素粒子原子核研究所運営協議会報告    (文責:村木) 日時: 6月 10日 素核研所長報告(山田):  ・ベルが5月1日ロールインされ、   6月1日には最初のハドロン生成事象が観測された。  ・日米合同委員会が開かれた。non acceleratorを今後どうしてゆくかが話題と    なった。WGを作って結論を出す。  ・独立行政法人…行革会議では、次回はKEKも検討対象に入るので、真剣な議論          が必要。         …教育研究機関にふさわしい通則法ができるかどうか。          中期目標がふさわしくない。  ・研究活動   ・PS … 何度かニュートリノホーンのトラブルがあった。 250KAを2秒ごと流すとコイルが振動してリード線がはずれたので板       に変え、実験再開した。νーランは6月末まで続く。       その後はfixed targetの実験に。   ・ベル…トリガー条件の改善を実施中。L〜1×10^31である。       今後ルミノシテイーを1000倍に上げることを最終目標とし、       7月末までに十倍〜数十倍に上げる。       電子・陽電子ビームが陽子シンクロトロンの漏れ磁場で振動してい       るのを見つけた。それを押さえたのでSLACのlepton-photon会議まで       には、ぐっとルミノシティを上げられるだろう。 機構長報告(菅原):  ・ICFAの委員長をやることになった。 将来の加速器のプランをICFAで議論する ことにSLACのRichterが反対している。 彼はOECDでやれと言っている。(研究 者で議論して、それを出すという文部省のやり方とは違う。)どうしたものか という諮問を受けた。 その他の報告  加速器(木原):PSは6×10^12を達成。 持続が問題。  KEKB(黒川) :beam振動の原因を見つけた。 3ヶ所あった。 1)PSのdipole magnetの漏れ磁場、 2)ダミー磁石の電流ループ、 3)PSリングの共同溝のケーブルの配置が原因だった。  0.1〜0.2μmの振動をしていた。  共通(近藤) :ロールインした段階でのradiationの検査を受けた。  JHF(永宮)  :H12年度から6年計画で概算要求作成中。          原研2:KEK1で。額が1.5倍増大したことに議論が集中した。 60MeV Linacが入ったため。3GeVまでは原研、50GeVはKEK側の 原則負担。第三者reviewをうけ、社会的意義を聞く。 協議事項  1)平成12年度概算要求を承認。  2)ベルグループの教授人事を承認した。   3)今後:9月に機構長を推薦、10月に評議会で決まる。 その後所長の議論をして、評議会で決め副所長、主幹の人事に入る。