大阪大学核物理センター運営委員会報告                            文責 村木 綏 日時:平成12年2月2日 10時半〜17時半 一般報告:  ・11月13日 「研計委」が開かれた。  ・11月27日 センターの公開講演会開催(講師は土岐さん、高原まり子        さん)。  ・11月28日 茨木市役所職員が訪問。 市民からRCNPの安全性について   投書があり、市会で答弁をする必要性のため(JCOのeffect)  ・1月5、6日 第3回目の国際評価委員会を実施(総長の任命で実施)。  ・教授会を作るため、規定を作成中である。 活動報告:  ・LEPS(SPring 8を使った実験):     最終的にレーザー強度を5wに上げ5×106γ/秒までゆくことがわかった。 2000.3 より実験開始。φ中間子光生成実験を3月−6月実施する。     2000.4共同利用実験開始。QーPACで決める(RCNPの人を含んでいないと       利用できない。事故が起こった時の責任の問題から)。     2001〜2002年に偏極ターゲットを用いた実験を開始。  ・1A:基盤重点設備費で、WSコースの超精密スペクトロメータが完成した。     ΔE=150keV→30keV、また「リングサイクロトロンでの実施実験」課題数 が22件あった。 2月28日のPACで決定。  ・1B:Confinement 2000の国際会議を6月にやる。     Oxgenの励起構造と核子の構造に似ている点があるのではないか?  ・1C:DAMAの結果が本当かどうかcheckした。     ELEGANTS 5ではNaIが7倍増大した。     σ(3He+3He→4He)の太陽での核反応断面積がいよいよ地上実験で         得られるようになってきた(太陽内部物理学に貢献)。  ・情報:新しいスーパーコンは、〜20TB disk systemでfire wall付。      2000.2〜2005.11月の間、運用する。  協議事項:  ・教官人事について    新しく理論の助教授を1名公募することを了承した。  ・COE人事について    ポストドク6名の人事調査委員会を決めた。  ・Numatronについて    旧核研のNumatronの Tarn IIの移管の可能性について、KEK物質構造研 所長の木村氏から打診があった。RCNP内部で検討した。    1.1GeV1nAで加速可能である。しかし15億円が要る。12月13日、14日、    中期計画を考えるワークショップが開かれ検討したが、Tarn IIの移転は しないことに決めたとの所長報告があり、運営委員のメンバーから、 もう少し慎重に考えるべきではなかったかとの強いコメントが複数の委員    から出された。 センター側からは、維持するために、新しく15億円が必要    となり4人のスタッフが要る。 世界的な物理を出せるというプランを    研究者集団自身からだしてもらいたかった。 マンパワーや維持費の見込み    がたたないからだとの見解が示された。センターの将来構造にも関連して    おり、eA collider (Perl計画)や、AVF/RINGの性能向上、ECRイオン源の    移管の話もあり、次回運営委員会でセンターの将来計画の話を整理する    ことになった。