務局、宇宙線研究所、核専委・物研連、阪大核物理センター、 STE研、第28回宇宙線国際会議準備委員会 議題 : 1.新入会員 2.事務局の分業化 3.選挙 4.名誉会員 5.CRC奨励賞制度 6.大学の活性化について ************************************************************** 報告1. 事務局 (林田) (1) 会費納入状況(2000年2月24日現在) (a) ( 完納者数/会員数 )= (269/325) = 83 % (b) 会計(概算) 残金 --> 100万円 支出予定 --> 25万円 (連絡誌 + 選挙 + 事務経費) (2) 11月12日、立教大学の 蓬茨 霊運氏 が御逝去されました。 謹んで御冥福をお祈り致します。 (3)「CRC News」等のメール配信。 ○ 委員会報告7件; 10/18;実行委議事要録、10/18;拡大実行委メモ、 10/28;総会議事要録、12/21;実行委議事要録、 12/21;総会議事要録、1/24;KEK運営協議会、 2/9;KEK運営協議会 ○ 公募案内6件 ; 10/4;ニュートリノ振動研究、11/25;阪大教授、 12/1;名大教官、 12/13;ICRR共同利申込み、研究員、 12/21;東北大助教授、1/26;高エネルギー物理学奨励賞 ○ 研究会案内9件; 10/28;ICRR共同利研究発表会、11/22;ニュートリノ振動 とその起源、12/13;European CR Symposium、 12/24;太陽圏シンポジューム、 12/24,1/7;ニュートリノ振動とその起源の解明、 2/17;太陽圏外圏の光学的研究、 2/24;柏微弱放射能測定設備利用研究会、 2/24; Inter. Conf. on Physics at Extreme Energies ○ その他のお知らせ 14件 これらの詳細は、CRC homepage; http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/CRC/の 「速報」に掲載してあります。 報告2. 宇宙線研究所(戸塚所長) (1) 外部評価 平成12年2月1,2日外部評価委員会を開催した。本研究所研究活動の現状、 将来計画の妥当性、将来計画実現へ向けた研究所体制の妥当性、その他の評 価をお願いした。近日中評価報告書が作成される予定である今後、評価結果 に基づいて人事等を行っていきたい。 (2) 平成13年度概算要求最重点事項:宇宙線望遠鏡計画 引続き核専委、物研連のご支援をお願いする。 (3) International Cosmic Ray Conference 2003 (28th ICRC) 準備委員長は梶田隆章教授である。 場所 :つくば国際会議場、 開催日:平成15年7月31日〜8月7日(8日間)。 学術会議の開催をお願いする。 (4) その他 ○柏新キャンパスへの移転が始まる。3月中に全ての研究部及び事務部が引っ 越す。 ○柏キャンパス内に共同利用宿泊棟が出来、近々利用可能になる。シングル28 室、ツイン2室。 ○竣工記念式典は遅れて10月13日(金)に物性研究所と合同で行う。 ○式典にあわせて記念シンポジウム及び一般講演会を行う予定。 ○独法化に関しては、東大総長室の対応を待っている。 (5) 学術会議物理学研究連絡委員会 ○2月23日物研連において宇宙線望遠鏡計画の紹介と議論を行った。いくつか の質問がでたが、物研連は宇宙線望遠鏡計画を支援するとの結論に達した。 ○ICRC2003 の学術会議主催の申込を物研連は承認した。今後、申請書の中に 第4部にさらなる審査をお願いするか、第4、5部合同審査をお願いするか 主催者側で決めること。最終的に常置委員会にて各部から提出された申請の 中から決定する。現在のところ、物研連で競合する申請は出されていない。 報告3. 原子核専門委員会・物理学研究連絡委員会 2月22日に行われた委員会の湯田幹事からの報告が実行委員長から紹介され た。(資料.1 参照) 報告4. 大阪大学核物理学研究センター(村木委員) (1) 旧核研の Numatron-Tarn-IIを KEKからRCNPへの移管する可能性について 検討した結果、維持費と人の目処が立たないことなどから移管しない という報告がセンター所長からあった。 (2) 西播磨のフォトンファクトリーは、2001年9月から共同利用が始まる。 (3) 重点設備費が通り、超精密スペクトロメーターが完成した。 報告5. 名古屋大学太陽地球環境研究所(STE研)(村木) (1) 国立環境研究所は名古屋大STE研ではなく京都大にできることになった。 (2) 藤本和彦氏が助教授に決まった。 報告6. 第1回2003年宇宙線国際会議準備委員会(梶田委員) (1) 準備委員会委員が決まり、11月27日に第1回準備委員会が開かれ、スケジュ ールや会場場所の選定等が議論された。 (2) 日本物理学会の12月の理事会にて、「共催」の形で承認された。 (3) 1月5日 第2回準備委員会が開かれ、会場場所を4ヶ所にしぼった。 (4) 2月11日 第1候補地として つくば国際会議場、第2候補地を名古屋国際会 議場とし、日程を7/31(木)〜8/7(木)とした。 (5) 2月22,23日 物研連で承認された。 (資料.2、資料.3 参照) ------------------------------------------------------------------------ 議題1. 入会希望者 松田 充史 (宇宙線研 D1);(推薦者); 佐々木真人、福島正己 (研究歴);2年間、TAプロトタイプ望遠鏡の開発、ゲイン較正、 レーザ射出制御の確立、トリガープログラム開発等を実行。 研究歴が紹介され、入会が承認された。 (尚、今回 退会通知者は無かった) 議題2. 事務局の分業化 (1) 宇宙線研で「CRCPOST」業務 ---> 会員との連絡、機械的な事務作業 (A) CRC News ; 配信依頼メールの受付と会員への配信 (各種委員会報告、研究会案内、公募案内など) (B) 名 簿 ; 会員の移動、入退会の連絡受付 (C) 会 費 ; 受付と会計 (D) 連絡誌 ; 発行と郵送 (E)「事務局」との連絡 (F) ホームページ管理 (G) CRC選挙事務 従って各会員との連絡(メール、会費)は、今までと変わらず、宇宙線研へ ( 2000.02.24現在のE-mail会員数は 242名で全会員325名の 74 % ) (2) 担当大学で「事務局」業務 ---> 実行委員会との連絡、決断が伴う仕事 (A) 実行委員会(年4回)、総会(年2回)の準備から議事要録作りまで (B) 実行委員長、実行委員との連絡 (特に実行委員会の前など) (C) 「CRCPOST」との連絡 (実行委員会用の資料取り寄せなど) 審議の結果、上記の方針で実施することになった。 尚、2000年4月から1年間の次期「事務局」を、埼玉大学にお願いすること になった。 議題3. CRC選挙 (1) CRC実行委員会委員長 および委員の選挙 昨年と同様に、委員長1名、委員6名を連記して投票してもらい、12名を 選出する。 (2) 第18期物研連・原子核専門委員会委員推薦候補者の選挙 前回(1997年)と同様に、3名を連記して投票してもらい、7名を選出する。 (3) 「委員会構成の「若返り」を促進させるために、若い人を選んで頂けること を期待します。」という実行委員会からの呼びかけの文を選挙公示に明記す る。但し、今回は選挙の当落規定とはせず、次期実行委員会で今回の「呼び かけ」の効果を評価して、今後の参考にして頂く。 (4) この3月は宇宙線研の柏移転直後になるため、選挙時期を2週間程遅らせる。 (5) 昨年と同様に、郵送投票と電子メール投票とを実施するが、電子メール選挙 用紙は、締切日の1週間ほど前に配信することにした。 議題4. 名誉会員制度 退官、現役引退などを機に退会される会員がいるが、まだCRCとの関わり を保って頂きたい方も少なくないので、名誉会員制度を新設すべきでは、との 意見が出ている。 ○ 連絡誌郵送など、CRC関連情報を提供するが、会費は頂かない。 ○ ある年齢(65歳、70歳?)で、有資格者とするか。 ○ 選挙権はどうするか。 ○ 会員年数を考慮するか。 ○ 有資格者ご本人に聞いて、普通会員/名誉会員を選択していただくか。 ○ 名称を「OB/OG会員」と軽くした方がよいか。 ○ 既に退会された方も対象とするか。 などの検討事項が議論され、次回実行委員会までに明文化した案を作ることに なった。 議題5. CRC奨励賞制度 (佐々木) 佐々木委員より、「宇宙線物理学賞および宇宙線物理学奨励賞 要綱 (案)」 ;(資料.4)、及び「第1回(2000年度) 宇宙線物理学賞および宇宙線物理学 奨励賞 推薦・応募のお知らせ (案)」;(資料.略) が提案され、 (a) 選考委員長は宇宙線関係者と明記した方がいい。 (b) 対象者がグループの場合どうするか。 (c) 春の総会で承認をもらい、次期の第1回実行委員会でスタートする。 などが議論された。 議題6. 物理学会賞候補選定方式 (a) 9月に推薦依頼が来て、12月頃の〆切までに決める。 (b) 世話人が決めて、CRC事務局から会員に配信する。 議題7. 大学の活性化について ○宇宙線研究に対して、学科内の他分野からの圧力が大きい。「核」関連のポス トに空席が出た場合、素核宇系を止めて、その他の分野の人をそのポストに採 用すべきだとの主張が強まっている。不信感の例として、論文の著者数のこと をよく問題にされる。また、巨大実験では有能な人が大研究所に集まり、弱小 大学の研究者はただのお手伝いのはずだ、という見方が強い。大学では「核」 関連分野に対する不信感があり、特に弱小大学にその傾向が強い。 ○われわれの大学でも、独自性のある大仕事をやっていないと、立場が弱くなる 。自分が行なっている研究の主体性を明確に学内に示すには、大学独自の projectを進めるしかない。 ○少しの資金でもアイデア次第でよい物理ができると主張する人がいるが、それ はどの物理分野でもきわめて困難になっていると思う。認識を変えてもらわね ばならない。 ○分野全体で協調すべきである。極めて優れた大型計画を皆で立案、運営するこ とが先決だ。その過程で活性化が図られるであろう。 ○宇宙線研究の意義を、他分野の人に対して学問的に説明し納得させるという場 も機会も小大学にはなく、イメージや先入観が支配的である。 ○大学院に重点が置かれていない国立大学では、独立法人化の流れも加わって、 基礎研究の立場が弱くなっている。校費が30%も減って研究が大変に困難にな って来ている。 ○そのとおりである。地方大学では理学部が小さくなっているか、理学部の工部 化が進んでいる。 ○理学系が100億円必要と言うと「それは無駄金だ」と言う人が出る。一方応用 系で同じことを言えば「いいよ」となる。 ○研究者の流動化は各大学の活性化にとって有効である。一方、大研究所で働く のは体力的にも精神的にも大変であるので研究所には若い人が要る。50才位を 過ぎたら各大学へ移ることができれば、各大学の活性化につながる。研究所に はこのような人材が多い。 ○各大学でも若い人材が必要であり、年配者のみでは成り立たない事も理解願い たい。 ○他機関からの研究費などが、オーバーヘッドで大学に入らない限り、大学での 基礎研究は歓迎されない。 ○地方大学には金だけでなく、中央からの「形式的なサポート」(例えば「何々分 室」)もあった方がより良い。でなければ単なる「大プロジェクトのお手伝い」 と見られる。 ○かっての宇宙線研究にはいわば「護送船団方式」があって、各大学独自の計画 に資金が出されていた。今は中央の大プロジェクトに各地方大学がぶらさがっ ている。 ○「形式的なサポート」だけに留まらず、イタリアのINFLの様に「実体(装置な ど)を伴うサポート」があれば更に強くなれる。 ○ある地方大学が、大プロジェクトの一つのパートを選定、設計、メンテナンス まで、責任を持って担当するという連邦制にするのも一案ではないか。また中 央からの長期貸与、移管という方法もある。 ○今や具体的な動きが必要である。議論ばかりでは何も進まぬ。 ○科研費の特定領域の様なものを活用してはどうか。これを得る方法を探るべき である。 ○X線衛星のグループでは、1つの大プロジェクトについて各拠点大学がある。 それらの大学でも科研費が採れていたので実現できたのかも知れない。 ○それは大大学だけであろう。小さい地方大学ではひどいもので、更に独立法人 化の動きが拍車をかけている。 ○各大学の方々の欲する方針が理解できない。研究所と大学関係においてEqual partnershipを目指すのか、Blockされたいのか。活性化という限り、将来的に Equal partnershipを目指す具体化策が必要ではないか。 ○例えばProjectのスポークスパーソンを研究所以外から積極的に選出することも 良し。 ○大プロジェクトの場合、各地方大学が参加して、方針の立案決定から担当部分 の設計製作まで主体的に貢献できる様にすべきである。また各大学・研究機関 の代表者会議あるいは「Collaboration Boad」の様な委員会を組織して、一部 の人だけで物事を決めていく事がないような形式を整える事が重要だ。研究成 果の発表もその担当大学が行う様なシステムが必要であろう。 ○カンガルーグループやTAグループは、その様なシステムができているので、も しそこに問題点があるなら具体的に出し合ってはどうか。 ○そこにはおそらく問題はないであろう。むしろ問題は地方大学側にもあるので はないか。宇宙線研の所員に比べ各大学の活性度が低くて、貢献してもらいた くとも多くを期待できないという事はないか? ○危機意識が低いのではないか。分野としての成果を最大化する協調体制の確立 が宇宙線という分野の存亡にかかわると理解すべきである。高エネルギーには それがあると思う。 ○既存の大グループの各システムの実情はどうなっているのか、どんな問題があ るのかを明らかにしてもらってはどうか。 などの意見が出され、神田委員、佐々木委員の両氏に問題点を整理してもらうこ と になった。 ------------------------------------------------------------------------- (資料 1);原子核専門委員会・物理学研究連絡委員会報告 原子核専門委員会報告(湯田委員) 2000年2月22日 (次回は5月11日) (1)各研究所報告 ○核物理センター (阪大) レーザ光を逆コンプトンでたたき上げて 2.4GeVのガンマ線ビームが出来た 。 強度は 5 x 10^6 /sec。 ○KEK ◇KEKB BELL実験 10月12日から運転再開、真空洩れ修理ののち2月からルミノシティー最大。 最終的に1x10^(33)/cm^2sec。 最高一日当たりの積分量は48/pb、 BELLは今までに 0.8/fbのデータ収集 (BBbarが80万イベントに相当)。夏までに約 5/fbを期待。 ◇長基線ニュートリノ振動 (K2K) 早い取り出し期間;10月30日〜11月24日、1月14日〜3月24日 昨年のデータ;SKでの期待値 (振動が無い時) 約12に対して、観測値は3 イベント。今年に入ってからデータ収集は順調。きれいなCCのミューオン イベントも観測。電磁ホーンが完全でないので改良予定。 ◇大強度陽子加速器計画 (KEK + 原研) 文部省、科技庁共同の第3者レビュー中。 運営体制が原研側と噛み合わな い (共同利用に対する不信?) H12年度内示は 中性子科学研究 (原研) 3,102百万円、 陽子加速器高度化の 技術開発 (KEK) 214百万円。 ○素粒子国際センター (東大、4月からセンター長は駒宮氏) 2003年に10年の時限が来る。 LEPは順調にエネルギー上昇。一昨年189GeV --> 昨年5月192GeV、 10月には202GeVと、204-206GeVまで可。ヒッグス、超対象性粒子等の探索を 行っている。 Higgsの質量110GeVまで探索する。気配もない時は中止(7月にLEP Committee で決める)。 (2)各グループ ○理論 素粒子サブグループ責任者;青木氏 (筑波大) 原子核サブグループ責任者;赤石氏 (KEK田無) ○核物理 核物理委員会委員の選挙中。 2001年秋の分科会(宇、理、高は沖縄)はアメ リカ物理学会と共催でハワイ。 ○高エネルギー ◇JHFに関してのワークショップ。 JHFにHEのどんなグループが含まれているか、その活動状況を知るため。 ◇リニアーコライダー。 1986年から高エネルギー次期基幹計画になっているリニアーコライダー 推進委員会。次回にR&Dレビュー。 (3)国際交流 ○IUPAP 2003年の国際会議申込は12月末締め切り。 現在のところ宇宙線国際会議だけ 。 物研連に推薦を決めた。 ○ICFA (2月10-11日 Rutherford Lab) ◇Global Science Forum 準備委員会 <-- ICFAとは無関係。 高エネルギー物理の計画を役人レベルで議論する。 4月にどの様なWGを作る か、組織等について議論する。 ◇Linear Collider GSFの政治的足枷がかかる前に、JLCの独自プランを作る必要がある。5月には 設計と予算を報告する。 物理学研究連絡委員会報告 (山本委員) 2000年2月23日 (今期の最終回は5月12日) ○第28回宇宙線国際会議日本開催を学術会議へ推薦決定。しかし学術会議共催は 1年に8件。 ○トカマク・プラズマ核融合炉 (ITER) 検討小委報告。物研連側は「基礎研究の 重要性 」X 5部の核融合研連側は「実用、エネルギー生産が特別の意味あり」 を主張。 学術会議として統一意見を出すかどうか重要課題。 ○科研費審査委員、核関連は物理学会から推薦された12名から核専委の小委員会 で6名推薦する。公表しない。 ○新物研連委員の選出。核関連 ( (宇、理、高、原) は「学術会議会員 + IUPAP + 各分野 」 でバランスとる。 ○天文研連から LMSA計画の説明(福井他2名)。10m径50台 (400億円)、水蒸気量 少ないアタカマ砂漠(5000m)。 ○戸塚委員が Telescope Array 計画について説明、協力を訴え。10 Stations で日本国土の1/6 カバー (64億円)。 ○物理教育問題小委の中間報告と議論。今後採用される教科課程・教科書の研究 の重要性が確認された。 新課程では2006年大学入学生から 波動の式 sin ( 2pi t / T + x / l )や 対数 (log) を知らないことになる。 ICUの学生は良い。発信する力、思考する力が養われている。「英語教育」が 「物理教育」をカバー。 ------------------------------------------------------------------------- (資料.2) 第1回2003年宇宙線国際会議準備委員会議事録 日時:1999/11/27、13:00-15:00 場所:東京大学宇宙線研究所 出席者:太田(宇都宮大)、黒田(宇宙線研)、坂田(甲南大)、鈴木(宇宙線研)、 寺沢(東大理)、福島(宇宙線研)、松岡(宇宙開発事業団)、 村木(名古屋大)、湯田(宇宙線研)、山本(甲南大)、梶田(宇宙線研)、 (書記;金行(宇宙線研)) (1) 宇宙線国際会議準備委員会の役割について 宇宙線国際会議準備委員会の役割とそこで議論する事、および、 2003年宇宙線国際会議開催のいきさつ経緯について説明があった。(坂田) (2) 日本学術会議への申請と今後のスケジュールについて 日本学術会議への申請に向けてのタイムスケジュール、申請に必要な書類 等について、説明があり(梶田)、タイムスケジュールその他について議論し た 。学術会議への申請のために、 (a) 日本物理学会から共同主催の承諾をもらう。 (b) 2/22、23に物研連委員会が開かれる予定であるので、それまでに 開催場所、及び時期、期間を決定する必要がある。尚、物研連で議論し てもらい、委員長名で副申をだしてもらう必要がある。 (c) 学術会議が5月の予定なので、それまでには申請書を作成する必要があ る。 (3) 会議場所の決定方法 これまでの会議場所選定の経緯説明があった(梶田)。 国際観光振興会に依頼して、国内の各都市について会場を探し見積りを出し てもらった。 会議場所選定で考慮すべき点について議論した。 (a) 交通手段 (主要国際空港に近いか、新幹線などで簡単に行ける所)、 (b) 会場、宿泊施設、料金、 coreとなるグループがあるか、 (c) 自治体等からの助成金等 を考慮すべきとの意見があげられた。 各候補地について議論をおこない、候補地を5箇所に絞り込み、担当者を決め 次回までに調査する事にした。 仮候補地名 :コメント:次回までに調査するか否か:調査担当者 仙台 :coreが無い 東京 :会場代が高い 横浜 :会場代が高い 千葉(幕張):会場代が高め、 宿泊料金は安い、 昼食が不便? :○ :手嶋 つくば :宿泊施設が足りない、会議場所として面白くない(?):○ :福島 静岡 :coreが無い 名古屋 :暑い 、 他は問題無し :○ :村木 長野 :宿泊施設は十分にあり安い、東京から新幹線で直接行ける、涼しい :○ :梶田 松本 :会場が無い 高山 :交通手段が問題、 乗り気の回答が来てない 京都 :前回、前々回のICRCをやった 大阪 :ICHEPをやったばかり 神戸 :宿泊施設が高い(?) 、 大阪より神戸が良い:○ :坂田、山本 会場について必要な部屋の大きさ、数を再確認した。 Opening、招待講演 700人 OG 300人 SH 150人 HE(+neutrino) 150-300人 GW+X 150人 (合計 700+300+150x2) Poster 300人相当 端末 50台 事務局 3部屋 meeting 3部屋 Banquetのできる場所 (4) 日本物理学会への共同主催について 物理学会への共同主催の申請書案について議論した。 (a) IUPAPが後援なのか主催なのか再確認をし、それにあわせて会議の性格と 目的を書き直す事にした。 (b) 日本開催の意義、その他に関していくつか変更案が出されたので、それを 取り入れた申請書案を再度作成し、各委員の了承を得た上で物理学会に送 る事にした。 追記: 日本物理学会の12月の理事会にて、「共催」の形で承認された。 (5) 予算規模について 参考資料等に基づき予算規模を議論した。また、ニュートリノ98の時の 状況も参考意見として出された。その結果予算規模として4000万円程度で考 えていくことになった。 その他に: (a) 後進国からの参加者への援助をどうするか等の議論が行われた。 (b) 開催の時期として7月の半ばから8月前半(8月後半はUSが新学期に入る) (6) 暫定組織委員会の編成に向けて 暫定組織委員会の編成について議論の議論が行われた。 ------------------------------------------------------------------------- (資料.3) 第2回2003年宇宙線国際会議準備委員会議事録 日時:2000/01/05、13:00-16:00 場所:東京大学宇宙線研究所 出席者:荒船(宇宙線研)、太田(宇都宮大)、木舟(宇宙線研)、黒田(宇宙線研)、 坂田(甲南大)、鈴木(宇宙線研)、寺沢(東大理)、松岡(宇宙開発事業団) 、村木(名古屋大)、湯田(宇宙線研)、山本(甲南大)、梶田(宇宙線研)、 (書記;金行(宇宙線研)) (1) 第1回宇宙線国際会議準備委員会議事録について 議事録案に対し、第1回委員会であるので、宇宙線研がホストであること を明記すること、また、IUPAPが後援であるか主催になるのかについて調査 結果を載せるよう意見が出された。 (追記:上記の通り訂正) (2) 会議場決定に向けた議論 前回委員会で決定した担当者から各候補地に対する調査報告があった。 候補地と報告者は以下の通り。 神戸 (坂田、山本) 名古屋(村木) 長野 (梶田) 千葉 (手嶋(欠席のため代理で梶田が報告)) つくば(福島(欠席のため代理で黒田が報告)) 上記の報告を聞いた後、候補地決定のための議論を行った。 概ね、会場経費は同程度で、その他の項目に関しては、全ての候補地が一長 一短あり、明確な優劣は無い様であった。 しばらくの議論の後、参考のため投票し適切な候補地に対する意見分布を見 た。その結果千葉だけが他に比べて推薦する人が少なかったので、千葉は一 応この時点で候補地からはずすこととした。 他の候補地に関しては、その後の議論でも明確な優劣がつかなかったので、 結局、委員長が複数のメンバーと各候補会場を回り、候補地に対する順位を つけ(2月上旬まで)、その結果を基に最終的に準備委員会で候補地を決定す ることになった。 (3) その他 (a) 重力を2003年の国際会議で含めることに対し、なるべく早く C4 chairman T.K.Gaisser 氏に連絡して、了承を得るべきであるとのことになった。 (追記: T.K.Gaisser 氏に連絡して、了承を得た) (b) International Advisary Committee メンバーは2月の物研連の時には、少 なくとも候補者。学術会議に申請書を提出する時には決まってないといけ ないので、戸塚宇宙線研究所所長とも相談のうえ、なるべく早く、行動を 起こす必要がある。 (c) なるべく早く、具体的準備作業を行う暫定組織委員会を編成すべきである との意見がでた。 (d) 次回委員会は、何も問題無ければ、電子メイルでの委員会として候補地を 決定する。時期は2月中旬。 ------------------------------------------------------------------------- (資料.4);宇宙線物理学賞および宇宙線物理学奨励賞 要綱(案) 1. この賞の授与によって、宇宙線物理学の発展に寄与した研究者を見えるかたち で評価するとともに、若手の研究者の激励と育成に貢献できること、もって宇 宙線物理学の発展に寄与することを期待して本賞を設ける。 2. 対象分野は宇宙線物理学。但し、極めて重要な影響を与える近隣分野を含む。 3. 選考委員および同委員長は、CRC実行委員会で選出し、構成は委員長の他に 宇宙線実験関係者 3名、 理論関係者 1名、 高エネルギー実験関係者 1名、 天文学関係者 1名 とする。 4. 締め切りは9月末、選考は 10月〜12月の間に行ない、12月末に発表する。 春のCRC総会で授与式を行い、学会で特別講演を依頼する。 宇宙線物理学賞 1. 対象者は宇宙線物理学に極めて重要な貢献を与えた業績を行なった研究者。 2. 1年に一回の選考で各回1名まで。該当者が無い場合も含む。 3. 候補者はCRC会員の推薦または応募により募る。年齢、発表時期への制限 を設けない。 4. 賞金 1件10万円をCRC経費より支出する。 宇宙線物理学賞奨励賞 1. 過去5年間に発表された論文のうち、将来、重要な貢献が期待でき奨励に値 する論文。 2. 1年に一回の選考で各回2名まで。該当者が無い場合も含む。 3. 対象は、CRC会員の推薦または応募とする。 公表時(脚注) 35才以下の若手による論文を対象とする。但し、学位論文を 重視する。 共同研究に基づく論文では、対象者の寄与が本質的である事。 4. 賞金(または授与式への旅費) 1件5万円程度をCRC経費より支出する。 (脚注) 博士論文は正式審査を通過した時点、他の論文は雑誌に掲載もしくは プレプリントが発行された時点とする。 -------------------------------------------------------------------------