<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.807:2005年 7月29日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> *****************************< 会 報 >***************************** CRC会員 各位 2005年 7月 29日 CRC実行委員長 川上 三郎 CRC事務局 京都大学 身内賢太朗 「平成17年度第1回 CRC実行委員会 議事要録」を送付致します。 是非ご一読ください。 *************< 平成17年度 第1回 CRC実行委員会 議事要録 >************* 日 時:2005年7月16日 11:00−17:00 場 所:宇宙線研究所6階大セミナー室 出席者(順不同、敬称略):川上 三郎(委員長)、 森 正樹、松原 豊、谷森 達     福島 正己、櫻井 敬久、村木 綏、鳥居 祥二、伊藤 好孝、中畑 雅行     宗像 一起、垣本 史雄(委員)     鈴木洋一郎(ICRR所長)、黒田和明(重力波)     林田直明(事務局宇宙研支部)、身内賢太朗(事務局・書記)     < 議事 > (1)前回議事録確認      前回議事録案を回覧した。 (2)各種報告 (2-1) 宇宙線研究所(鈴木)      人事決定2件、TA助手(櫻井氏)カンガルー助手(大石氏)      人事(6/30締め切り)神岡教授または助教授、神岡助手      外部評価を2006年8月ころ実施予定。そのための研究所紹介資料の作成 を今年中に行う予定。        重力波は地震研と連携して概算要求を出している。                 (2-2) CRC事務局 報告(林田) (2005.03.25実行委以降)  (a)訃報      東京大学名誉教授 鎌田 甲一 様 が、4月24日 ご逝去されました。      謹んで、御冥福を お祈り申し上げます。  (b)CRC活動     (1) 3月25日 ; 平成16年度第4回CRC実行委員会     (2) 3月26日 ; 平成16年度第2回CRC総会     (3) 4月08日 ; 選挙の投票の〆切     (4) 4月13日 ; 選挙開票集計作業     (5) 6月15日 ; 連絡誌 速報-21号郵送(40通)     (6) 6月28日 ; 会費お知らせ便郵送(282通)     (7) 随 時 ; CRC News 配信( 42件、添付資料3参照)  (c)入会希望者     添付資料1の、5名の入会希望者に対して経歴などを審議した結果、     5名全員の入会が認められた。  (d)OBOG会員希望者   ◯ 北村 崇 氏 (元宇宙線研)   OBOG会員として、認められた。  (e)平成17年度CRC選挙の開票結果   開 票 日 ; 2005年4月13日(水)   事 務 局 ; 大西宗博、林田直明   立 会 人 ; 大沼宙系 (埼玉大学)   定 足 数 ; 107 (有権者数 319)   有効投票者数; 138 (内、記名投票数;3)   無効投票者数; 2    3件の記名投票は、プログラムによる自動集計ができなかったため、    開けて目視で書式を整えて、集計に加えた。    開票結果詳細は、添付資料2の通り。    [CRC実行委員会委員長]  川上三郎 (大阪市立大)    [CRC実行委員会委員 当選者] (定員12名)      森 正樹(宇宙線研) 鳥居祥二(早稲田大) 谷森 達(京都大)      村木 綏 (名古屋大) 福島正己(宇宙線研) 吉田 滋(千葉大)      宗像一起(信州大)) 中畑雅行(宇宙線研) 伊藤好孝(名古屋大)      松原豊(名古屋大)  垣本史雄(東京工業大)櫻井敬久(山形大)    [ 東京大学宇宙線研究所 共同利用研究実施専門委員会委員(宇宙線分野の 所外委員)推薦候補者] (定員12名)      鳥居祥二(早稲田大)梶野文義(甲南大)  松原 豊(名古屋大)      西嶋恭司(東海大) 谷森 達(京都大)   櫻井敬久(山形大)      伊藤好孝(名古屋大)神田展行(大阪市立大)荻尾彰一(大阪市立大)      吉田 滋(千葉大)  宗像一起(信州大)  柴田槇雄(横浜国立大) (2-3) IUPAP(村木)      C4会議に関する書類を配布。 ICRCは2005年PUNE(インド)、      2007年メシキコに続いて、2009年ポーランドが候補となっている。 (2-4) 物研連(鳥居)      全国共同利用研が重要な議題になっている。宇宙線研からも教授会等の      スケジュールの許す範囲で出席を。      KEKが大学連携を積極的に行っている。      谷森委員による、研究所報告になっているという懸念。 (2-5) JAXA/ISAS(鳥居)       宇宙理学委員会の新委員長に小杉氏が就任。      MVミッションと気球観測との間を埋めるようなミッションの利用調査を      行い、小型衛星23件・国際共同5件・ISS4件が提出された。 (2-6) 乗鞍観測所現状報告(瀧田(代読:林田)):       初めての冬季自動運転試行であったが大きなトラブルもなく無事終了し      、5月16日に開所した。今年度の自動運転開始時期(秋のいつか)に関し      ては、共同利用者とも議論を詰めている最中である。本年度 7月から9月      に渡り、昨年度遣り残した発電機、電気配線、タンク、建物に関する補修 ・整備等を行う予定である。安全衛生法に定められた産業医の巡視も7月 5日に無事終了し、特に大きな問題点は指摘されなかった。 (以下は村木委員のコメント)      低温でPMT不安定、ノートパソコンのディスク故障、気温上がったときに 落ちてきた水で比例計数管が不安定になった。シンナー(昔のペンキ?) の缶が床下で破裂したなど、小さなトラブルはあった。 (2-7) 日中ワークショップ(鳥居) 第6回日中微小重力科学ワークショップが2005年10月22日から25日に開催 される。 (2-8) 研究プロジェクト報告  (a) 重力波(黒田)      TAMAの雑音退治の努力が続けられており、中央部のマイケルソン部分の     みでの雑音を1桁低下させることができた。4月以降、ファブリーペロー     共振器を復活させて再度感度の確認作業を行っている。夏以降は、特別な     低周波防振装置をインストールして究極感度の実現を目指す。     CLIOの真空部分が完成し冷凍機のテストを開始した。低温鏡を吊す懸架装     置を製作中であり、夏までには1本腕を完成するように準備を進めている。     LCGTのための詳細設計を進めると同時に各パーツの装置開発を進めている。     6月19-24日には重力波国際会議を沖縄万国津梁館で開催した(参加200名余)。     7月14日(木)日本学術会議の物研連主催の重力波シンポジウムを開催した     (参加253名)。米国LIGOが第一期計画の目標感度をほぼ達成し、10Mpcま     で見える感度で1年以上の観測をこの秋以降遂行する。              (b) 神岡(中畑)      SK2順調にデータ取得中。      K2K実験は2004年11月6日終了、結果をまとめた。      平成17年度にSKの完全再建を行う。(7月4日よりアッセンブリ作業開始)      水を入れ終わるのが2006年6月か7月。      XAMSS実験 3kg有効体積プロトタイプのライトガイドデータの解析中。    (c)TA(福島)      ユタにおける蛍光望遠鏡の試験を、2005年6月から7月にかけて行った。 空気シャワーに特有のゆっくりとした時間発展を示すイベントを数例観測      することに成功した。 柏では地表検出器の組立を開始した。2005年中に350台完成させ現地に      設置の予定。  (d)CANGAROO(森)      CANGAROO-I(3.8m)とHESSは3天体、CANGAROO-IIとHESSは1天体で結果が      矛盾している。マンパワーが限られているのでこれらの再解析よりも      ステレオ観測の解析を優先して進める。      一台目の望遠鏡は古くなっているため、3台の望遠鏡で観測中。      ステレオ観測でかに星雲からのシグナルをプレリミナリーで検出。      数ヶ月前からハードウエアコインシデンストリガーを導入し、      ミューオンの影響を排除出来ている。  (e) チベットグループ(瀧田(代読:林田))     2002年11月に総面積3.7万平方メートルのTibet-III(エネルギー閾値数TeV)     が完成し、連続運転を開始した。また、エネルギー閾値数TeVの有効面積は     2.8万平方メートルなので、これを 3.7万平方メートルに増加するために外     周部に56台の検出器を2003年秋に増設した。現在順調にデータ取得・解析・     論文作成を続けている。科研費特定領域が2005年3月で終了し、将来計画に     関する議論も活発に行われている。 (3)議題 (3-1) 奨励賞     規約は変更しないことを確認した。8月入って募集開始、9月末締め切り、     10-11月で審査。要綱はこれまでの通り。     審査員は2年任期。現行委員の継続を確認した。 (3-2) 共同利用運営委員の推薦     例年通りCRC実行委員選挙の上位から推薦する。(定員は4)     委員長をトップにして6人位推薦。        川上 鳥居 谷森 村木 吉田 宗像 (3-3) CRC将来計画シンポジウム     今年度開催するCRC将来計画シンポジウムに関しての議論を行った結果、     以下の様な意見が優勢となり、今後メールによる継続議論となった。       内容:数十億円程度(科研費以上概算要求未満)のプロジェクトに絞る。       時期、場所:都内のアクセスのよい場所で1日で行う。       12月は共同利用発表会、年度明けは教務で忙しいので11月が良い。       場所の確保:CRC事務局宇宙線研支部で行う。       アナウンス:場所が確定したらアナウンスを行い、8月いっぱいで応募       してもらう。 ===================================================================== ●(添付資料1):CRC入会希望者 ◯中野寛之 (なかのひろゆき)(大阪市大理 学振研究員) 推薦:黒田和明、神田展行    (研究歴)2002年大阪大理博。「シュバルツシルト時空中における質点の重力」 などの理論的研究を中心としているが、ここ数年、重力波検出器のデ ータ解析にも参画しており、将来計画 LCGTの解析プロポーザル検討や TAMA300実験データの解析作業にも寄与している。物理学会発表3回。 ◯徳成正雄 (とくなりまさお)(東大理 D2) 推薦:黒田和明、大橋正健    (研究歴)低温鏡レーザー干渉計に必要な鏡素材であるサファイヤの光学的品質 を精度良く高速に計測できる技術開発を行って修士論文とした。今後 神岡地下設置のレーザー干渉計に関する研究を進める予定。 ◯都丸隆行 (とまるたかゆき)(KEK共通基盤 助手) 推薦:黒田和明、鈴木敏一    (研究歴)2001年東大理博。高感度レーザー干渉計の鏡の表面精度の評価と雑音 への影響計測、鏡の光学損失の精密計測技術の開発、低振動冷凍機の 開発研究などに従事し、現在、低温懸架装置の開発を手がける。 ◯奥富 聡 (おくとみあきら)(東大理 D3) 推薦:黒田和明、大橋正健    (研究歴)1999-2001年東大理修士課程では、重力波レーザー干渉計のための能動 的制御機構の研究。博士課程では、レーザー干渉計の感度を向上させ るために光スクイージングの研究を行っている。 ◯春山富義 (はるやまとみよし)(KEK素核研 教授) 推薦:黒田和明、山本 明    (研究歴)XMASS用キセノン冷却のための小型冷凍機の開発研究に携わる一方で 平成14〜16年にはLCGTのための低温懸架系の開発研究に従事 (平成15年から計画研究の代表者)。LCGT計画推進メンバーの一人。 ===================================================================== ●(添付資料2):CRC選挙結果 [ CRC実行委員会委員長 ] 順位 氏 名 得票 所属機関 1. 川上三郎 63 大阪市立大 次点 谷森 達 13 京都大 その他 56 白 票 6 以上の結果、川上三郎 氏 が委員長に選ばれた。 --------------------------------------------------------------------------- [ CRC実行委員会委員 ] (定員12名) 当選順位 氏 名 得票 所属機関 --------- 備 考 --------- 当選 1. 森 正樹 64 宇宙線研 前委員1位 同一機関A1位 当選 1. 鳥居祥二 64 早稲田大 前委員1位 当選 3. 谷森 達 45 京都大 前委員3位 当選 4. 村木 綏 44 名古屋大 前委員4位 同一機関B1位 当選 5. 福島正己 42 宇宙線研 前委員5位 同一機関A2位 当選 6. 吉田 滋 39 千葉大 当選 7. 宗像一起 36 信州大 前委員6位 当選 8. 中畑雅行 33 宇宙線研 同一機関A3位 当選 9. 伊藤好孝 27 名古屋大 同一機関B2位 梶野文義 27 甲南大 前委員7位 瀧田正人 23 宇宙線研 前委員8位 同一機関A4位 当選 10. 松原豊 20 名古屋大 同一機関B3位 西嶋恭司 20 東海大 前委員9位 戎崎俊一 20 理研 前委員9位 当選 11. 垣本史雄 17 東京工業大 当選 12. 櫻井敬久 16 山形大 神田展行 15 大阪市立大 前委員11位 柴田槇雄 14 横浜国立大 前委員12位 次点 三尾典克 13 東大新領域 次次点 河内明子 12 東海大 その他 234 白 票 78 以上の結果、上記の当選12位までの 12名の方が委員に選ばれた。 (注1) 委員長に投票された次点以下の方の票(69票)は、委員の票に加算された。 (注2) 「委員12名中、前年度委員が6名を越えることはできない」規定により、 梶野文義氏、瀧田正人氏、西嶋恭司氏、戎崎俊一氏、神田展行氏、 柴田槇雄氏は委員とならない。 (注3) 「同一機関から選ばれる委員の数は、3名を越えることはできない」規定に より、名古屋大の3名の方は委員となるが、宇宙線研の瀧田正人氏は委員 とならない。 --------------------------------------------------------------------------- [ 東京大学宇宙線研究所 共同利用研究実施専門委員会委員(宇宙線分野の所外委員) 推薦候補者] (定員12名) 当選順位 氏 名 得票 所属機関 備 考 当選 1. 鳥居祥二 34 早稲田大 当選 2. 梶野文義 31 甲南大 当選 3. 松原 豊 30 名古屋大 同一機関A1位 当選 4. 西嶋恭司 26 東海大 当選 5. 谷森 達 25 京都大 当選 6. 櫻井敬久 23 山形大 当選 7. 伊藤好孝 22 名古屋大 同一機関A2位 当選 8. 神田展行 18 大阪市立大 同一機関B1位 当選 8. 荻尾彰一 18 大阪市立大 同一機関B1位 当選 8. 吉田 滋 18 千葉大 村木 綏 17 名古屋大 同一機関A3位 当選 11. 宗像一起 13 信州大 当選 12. 柴田槇雄 12 横浜国立大 次点 堀田直己 11 宇都宮大 次次点 戎崎俊一 10 理研 その他 180 白 票 143 無効票 11 以上の結果、上記の当選12位までの 12名の方が委員推薦候補者に選ばれた。 (注1) 「所外委員は、同一機関からの選出を2名以内とする」規定により、 大阪市立大の2名の方は候補者となるが、名古屋大の村木綏氏は 候補者とならない。 (注2) 上記当選の12名の中から分野を考慮して 8名が委員に委嘱される。 ===================================================================== ●(添付資料3):「CRC News」メール配信 ( 42件) ○ 委員会報告;4件 3月30日、 核物理研究センター研計委議事録(案) 4月01日、 KEK 素核研 研究計画委員会のお知らせ 4月06日、 日本学術会議ニュース・メール -No.26- 5月25日、 C4からの連絡 ○ 公募案内 ;8件 3月30日、 東京大学宇宙線研究所教員公募 2件 4月22日、 KEK・加速器研究施設 教員公募 5月06日、 宇宙航空研究開発機構 教授公募 5月13日、 理研 基礎科学特別研究員 公募 6月27日、 名古屋大学太陽地球環境研究所教員公募 7月04日、 KEK PS 共同利用テスト実験 7月08日、 愛媛大学理学部物理学科教員公募 7月08日、 CERN-日本フェローシッププログラムへの第2回応募 ○ 研究会案内;18件 3月30日、 KEK素核研測定器ワ−クショップ 4月05日、 第6回重力波に関するアマルディ国際会議 4月09日、 名大物理COE公開講演会 『物理学の楽しみ』 4月13日、 INTERNATIONAL SCHOOL OF SPACE SCIENCE - GRB - 4月22日、 物理学会 招待講演及びシンポジウム提案のお願い 4月27日、 IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference 5月13日、 JPSジュニアセッションについてのお願い 5月19日、 学術会議主催・世界物理年フォーラム 量子ビーム・テクノロジー革命 5月25日、 宇宙創成の謎に挑む最先端加速器 5月25日、 日本物理学会一般講演申し込み〆切のお知らせ 5月31日、 天文学会企画セッションのお知らせ 5月31日、 第17回「宇宙ニュートリノ」研究会 6月06日、 天文学会企画セッション「中間質量ブラックホールと高エネルギー 現象」 6月13日、 天文学会企画セッション「中間質量ブラックホールと高エネルギー 現象」 6月22日、 宇宙科学日中ワークショップのお知らせ 6月27日、 秋の物理学会のホームページ 7月05日、 重力波によるアインシュタイン宇宙の探査に関するシンポジウム 7月06日、 重力波シンポジウムの開催について(追加) ○ その他 ;12件 3月28日、 宇宙線研の計算機のシステム変更作業 3月30日、 CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(1) 4月01日、 「次世代天文学 -大型観測装置とサイエンス-」の電子集録 4月05日、 「CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(2) 4月08日、 CRC選挙の投票の〆切日 4月11日、 「CRC会員名簿」更新のお知らせ 4月15日、 平成17年度CRC選挙の開票結果発表 4月22日、 訃報: 鎌田甲一 様 御逝去 4月22日、 訃報メールの一部訂正 4月27日、 第3期科学技術基本計画策定への提言 5月16日、 インド人科学者へのVISA発給遅延に関する調査へのご協力のお願い 5月16日、 インド人科学者VISA発給遅延の調査協力(続報) ===================================================================== 以上 ===================================