第16回素核研(KEK)運協報告  日時:2月4日(金)13:00〜17:00 1.報告事項   ・前回から1ヶ月も経っていないので報告は前回とほぼ同じ。   ・大強度陽子加速器(統合計画)の第3者reviewの2回目が1月20日実施された。   ・神岡−KEKニュートリノ実験で、昨年のデータでは期待値(12±2)events のところ3eventsが観測された。   ・KEKBはluminosityが7.3×10^32cm~2までいった。1月28日〜2月4日の間、    真空もれのためダウンした。ビームバンチ長を短くしてルミノシテイー 向上を試みたところ、マスクでの高周波電流が増加し、アーク放電が 起こった。緊急にマスクを別タイプに交換中。   ・菅原機構長からの報告。    (1)学術審議会の最終総会が2月1日あった。バイオサイエンスの推進    を建議。21Cは生物学の時代であると言っている。加速器関係では    原子力部会と加速器科学部会合同の統合計画}評価委員会を設けて, 評価作業中。省庁再編に伴って、学術審議会も改編となるが、 大方の委員は再任の予測。  (2)COE関係では、今期7件を認めた。日欧国際ニュートリノ振動実験(Opera)、    海洋生命系ダイナミックス等。重力波天文学と初期宇宙センターの2年    延長も認めた。宇宙線研のγ線ポイントソースも認めた。    物理関係は低調だと言われているので、いい計画を提案してもらいたい。  (3)ICFA関連    OECDで高エネルギー物理に関しglobal science forumに向けた動きがある。    政府関係者も入れて議論すべきであるとの意見が米には強い。しかし、    ICFAとしては研究者が主体となって、グローバルlabの可能性を    まず追求したい。    remote controlで運転する加速器の建設、国際的な共同研究体制の実現を    目指したい。研究者の考えがまとまった段階で、政府に働きかける。 2.協議事項   ・人事の方向を全般的に次回検討することとして、懸案あるいは緊急の2件    を承認した。    a 現象理論の教授。 b オンライン/エレキの助教授   ・COE研究員(理論)に53名の応募があり、3名を決めた。   ・次期研究主幹候補者の選考を行った。    第一研究系:高崎史彦氏(Belle、低温、技術開発・・・)    第二研究系:小林 誠氏(Atlas、JLC、Hera、理論・・・)    第三研究系:中村健三氏(PS、オンライン/エレキ・・・)     第四研究系:野村 亨氏(原子核・・・)を推薦することにした。    委員から、次回には世代交代が可能になるように、若手を育成する    必要があるとの意見が出され、山田所長からもその方針で若手の役割を    増大したいとの発言があった。