***************** KEK素粒子原子核研究所運営協議会報告 ******************* (文責:村木綏) 日 時:平成11年2月8日 10:30〜16:30 山田所長報告:  ・人事異動 西川公一郎氏 京大へ(4/1より)        福島氏 東大宇宙線研へ (6/1より)  ・H11年度予算       ・国際共同研究経費が科研費(特定領域B)で処置されることになった。       CERN、日英、DESTとの共同実験が対象。日米はそのまま。       ・B-factory、ニュートリノビーム運転経費が増額され、先端加速器技術        のための基礎研究費が削減された。       ・技術班長2名増員。  ・B-factory       ・11月1日コミッショニング       ・3月4日 Roll in開始  ・日米科学評価委       ・11月18日(第3回)、1月24日(第4回)開催。        草案ができた。今後の改善点として、テーマの選択の仕方が上げられ         た。大きなテーマと開発費との関係。報告書を作成中。  ・Lepton collider       ・諮問委員会が開かれた。  ・総研大 ・素粒子・原子核専攻で博士課程の大学院生を6名とれることになった。   加速器報告(木原):  ・2月5日e+ e-のビームの衝突が確認された。2月8日現在、陽電子は85mA、電子の    方は40mAが流れている。e+e-を蓄積してゆくと、真空度が悪くなる。beamによる   焼き出しを行っている。  ・ニュートリノビームの方は、2月3日陽子ビームを早い取り出しでtargetに照射し    た。2月14日までに電磁ホーンを入れない状態でビームラインの調整を行う。4月   には神岡に向ける。2月17日ー3月2日はpsテスト実験のため、ビームを使用する。 共通部報告(近藤):  ・枯れ草火災と、1月27にKEKBトンネル内に警備員が立ち入るという事故が発生した   との報告があり、その後の処理を了解した。委員の中から警備会社の入札制は不   適切ではないかとの指摘があった。 JHF報告(永宮):  ・JHFの現況について報告があった。菅原機構長の原案を大幅に入れ換えた文書が原   研側と議論されているが、ユーザーコミティの諮問委員会は作ることで進行中。   2月末を目途に作る。現在A案とB案の二案が加速器のサイトとして検討中である。   文部省がお金を沢山だしてくれれば、現在のKEK citeに作る可能性もあるが、こ   のままでは東海村に作られるだろう。 協議事項  人事:理論部の教授に北沢良久氏(現在東工大)を、JHF関係の助手に石山博恒氏     (現在KEK COE研究員)を決定した。     COE研究員として佐藤勇二さんと清水康弘さんを選考した。  協議:・任期制:永らく議論してきた新機構での任期制でのあり方について、委員      会から所長への答申書を最終的に受け取った。      一部前文の書き直しが、ある委員から指摘された。     ・独立法人:機構長が文部大臣に会見した際、KEKとしてどう考えるかの試      案が示された。内部委員からは、独立法人化は好ましくないという意見が      出された。外部委員からは、今後の急速な進展に対応できるよう、こうい      う試案を用意しておく事は大切であるとの意見が出され、試案を機構長の      虎の巻として持つことを了承した。行革案は4月までに結論を出そうとして      いるようである。