********************************************************************    第14回素核研(KEK)運営協議会報告  日時:1999年11月29日 文責 村木 綏 -------------------------------------------------------------------- ○ 山田所長からの報告事項   (1) 10月15日開催された日米科学技術事業高エネルギー 物理学研究計画    委員会で、非加速器実験のプロポーザル(宇宙物理関係1件)の取扱に ついて検討が行われた。 2月頃結論をだす。   (2) 11月2日にKEK BファクトリーとK2K施設完成記念式典が挙行された。 ○ 協議事項   (1) 肥山詠美子さんを助手候補として所長に推薦した。 (2) 片山一郎教授のKEKへの転任を所長に推薦した。  (3) 次期素核研の所長として山田作衛氏を素核研評議会長に推薦した。 ********************************************************************    第15回素核研(KEK)運営協議会報告      日時:2000年1月14日           文責 村木 綏 -------------------------------------------------------------------- ○ 報告事項  (1) 予算の内示があり、田無分室関係の経費が削減されたが、陽子加速器     の高度化技術開発費が認められた。Bファクトリーの運転経費は昨年 度と同一であった。(山田所長)  (2) 機構長の元にBファクトリーのluminosityを上げるtask forceが作ら れた。(山田所長)   (3) ニュートリノ振動実験では、現在までに1×10^19個の陽子が標的にあ たった。10^20個が目標。 2000年1月14日から3月23日さらにビームを 出す。(中村健蔵)  (4) Bファクトリーは、300pb-1のデータを収集。    J/ψ・Ksモード等の事象の存在が確認。    夏の国際会議までに2fb-1以上を目指したい。(高崎史彦)  (5) KEKの富士通のスパコンは5年の運用を終了。次期機種は日立に。    また2月14日に放射線検出器の研究会が開かれる。    LHC四極電磁石用低温室が完成した。(近藤)  (6) リニアコライダー用の加速管の、日本国内での拡散接合に成功した。     近くSLACに発送する。(高田)  (7) JHF関係では、科学技術庁の方から出した中性子ライン、27億円が認 められた。合同会議を持って、JHFの運営の在り方について議論中。 (永宮) ○ 協議事項  (1) 次期企画調整官(副所長)として岩田正義氏を所長に推薦した。  (2) PSの助手として林氏(G.Y.Lim)を所長に推薦した。  (3) Bファクトリーの助教授人事(2名)として、伊藤氏と宇野氏を所長に     推薦した。  (4) LHCの助教授として佐々木氏を所長に推薦した。 ○ 菅原機構長の報告   機構長から重要な情報が3つ報告された。  (1) 学術審議会の加速器部会は、今期3月で終了する。   科学技術会議に統合されるが、加速器部会が残るかどうかは不明。    引き継ぎ事項を検討中。  (2) 独法化について共同利用研の意見が広く分布しておりまとまりにくい。 大学の自立性(学問の自由)の確保、中期目標の自主的決定は尊重され なければならない。共同利用研が大学と一緒に進んでいくことは行革審 に認めてもらったが、法人格を持ったからといって自主性が保証される 訳ではないので要注意。  (3) 文部省の評価機構。科研費の審査会のような組織を検討しているようだ。 教官14名を決め、評価の在り方の研究や、評価するデータの研究をする。 事務官は52名。運営協議会や評議会ができる。あらゆる分野をカバーする 委員会ができる。10個位の小委員会の下に分科会が作られ、そこが実行に あたる案。 2月中に結論がでる。