<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.803:2005年7月25日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> *****************************< 会 報 >***************************** CRC会員 各位 2005年 7月 25日 前CRC実行委員長 鳥居 祥二 前CRC事務局 東京工業大学 垣本史雄 kakimoto [at] cr.phys.titech.ac.jp 「平成16年度 第2回 CRC総会 議事要録」を送付致します。 是非ご一読ください。 ****************< 平成16年度 第2回 CRC総会 議事要録 >**************** 日 時:2005年3月26日 東京理科大学 17:20−19:40 場 所:東京理科大学物理学会XK会場 出席者:(順不同、敬称略)石塚正基、杉山直、林田直明、三代木伸二、瀧田正人、     日比野欣也、鈴木洋一郎、原敏、堀田直己、黒田和明、山本嘉昭、塩見昌司、     大西宗博、Wang Xiao、大沼宙系、川田和正、河合誠之、森正樹、鳥居祥二、     田村忠久、さこ隆志、吉越貴紀、増田公明、寺田聡一、内山隆、伊藤好孝、     小島浩司、佐川宏行、大内達美、小澤俊介、得能久生、有働慈治、窪 秀利、     北本俊二、松原 豊、西嶋恭司、柴田槇雄、坂田通徳、村木 綏、林 嘉夫、     大嶋晃敏、安野志津子、片寄祐作、田中秀樹、奥村公宏、吉田健二、谷森達、     戎崎俊一、金行健治、福島正己、神田展行、関谷洋之、渡邊恭子、寺沢敏夫、     馬場 彩、西野玄記、高田淳史、川崎賀也、梶野文義、内堀幸夫、梶田隆章、     中畑雅行、辰巳大輔、山元一広、寺田幸功、古徳純一、西田大輔、森山茂栄、     湯田利典、垣本史雄(以上 70名) (文中敬称略) (1)議長選出 森CRC実行委員 を選出 (2)第5回宇宙線物理学奨励賞受賞式 湯田利典選考委員長から、第5回(2004年度)宇宙線物理学奨励賞受賞者として 下記の2名の方に決まった旨、その選考理由と共に発表された。 引続いて、受賞式が行われた。   ◯ 石塚 正基 氏:( 東京大学宇宙線研究所 研究員(学振PD))    対象論文題名:    L/E analysis of the atmospheric neutrino data from Super-Kamiokande   (学位論文、東京大学)    ◯ 馬場 彩 氏:( 理化学研研究所 基礎特別研究員 )     対象論文題名:     A Detailed Spatial and Spectral Study of Synchrotron X-rays     from Supernova Remnants with Chandra (学位論文、京都大学) (3)報告(最後にまとめて掲載) (4)議題 ○宇宙線・宇宙物理領域に関する承認   標記に関して森委員より下記の説明があり、これを承認した。  現在の領域運営委員は、神田、戎崎、西嶋の3氏である。任期を明確に決めていな  かったが、これを2年とし、次年度もう1年間、同3氏にお願いすることとした。 ○宇宙線将来計画(含むシンポ)   CRCではシンポジウムを行い、検討を行っているが、宇宙線研究所でも小委員会  が作られ検討が行われている。CRCとしては、毎年シンポジウムを行い、これを中  心に考えていく。昨日の実行委員会では、次年度以降のシンポジウムはテーマを  絞って行うことが提案された。 ○総合科学技術会議等への要望について   標記に関して鳥居委員長より下記の説明があり、素案の内容に関して下記の議論  があり、要望書の作成を実行委員会に一任することとした。  *第3期科学技術基本計画提言に関する議論が行われている。これに関して、総合   科学技術会議委員である戸塚氏より宇宙線分野としての意見提出が求められてお   り、すでに提出した。さらに、CRC会議としての意見を総論と各論としてまとめ、   関係諸団体に対して表明する必要があり、その素案を作った。また、総論に関し   ては多くのコミュニティー、特に高エネルギー分野と歩調をそろえて表明を行う   必要があり、いま、高エネルギー分野に状況を問い合わせている。  *現在の重点4分野以外の予算が本当に減らされているのか不明であり、   「今まで以上に、配分してほしい」などの表現が適切ではないか  *どこを念頭に置いて作成されている文章なのか  *重点分野以外の分野は将来的に研究できなくなる事態もありえ、何らかの主張を   する必要があるのではないか  *このような表明が政府の決定に対して影響力を持つとは思えない  *最近は、研究者コミュニティーがどのような考えを持っているかということが、   種々の決定に重要視されている  *大型プロジェクトに対して運営交付金以外の予算配分方法の設置を求めてはどうか ○その他   戸塚氏の文化勲章受賞に対して、CRCより祝電を送ったが、その返礼の手紙を受け   取った。 (3)報告 (A)CRC事務局報告 (前回総会以降)(林田) (1) CRC活動    (1) 9月28日 ; 平成16年度第2回CRC実行委員会    (2) 9月29日 ; 平成16年度第1回 CRC総会    (3)10月19日 ; 連絡誌 速報-19号発行郵送    (4)10月21日 ; 会費お知らせ便郵送    (5)11月27日 ; 宇宙線物理学奨励賞選考委員会    (6)1月6日,7日; 宇宙線将来計画シンポジウム    (7) 1月07日 ; 平成16年度 第3回 CRC実行委員会    (8) 2月24日 ; 会費お知らせ便郵送    (9) 2月26日 ; 連絡誌 速報-20号郵送    (10) 2月28日 ; 会員の所属機関確認    (11) 3月16日 ; 郵送投票者へ投票用紙発送    (12) 3月17日 ; CRC選挙公示    (13) 随 時  ; CRC News 配信 (資料1参照)    (2) CRC選挙日程    (1) 3月17日(木) ; 選挙公示と、メール投票用紙配信    (2) 3月18日(金) ; 推薦公募要領メール配信    (3) 4月08日(金) ; 投票締切(郵送;当日消印有効、メール;当日深夜24:00)    (4)  随 時   ; 投票推薦呼びかけメール配信 (3) 平成16年度 CRC会計収支報告・会計監査報告         (平成17年3月23日現在、会計:林田直明)   収入;       前年度繰越 222,833 円       現金会費 128,000       口座振込会費 463,900       預金利息 5       -------------------------------------------------       収入合計 814,738 円     支出;       連絡誌速報郵送費 (3回) 31,480 円       実行委員会旅費 (第1回) 30,947       奨励賞選考委員会旅費 100,860       シンポジウム経費 27,157       奨励賞賞金 100,000       事務経費(作業補助、郵送、用紙等) 80,050       --------------------------------------------------       支出合計 370,494 円   収支残高 444,244 円   ================================================================   上記の通り、適正に処理されていることを認めます。                        平成17年3月24日      会計監査  林 嘉夫 (大阪市大) 笠原 克昌 (芝浦工大)         ---------------------   --------------------- (4) 入会者 昨日の実行委員会で、以下の8名の方の入会が認められた。 ◯ 岡田 京子 (おかだ きょうこ) (SPring-8 研究員) 推薦者;松岡勝、川島祥孝    (研究歴):在学中は宇宙物理/X線天文学専攻(東大理物/宇宙研)、宇宙X線用 Thomson散乱型偏向計の開発、その後 現職。X線天文衛星Astro-E のミラー用地上計測/較正システム(30mビームライン)の開発 および近傍渦巻銀河の空間分解されたX線スペクトルの研究。 ◯ 大石 理子(おおいし みちこ) (広島大理 学振研究員) 推薦者;吉越貴紀、森正樹    (研究歴):カンガルーグループに参加し、主に望遠鏡光学系の開発に携わり、 修論にまとめた。また、CANGAROO-III望遠鏡システムによるステレオ 観測を用いて銀河円盤からの超高エネルギーガンマ線放射を探索し、 フラックス上限を導き、銀河円盤からの拡散ガンマ線スペクトルの べきに制限を与え、これを博士論文にまとめた。 ◯ 灰野 禎一 (はいの さだかず) (KEK 研究員) 推薦者;山本明、野崎光昭    (研究歴):7年間、BESS気球実験に参加し、特に一次宇宙線精密測定実験 (BESS-TeV)の測定器の開発、気球観測に参加し、データ解析、南極 周回飛翔実験(BESS-Polar)のソフトウェア開発、気球観測の参加な どに貢献してきた。2004年3月、BESS-TeV実験データを博士論文に まとめた。 ◯ 大嶋 晃敏 (おおしま あきとし)(大阪市立大理 D2) 推薦者:川上三郎,林嘉夫    (研究歴):修士2年,博士1年の計3年間空気シャワーの研究に従事してきた。         ウーティ山での空気シャワー観測においては,主として空気シャワ         ーの到来方向の測定精度の改善を図っている。 国内ではTAのシン         チレーション検出器の開発,試作,試験において中心的役割をにな         いつつ進めてきた.  ◯ 渡邊 恭子 (わたなべ きょうこ)(名古屋大理 D3) 推薦者:村木綏、松原豊    (研究歴):修士1年から、太陽中性子の研究に従事。 今年3月、「第23太陽活動期における太陽中性子」で、学位を 取得した。 ◯ 宮原 ひろ子 (みやはら ひろこ)(名古屋大理 D2) 推薦者:村木綏、増田公明    (研究歴):修士1年から、太陽活動極小期における宇宙線変動を、C14を用いて 研究。シュペーラー極小期とマウンダー極小期のデータ解析を行い 現在まとめているところ。 ◯ 多田 逸洋 (ただ いつひろ)(甲南大 D2) 推薦者:坂田通徳、梶野文義    (研究歴):過去3年間、甲南大学で進めている高分解能チェレンコフ望遠鏡の image intensifierカメラの開発や光学系の開発をし、高解像度の チェレンコフイメージの撮影に成功。それらの成果は国際会議や 日本物理学会で発表している。今後はこの研究を更に発展させる 予定である。 ◯ 山田 洋介 (やまだ ようすけ)(甲南大 D1) 推薦者:坂田通徳、梶野文義    (研究歴):過去2年間、甲南大学で進めている高分解能チェレンコフ望遠鏡の image intensifierを用いた高解像度カメラや光学系の開発に参加。 更にこのシステムによるイメージをシミュレーションし、エネルギ ーの見積りと解析法の開発を行った。今後はガンマ線天体の観測を 行う。 (5) OBOG会員  ◯ 三宅 三郎 (元大阪市大、宇宙線研、神奈川大) 実行委員会で認められた。 (6) 退会者 以下の5名の退会が、実行委員会で了承された。 但し、OBOG会員有資格者の方には、本人のご意向を伺うことにした。  ◯ 木下 紀正 (鹿児島大学)  ◯ 中瀬 友和 (元東海大学)  ◯ 楠瀬 昌彦 (元高知大学)  ◯ 河辺 征次 (元 KEK)  ◯ 橋本 勝巳 (山梨大学) --------------------------------------------------------------------------- ● (資料1) 「CRC News」メール配信 ( 80 件) ○ 委員会報告; 6 件     1月11日、平成16年度 第2回 CRC実行委員会議事要録     1月11日、平成16年度 第1回 CRC総会議事要録     2月25日、KEK・素核研・研究計画委員会のお知らせ     3月17日、核物理研究センター運営委員会議事録(案)     3月18日、第93回陽子加速器共同利用実験審査委員会     3月23日、平成16年度 第3回 CRC実行委員会 議事要録 ○ 公募案内; 25 件    10月04日、KEK・加速器研究施設 教員公募 4件    10月04日、マックスプランク物理学研究所 博士課程奨学生募集    10月04日、Positions available in LBNL Physics Division    10月05日、神奈川大学工学部 専任教員公募    10月05日、特定領域研究「最高エネルギー宇宙線の起源」の公募研究募集    10月06日、平成17年度および平成18年度気球観測募集    10月28日、筑波大学講師公募    11月10日、マックスプランク物理学研究所研究員募集    11月26日、KEK・共通基盤研究施設・超伝導低温工学センター研究員公募    12月13日、東京大学宇宙線研究所教員公募    12月13日、平成17年度宇宙線研究所共同利用研究の公募    12月20日、東京大学21世紀COEプログラムによる若手研究員の公募    12月20日、東京大学宇宙線研究所研究員の公募 2件     1月11日、CERN サマースチューデントプログラムへの日本の学生(M1) の派遣     1月19日、KEK・加速器研究施設非常勤研究員公募     1月27日、東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻助手公募     2月02日、KEK・素核研 科研費研究員 公募     2月02日、第7回(2005年度)高エネルギー物理学奨励賞の公募     2月03日、KEK・加速器研究施設 教員公募     2月07日、CERN-日本フェローシッププログラムへの応募     2月09日、JAXA・宇宙理学委員会・研究班員募集     2月21日、東京大学宇宙線研究所教員公募 2件     2月23日、東北大学・理・ニュートリノセンター助手公募     3月09日、マックス・プランク物理学研究所 常勤上級研究員公募     3月11日、マックス・プランク物理学研究所 若手研究員募集 ○ 研究会案内; 36 件    10月04日、「ニュートリノ振動とその起源の解明」シンポジウム    10月04日、宇宙線将来計画シンポのポスター講演の応募期間延長    10月04日、「次世代天文学 --大型観測装置とサイエンス--」シンポジウムへの 発表依頼    10月05日、神奈川大学工学部 専任教員公募    10月06日、シンポジウム「物質の創生と発展」(2nd)    10月07日、Micro Pattern Gas Detector 研究会    10月19日、「次世代天文学−大型観測装置とサイエンス−」シンポジウム    10月20日、公開講座のお知らせ(物理学会主催)    10月20日、第4回 TAMAシンポジウム    10月27日、「ニュートリノ振動とその起源の解明」シンポジウム -2nd-    10月27日、平成16年度共同利用研究成果発表研究会    11月04日、世界物理年特別企画 アインシュタイン100年:相対論と天文学    11月26日、第16回「宇宙ニュートリノ」研究会    11月28日、次世代天文学 −大型観測装置とサイエンス−    11月28日、「アインシュタイン100年:相対論と天文学」    12月01日、平成16年度共同利用研究成果発表研究会    12月01日、物理学会年次大会一般講演申込締切は 12月5日(日)17時    12月04日、太陽圏シンポジウムおよびSTE研究集会    12月07日、千葉大学国際ワークショップ    12月13日、第16回「宇宙ニュートリノ」研究会 - 最終案内 -    12月20日、「次世代天文学−大型観測装置とサイエンス−」シンポジウム    12月20日、宇宙線将来計画シンポジウム    12月21日、将来計画シンポプログラム変更の通知    12月25日、太陽圏シンポジウムおよび STE研究集会    12月27日、宇宙線将来計画シンポジウムの(最終)案内     1月05日、千葉大学国際ワークショップ     1月12日、KEK アーカイブズ利用による研究会     1月14日、第4回 TAMAシンポジウム     1月19日、Call for Papers - Session: ST14, AOGS2005 Singapore     2月03日、21世紀構想研究会「どうする日本の宇宙開発」     2月09日、千葉大学国際ワークショップ     2月09日、次世代解像型チェレンコフ望遠鏡で切り開くサイエンス     2月10日、名大STE研 相転移に関する研究会     2月21日、研究会「次世代解像型チェレンコフ望遠鏡で切り開くサイエンス」2nd     2月28日、「高エネルギー天体物理学の総合的理解」研究会     3月11日、JPSJフレンドシップミーティング ○ その他; 13 件    10月04日、日本物理学会第60回大会シンポジウム・招待講演提案・推薦の依頼    10月20日、訂正 in CRC News No.692    12月09日、第5回(2004年度)宇宙線物理学奨励賞受賞者発表    12月20日、KEK 12GeV-PS の運転とテスト実験等について    12月22日、KEK 12GeV-PS でのテスト実験について(改訂)    12月24日、「CRC News No.718:2004年12月21日」の訂正     1月19日、物理学会年会・宇宙線分科ホームページ     1月27日、KEK 12 GeV陽子加速器 共同利用実験     3月10日、訃報:Lattes教授 ご逝去     3月17日、平成17年度CRC選挙公示     3月17日、物理学会東京理科大会場に液晶プロジェクター設置     3月18日、CRC総会のお知らせ     3月18日、CRC選挙の推薦公募 (B)CRC実行委員会   ○平成17年度第6回宇宙線物理学奨励賞日程      7月初旬 募集要項発表      9月30日 応募締め切り      10〜11月 選考期間      11月末 決定   ○CRC将来計画シンポジウム     本年度のまとめをしている。出来上がり次第、ICRRニュースに載せる。    また、Webサイトに発表資料を掲載する。また、論文はProceedingとして    出版する。    平成17年度も共同利用予算申請を行った。内容は次期の実行委員会で決める。     ○次期事務局は京都大学にお願いすることとなった。 (C)研究機関 ●宇宙線研(鈴木所長) 1)人事関係  (a)教員    ○神岡: 助教授 竹内康雄  H16 11月 1日 昇任(神岡施設助手)   助手 竹田 敦  H16 11月 1日 採用   助手  石原賢治  H16 12月31日 辞職   助手 安部 航  H17  4月 1日 採用    ○カンガルー:助手 河内明子  H17 3月31日 辞職 (H17 4月1日付 東海大学理学部物理学科助教授)  (b)研究員(H17 4月1日付)継続は除く    ○COE研究員 市川和秀(SDSS)    ○研究機関研究員 山元一広(重力)   中山祥英(ニュートリノセンター)   塩見昌司(チベット)   川田和正(チベット)    ○学術研究支援員 続唯美彦(SDSS)    ○研究所研究員 芝田達伸(TA)  (c)公募中: カンガルー助手、TA特任助手(4月28日締め切り)  (d)宇宙線研究所の研究員制度に対するルールーの作成(4〜5月頃を目処に規則の整    備)人数制限が取り払われた。今までの教務補佐員を研究員として採用したい。 2)H17年度予算関連  (a)H17年度特別教育研究経費 「スーパーカミオカンデの復旧およびニュートリノ研究の推進並びに神岡宇 宙素粒子研究施設の拡充」  (b)17年度予算は、1%(政府効率化係数)、1%(学内効率化係数)、0.2% (授業料)減となっている。全国共同利用研究所に対する配慮がなされている。  (c)共同利用予算に関して 減額対応分をどうするかは未定。 海外3件は今年度から他の課題と同様に審査。 海外旅費は宇宙線研究所の海外観測拠点に行くことのみ認める。 3)乗鞍観測所(補足:瀧田)  (a)今年から冬季閉鎖を行なった。(11月から4月) 4)明野観測所(補足:福島)  (a)AGASAにかかわる部分の撤去作業を開始している。撤去費用をどこから出すかが    問題. 5)H18年度概算要求  (a)4月7日学内締め切り 6)4センター総合研究棟 118m^2 を研究所として借用できた。    (ニュートリノセンター不足分の一部に対応) 7)学内所内諸情勢  (a)H17年度から新執行体制 総長 小宮山 宏 理事・副学長 桐野 豊 (研究) 理事・副学長 西尾 茂文 (財務、キャンパス) 理事・副学長 古田 元夫 (教育) 理事・副学長 濱田 純一 (総務) 理事・副学長 石川 正俊 (産学連携) 理事 池上 久雄 (基金) 理事 上杉 道世 (事務組織)  (b)文化勲章受賞 戸塚洋二 元宇宙線研究所長  (c)東京大学特別栄誉教授 安藤忠雄、小柴昌俊、戸塚洋二、藤島昭  (d)標準実績データベースの作成  (e)安全衛生管理に関して(補足:瀧田) 宇宙線研究所においては、H16に3件ヒヤリハットとして報告 重大事故・障害はなし 安全教育の徹底 保険 ●物研連(鳥居) 1)核物理専門委員会 12月14日  1.二宮委員長が明日の全体会議での書記を行うことになった。  2.高崎委員(KEK)からインドからの研究者の日本への入国のビザの発行が行われて   いないことが報告された。戸塚機構長からの核専委の委員長の二宮委員長あて   のビザの問題の力添えを要請する要望書が紹介された。   永宮委員の方からもIUPAPで議論されたことが報告された。その際に使った資料   も配布された。   アメリカではビザの問題は解消しつつあることが報告された。   それぞれの研究機関でのインドの研究者のビザに関する情報交換を行った。   核専委ではこの要望を物理研究連絡会に出すことに一致した。   この問題はぜひとも解決したいことがらである。運営審議会に提出してもらうよ   うに物研連では主張することにした。  3.延與委員から任期制の導入についての大学での状況の質問があった。理研では現   在は定員性の研究員が600人で任期制の研究員が3000人居ることの報告があった。   それぞれの大学、研究機関での任期制の導入と議論の内容が紹介された。それぞ   れにまちまちの状態であることが認識された。  4.科研費の申請資格の枠の拡大が行われた。申請資格がかなり広げられた。名誉教   授も非常勤の研究員も出せることになっている。大学などにより少し対応が違う   ようである。  5.二宮委員長から   日本の学術雑誌の問題の報告があった。PTPに実験の論文を投稿してほしいとい   う要請があった。JJPSとの合併は流れたとの報告があった。学術会議の会員のリ   ストの提出が物理学会を通して行われている。物性に比べて原子核・素粒子の代   議員の数が少ないので、是非代議員になるように努力してほしいという要請があ   った。   物理オリンピックヘの参加を行う準備として岡山県との共同で作業が進んでいる   との報告があった。   物理年の活動についての報告があった。  6.第3期科学技術基本計画への意見提出の動きが学術会議にあるのかどうかとの質問   があった。まとまった形では行われていないという答えがあった。 2)物理学研究連絡委員会(第19期・第5回)  1 日時 平成16年12月15日(水) 10:00〜17:00  2 場所 日本学術会議大会議室(2階)  3 講演 「A Brief Introduction of the Physical Society of the Republic       of China(PSROC) Taiwan」      中華民国物理学会(The Physical Society of the Republic of China)会長      国立台湾大学(National Taiwan University)教授      Ching-Ray Chang  4 議題等  報告事項   1) 各専門委員会報告   2) その他  審議事項   1) 大学附置研究所の在り方(基礎物理学研究所の在り方も含めて)   2) 情報発信について(学術会議の動き等)   3)「科学と社会」を巡る動き   4) 小規模研究の在り方   5) SPring-8の課金問題を巡って   6) 理科教育を巡って(最近の物理系学会の提言など)   7) WYP2005の動き(日本委員会、海外への対応)   8) 来日研究者のビザ問題   9) その他 3)物理学研究連絡委員会役員会(第19期・第1回)  1 日時 平成17年1月28日(金)15:00〜17:00  2 場所 日本学術会議第5部会議室(6階)  3 議題等   1) 対外報告「先端的大型研究施設での全国共同利用のあり方について」   2) 要望「国立大学附置共同利用研究所のあり方」その後の調査について   3〉基礎科学における滞在型国際共同研究プログラムについて   4) 光科学研究体制,阪大レーザー研全供化提案について   5) アピール「JPSJの発展に向けて」について   6) FASASの国際学術団体加入について   7) 国際物理年フォーラムの開催について   8) その他  配布資料  ・ 第19期物理学研究連絡委員会(第5回〉議事録(案)  ・「先端的大型研究施設での全国共同利用のあり方について」(提言)(案)  ・ 要望「国立大学法人と大学附置共同利用研究所等のあり方について」のその後の    調査について  ・ 基礎科学における滞在型国際共同研究プログラムについて  ・ JPSJの発展に向けて  ・ アジア科学アカデミー・科学関連学会連盟(FASAS)の申請資料  ・ 国際物理年フォーラム「量子科学から量子応用の時代に向かって(案)」  ・ WYP2005 Project in Japan 4)日本学術会議会長コメント 平成17年3月23日  日本学術会議は、第4部報告として平成17年3月23日に「先端的大型研究施設での  全国共同利用のあり方について」を公表した。これはSPring-8(大型放射光施設)  を例として述べているが、重要な点は、日本の先端的大型研究施設、大型プロジ  ェクトのあり方の基本理念である。  我国には、現在、B-ファクトリー(電子・陽電子衝突施設)、SPring-8(大型放射光  施設)、スーパーカミオカンデ、地球シミュレータ(超高速スーパーコンピュータ)、  E-ディフェンス(大型3次元振動台)、すばる望遠鏡、国際宇宙ステーション日本実  験棟(きぼう)、地球深部探査船(ちきゆう)など、世界のオンリーワンあるいは  トップランナーとして活躍する先端的大型研究施設やプロジェクトがある。また、  J-PARK(大強度陽子加速器施設)やRIビームファクトリーなども近く完成の予定  である。これらの施設は、わが国が創造的研究や革新的技術開発を通して学術の  発展と科学技術の進歩に貢献する重要拠点であり、人類の未来を支える科学技術  を創造する役割と期待を負っている。  これらの大型の施設やプロジェクトは巨額の資金を必要とし、どこの国でもでき  るものではない。これらは世界の、そして人類の財産なのである。これらの大型  科学研究プロジェクトを施設も含めて広く世界の研究者に開放することは、研究  の推進、人材の交流のみならず、これらの施策を通してわが国が世界の科学研究  フロンティアの推進と世界の研究者の育成に確実に貢献することになる。この認  識こそが重要なのである。先進国が世界人類の科学研究フロンティアや、世界の  研究者の育成に貢献することは、品格ある文化国家として当然なことであり、日  本が果たすべき国際社会での当然の責任である。とくに、アジア諸国の研究者に  これらを広く開放し、アジアから世界に羽ばたく人材を育成し、これらの研究者  がそれぞれの国で、そしてアジアで、そして世界で多くの成果を挙げ、未知の問  題の解決に取り組むことが、わが国のアジアでの、そして国際社会での貢献であ  り、責任である。このような理念こそが、日本の科学技術政策、特に大型科学研  究計画には必要なのである。経費の不足はあるが、近視眼的過ぎる。長期的な国  家目標と、それによってもたされる利益を比べれば、これこそが「品格のある国  、日本」の国益に適う科学技術政策というべきものなのである。  日本学術会議会長 黒川清 ●KEK(谷森) KEK運営委員会まとめ 1)12月1日  1.人事公募: 教授 3名、助教授 1名 助手 1名。   2.リニアコライダー計画推進計画、機構としての方針が機構長から承認(10月28日)  3.素粒子原子核計画委員会が12月1日に開催、委員長は徳宿氏、毎月1回程度    議論する。  4.機構長専攻会議委員12名選出される。議長は山崎敏光氏。   次期機構長選考方法について検討(候補、信任等)。  5.機構における新教員人事制度、助手の名称変更について議論。    講師、専任講師などを設けて助手をやめる、大学と歩調を合わせるべきなど    議論が多く出た。議論を継続する。 2)1月25日  1.新教員制度検討、機構全体でのコンセンサスが必要。物質研では肯定的。加速    器・共通系の議論を待っている。その後、人事検討タスクフォースで検討を続    ける。中央教育審議会では従来の助教授が「准教授」、助手が「助教」、およ    び「助手」に変更という案が検討中。  2.PSの運転。今年12月まで運転し、来年3月までテスト実験を行う。18年度は    予算、マンパワーの問題も多く、現在、加速器施設と意見調整中。 ●名大STE研(村木) 1)4月1日で所長が交代する。オーロラの専門家の上出洋介氏から、磁気圏が専門   の藤井良一氏へ。任期3年。 2)藤井善二郎氏が3月31日で退官。 3)宇宙線研究室の助手人事を公募する予定。   ソフト、ハードの両面にたけた人材を嘱望している。詳細は伊藤好孝、または村   木綏に問い合わせたし。 4)観測情報センターの次のプロジェクトとしてジオスペースセンターが認められ、   予算がついた。CAWSES(宇宙天気、気候)対応の国際共同観測事業費として、   今年度2億円ついたが、その中に共同利用費が含まれていた。太陽風アンテナと   HFレーダーを豊川と陸別に設置の予定。今後の4年間は毎年評価して予算が決ま   るとのこと。 5)乗鞍観測所での、data takingは順調に進んでいる。使用しているパソコンのディ   スクの故障のため登山して変更する必要があり、2週間程度連続観測が停止した。 ●阪大核理(林(川上代理),梶野) 1)既に、CRC News No.754 (3月17日配信)で、お知らせした通り、12月6日、   核物理研究センター運営委員会が行われた。主な内容は  (1) 次期センター長に、現センター長の土岐氏が再選された。  (2) 4月発令を目指し、助教授人事を進める。  (3) 特別教育研究費(拠点形成)として「偏極標的を用いたハドロン物質研究推進    事業」平成17年4月〜平成22年3月(5年)の17年度要求額として約8,500万円を提    出する事が認められた。(主にペンタクォーク粒子(Θ)を中心とした研究)    この他に,全国共同利用研としての色々な活動報告や現状に関する報告が、か    なり詳しく成された 2)大阪大学核物理研究センター 研究計画検討専門委員会議事録(案) 2005.3.9版 日時: 2005年2月23日(水) 11:00-17:00 場所: 核物理研究センター 本館2階会議室 新旧メンバー合同会議 出席者: 新委員(継続を含む) 與曽井(京大)、阪口(阪大)、八尋(九大)、宇都宮(甲南大)、松多(阪大)、 中村(東工大)、初田(東大)、比連崎(奈良女大)、飯島(名大)、篠原(阪大)、 酒見(RCNP)、二宮(RCNP)、堀田(RCNP)、民井(RCNP) 旧委員 岡村(東北大CYRIC)、上坂(東大CNS)、福田(大阪電通大) センター長: 土岐(RCNP) 研究企画室: 畑中(RCNP) 研計委要請: 嶋(RCNP) 欠席者: 新委員(継続を含む) 浅川(阪大)、若狭(九大)、梶野(甲南大) 旧委員 櫻木(大阪市大)、大西(北大) 配布資料: 1. 議事次第 2. 新委員名簿 3. B-PAC 資料 4. 一般実験費予算執行資料 5. 研究会報告 6. 中性子生成・遮蔽、核化学実験に関する課題申請資料 7. B-PACの進め方に関する意見要約 8. 研究会申請資料 9. 前回議事録(案) [1] 報告事項 ============ 1. 進行確認、委員紹介と任期の確認 (前研計委委員長: 岡村) -----------------------------------------------   議事進行に先立ち、協議事項において新委員長を決める前の報告事項については  前委員長が司会進行をおこなう旨の、確認が行われた。 引続き、委員の紹介および任期の確認が行われた。大阪大学の独立法人化に伴い、  研計委の任期が4月1日開始、3月31日終了(任期2年)に変更される。現在は過渡期に  あたるため、継続委員の任期は平成18年3月31日まで、新委員の任期は平成17年2月  16日から平成19年3月31日までとなる。 2. RCNP各部報告 (宇宙核物理グループ: 嶋) --------------------------------------------   RCNPの宇宙核物理グループを代表して嶋氏から、下記の様な最近の研究トピック  スについてのプレゼンテーションがあった。 ・187Re/187Os 宇宙核時計に関連する 189Os(n,γ)反応、Osからの中性子弾性・非   弾性散乱の測定について ・12C(α,γ)反応測定について ・中性子の寿命と Big Bang での元素生成について 3. 入射サイクロトロン更新計画報告 (計画責任者: 畑中) -------------------------------------------------------   入射サイクロトロン更新計画の進行状況に関して報告が行われた。  AVF サイクロトロンの新高周波電源が納入され、旧ディー電極を用いた高周波試験  を行った。これまで使用して来た周波数帯域と電圧において問題なく高周波入力で  きることが確認された。その後旧ディー電極を解体して取り出した。新ディー電極  は住重新居浜工場にて製作中である。新トリム電源は、IGBT型でなくサイリスタ・  トラジスタードロッパー型を採用した。既に納入されている。   取り出しビームラインの双極電磁石が完成し近日中に磁場測定が行われる。   新加速器制御システムのコンソールが納入された。個々の機器の制御テストにつ  いては大部分を終了し、ユーザーインターフェースを含めた統括的な制御の組み込  み作業を現在進めている。   新ECRイオン源については、超伝導磁石、6極磁石、ビームライン機器の製作が進  行中である。偏極リチウムイオン源については各部の設計と、ウィーンフィルター  および電磁石の製作を進めている。   核化学用の照射コースは、IコースからS実験室に移動する。新規製作の照射実験  装置が納入された。 4. 核運委報告 (前研計委委員長: 岡村) ---------------------------------------   12月6日に行われた核物理研究センター運営委員会に関し、以下の報告が行われた。  センター長の今年度末の任期終了に伴い、センター長改選に関する議論が行われた  結果、土岐センター長の再任と副センター長の設置が決まった。副センター長とし  て畑中氏が4月1日より就任する。   LEPSを中心とする原子核ハドロン物理の実験研究を担う助教授を2月21日締切にて  公募した。 今回の新研計委委員の任期を平成19年3月31日までとする規程変更が行われた。 5. B-PAC報告 (B-PAC委員長: 松多) -------------------------------------   2月21日に行われた B-PAC では、15件合計ビームタイム118.5日の課題申請があり  、8件を採択、3件をサスペンドとした。残る4件については、研計委の方針を確認す  るため、協議事項として提出され、今研計委にて議論されることとなった。   採択したビームタイムは、研計委協議事項の4件を除いて44.0日、採択予算は   1250万円である。 6. プロジェクト報告 (プロジェクト代表: 松多) ------------------------------------------------   前回の研計委にて採択された「Heavy Ion Physics with Intense Radioactive  Nuclear Beams at RCNP」のプロジェクトでは、二次ビームラインの実験を行う上で  の整備を進める目的で予算を部分的に採択し、具体的用途についてはプロジェクト  グループに任せて今回の研計委にて報告を求めることとしていた。   プロジェクト代表者から、採択された予算については、二次ビームラインの標的  ・電磁石等の制御機器の整備、およびUCN実験での中性子による放射線障害を避ける  目的で制御機器を移動させる費用として使用した旨の報告があった。関連して、別  途予算獲得したセンター長留め置き予算については、二次粒子のβ-NMR測定を行う  ための電磁石新設に使用した。 7. 一般実験費執行報告 (執行責任者: 民井) -------------------------------------   今年度の一般実験費の執行状況と内訳に関して報告があった。  4千万円の当初予算で最終的には約6百万円の赤字となった。要因となったのは、回  路老朽化への対応、液体ヘリウムの使用量増加、年度途中で採択されたプロジェク  ト予算などである。   液体ヘリウムについては、半期毎に実験グループから執行予定を申請するシステ  ムを導入することにした。 8. 研究会報告 (前研計委幹事: 民井) -------------------------------------   平成16年度に行われた研計委採択研究会のうち4件に関し、報告が行われた。  報告書はホームページに掲載されている。次回から報告書に共催に関する情報の記  載を求めることとした。 9. 将来計画WG報告 (WG幹事: 民井) ----------------------------------   前回の研計委にて立ち上げた将来計画ワーキンググループの経緯と検討状況に関  し、幹事から報告があった。   9月に方針の検討を行ったのち、1月にRCNPにおいて会合を行い議論を進めた。  RCNP内部が責任をもって主体的に進められる計画を検討するという趣旨から、RCNP  内部メンバーによる将来の研究内容、および外部からRCNPに期待する内容を叩き台  として検討を進めている。3月に次の会合を行い、その後2回程度会合を行う予定で  ある。   検討のスケジュールに関して委員から質問があり、次回の研計委にてレポートを  行う予定との回答があった。 10. 概算要求に関して (センター長: 土岐) ---------------------------------------   平成17年度採択の概算要求として、阪大理学部と共同で荷電レプトン混合現象の  研究に関する申請を行っている旨、報告があった。   RCNPとして取り組むべき課題かどうかという質問が委員からあり、加速器のプロ  ジェクトとして捉え、チャレンジングな開発を行うことの意義がある、また、現有  施設の維持や将来計画を阻害するものではないという回答があった。 11. 平成17年度予算に関して (センター長: 土岐) --------------------------------------------   今後運営費が1%づつ減少していくが、HD偏極標的に関する概算要求が認められ  たことの効果、およびクレーン点検に予算がかかることなどを考え合わせると、  ほぼ今年度と同じ予算配分になるという説明があった。   センター長留め置き予算をどうするかという点に関して質問があり、現時点では  どの程度の額になるか不明であるが、状況をみて留め置き予算をとり、集中的に進  めるべきプロジェクトに予算配分する予定である旨の回答があった。 12. アニュアルレポートの形式変更に関して(編集委員: 酒見) ------------------------------------------------------   核物理研究センターのアニュアルレポートの形式変更の方針に関して編集委員か  ら報告があった。各研究の報告を1ページ程度に詰めることにし、1年間の実験・プ  ロジェクトのハイライトを、トップページに数ページ程度紹介することを検討して  いている。 [2] 協議事項 ============ 1. 委員長、幹事の選出 ----------------------   新委員長および幹事に関して立候補および推薦の手続きがとられ、多数決により  下記の様に決定した。    委員長: 與曽井優氏 (京大理)    RCNP外幹事: 阪口篤志氏 (阪大理)    RCNP内幹事: 民井淳氏 (阪大RCNP) この決定に伴い、司会進行を新委員長に交替した。 2. 中性子生成、遮蔽実験、核化学実験の採択に関して -------------------------------------------------   B-PACからの要請により、中性子生成、遮蔽実験、核化学実験の採択の枠組に関す  る議論を行った。   研計委では採択日数に関する上限を定めることはせず、B-PAC において科学的意  義を審議して採択することとしたが、核物理研究を圧迫するほどのビームタイムを  配分するべきではないという意見が出された。また、データベースとしての価値な  ど B-PAC 委員内で判断が難しい内容についてはレビューアーを要請すべきだという  意見が出された。   今回の本件に該当する申請4件のうち、1件はビームタイム日数が多いため、申請  代表者とセンター長の間で直接協議を行う事とし、残る3件についてはB-PACに戻し  、研計委での議論を踏まえて審議した後採択決定を行うこととした。  追記:   該当する4件のうち1件については、申請代表者とセンター長で協議を行った結果  サスペンドとした。残る3件については、B-PACにて継続審議を行った結果2件をサス  ペンドとし、1件は申請ビームタイムの1部の2.0日を採択した。   この結果を含めると、採択したビームタイムは46.0日となる。採択予算額は  1250万円で変化なし。 3. B-PAC委員、Q-PAC委員の選出 -----------------------------   選出に先立ち、B-PAC/Q-PAC の運営に関する議論が行われた。   B-PACに関しては、B-PAC委員からの意見として、記述が不十分な申請が多いとい  う問題、外国人委員を入れるべきかどうか、英語表記を日本語表記に変更すべきか  、といった議論があることが幹事から報告された。   申請記述の改善に関しては、申請募集時の内容に記載事項を明記するなどの対策  を含めて、申請者に徹底する方策をとることとした。外国人委員を入れるべきかど  うかについては、過去の経緯を含めて議論を行い、入れる方向で進めることで意見  が一致した。これに伴い申請の英語表記を継続することとなっが、英語表記のシス  テム自身には問題がないという意見が多かった。   Q-PACに関しては、過去2年間の申請が0であることから、存続させるべきかどうか  についての議論が行われた。最終的に現在6人の委員を4人にして存続させることと  し、課題申請を増やす目的で、定期的に課題申請の募集を呼びかけることにした。 B-PAC/Q-PACのP-PAC内の委員として、下記のメンバーを選出した。 ・B-PAC委員(P-PAC内)     中村隆司(東工大)、松多健策(阪大理)、酒見泰寛(RCNP)、     比連崎悟(奈良女大)、初田哲男(東大理) ・Q-PAC委員(P-PAC内)     堀田智明(RCNP)、浅川正之(阪大理)  残るB-PAC委員5人とQ-PAC委員2人の選出については、規程に従い、研計委委員長と  センター長の推薦に委ねることとした。 研計委後に、下記の委員が推薦された ・B-PAC委員(委員長・センター長推薦)     O. Scholten(KVI)、前田和茂(東北大理)、板垣直之(東大理)、    R. Zegers(MSU)、嶋達志(RCNP) ・Q-PAC委員(委員長・センター長推薦)     齊藤直人(京大理)、保坂淳(RCNP) 4. 平成17年度(前期)研究会申請課題採択 -------------------------------------   2月18日締め切りの平成17年度(前期)の研究会募集に6件の申請があった。前回の  募集時に応募があった4月上旬開催の研究会の採択内定分を合わせて7件、計310万円  の申請となる。   同じテーマで毎年定例化して行うような申請や、RCNPが主催でない研究会に対す  る補助の程度などについて議論があった。協議の結果、下記5件、計170万円を採択  することとした。 ・電子散乱光反応とハドロン共鳴 連絡責任者: 佐藤透(阪大理) 国際ミニワークショップ、20人程度 ・CMT29 XXIX International Workshop on Condensed Matter Theories 連絡責任者: 土岐博(RCNP) 開催場所: 国際高等研究所 共催: 阪大理学研究科物理数学21世紀COE、国際高等研究所 国際ワークショップ、100人程度 ・第11回偏極イオン源と標的に関する国際ワークショップ 連絡責任者: 上坂友洋(東大CNS) 開催場所: 東大弥生キャンパス 国際ワークショップ、70人程度 ・LEPS新ビームラインの物理 連絡責任者: 堀田智明(RCNP) 国際ワークショップ、30人程度 ・エキゾティックハドロンの研究 −HEP−原子核クロスオーバー 連絡責任者: 宮林謙吉(奈良女大)、中野貴志(RCNP) 国際ワークショップ、35人程度 5. 前回議事録承認 ----------------- 8月6日開催の研計委の議事録案を承認した。 6. 平成17年度の研計委開催日程に関して -----------------------------------  次回の研計委は7月25日(月)に開催することとした。次々回は11-12月頃で計年3回  の予定。 ●宇宙研(鳥居) 1)2004年11月1日第5回宇宙理学委員会(宇宙工学委員会との合同委員会)  (議事内容省略) 2)2004年12月3日「宇宙科学に関する小型計画の構想募集について」   従来のMVミッションのカテゴリーに入らない以下の計画の募集(1月17日締め切り)   (1)小型衛星計画   (2)外国の衛星計画等への参加計画   (3)国際宇宙ステーション(ISS)曝露部の科学観測・実験計画 3)2005年1月6,7日 宇宙科学シンポジウム 4)2005年1月12,13日 宇宙利用シンポジウム 5)2005年1月19日大気球専門委員会   H17,H18年度気球実験テーマ選定 H17年度10テーマ(応募19テーマ)   年2回の三陸での観測に加えて、2006年1月にはブラジルでの大型気球実験を実施   する。   ブラジル実験一>X線、赤外線 6)2005年2月17日 海外気球実験小研究会 7)2005年2月28日(選挙締め切り)   宇宙理学委員会委員改選 任期2年 A10名 B10名 C15名 8)2005年3月14日第6回宇宙理学委員会  1.本部長挨拶  2.第5回宇宙理学委員会議事録(案)  3.諸報告    宇宙環境利用科学委員会    大気球専門委員会  4.議事   4-1 LUNAR-A計画について   4-2 宇宙科学プロジェクトの年度評価について   4-2-1 運用中または運用終了の衛星計画について    (a)あけぼの運用報告    (b)ジオテイル運用報告    (c)はるか運用報告    (d)はやぶさ運用報告    (e)のぞみ現状報告   4-2-2 観測ロケット実験について   4-2-3 気球実験について   4-2-4 開発中の衛星計画について    (a)LUNAR-A 開発現状報告    (b)ASTRO-E2 開発現状報告    (c)INDEX 開発現状報告    (d)ASTRO-F 開発現状報告    (e)SELENE 開発現状報告    (f)SOLAR-B 開発現状報告    (g)PLANET-C 開発現状報告    (h)Bepi Colombo 開発現状報告   4-3 新しい科学衛星の提案について   4-3-1 第25号科学衛星計画   4-3-2 小型衛星計画   4-3-3 大型衛星計画   4-4 JAXA 長期ビジョン   5.その他   5-1 宇宙理学委員会HPについて   5-2 宇宙理学委員会研究班員の承認について   5-3 その他 ●IUPAP(村木) 1)インドの国際会議のラポーターが決まった。候補からC4メンバーが投票して   決めた。   SH1 : Jim Ryan (USA)   SH2 : Silvia Dalla (UK)   SH3 : Hirst Fichtner (Germany)   OG1 : Robert Streitmatter (USA)   OG2 : Gustavo Medina-Tanco (Brazil)   OG3 : Jordan Goodman (USA)   HE1 : James Mathews (USA)   HE2 : Bruce Dawson (Australia)   HE3 : Enrique Zas (Spain) 2)次のC4日本代表を推薦する時期にきている。任期は本年10月1日から3年。   次期CRC実行委員会で推薦してもらいたい。 3)オッキヤリニ賞候補を推薦したが、C4のメンバーの投票で決まるのでどうなる   かわからない。Yodh賞は4人の選考委員がいる。村木の知っている人はAxfordと   Wolfendaleである。 また若手の賞も次回はきちんと作戦を練って推薦する必要   がある。 4)メキシコの次はポーランドが国際会議開催地として浮上してきている。 (C)研究グループ ●神岡(中畑) 1)スーパーカミオカンデ   SK-IIは24時間体制で順調にデータが取られている。   K2K実験:2004年11月6日のホーン故障により神岡へのビーム終了。現在、   最終結果をまとめている。   平成17年度は、SKの完全再建が行われる。     7月頃より増倍管のアセンブル開始。     10月から来年の3月にかけて増倍管の取付。   平成16年度は作業の準備(アセンブル治具、取付治具、black sheet等の製作)   、増倍管、衝撃波防止ケースの製作が行われた。 2)SK-I 大気ニュートリノ タウニュートリノ解析   ・タウをenrichしたサンプルの天頂角分布:それらしいexessがみられる。 3)SK-II 太陽ニュートリノデータ    ・8MeV threshold で太陽方向が見えている。   ・精度は悪いがSK-Iと一致するスペクトラムも得られている。 4)XMASS実験   ・プロトタイプ実験装置(3kg有効体積)による開発研究   ・テフロンのLight guideを使ったデータが2005年3月に取られ、解析中。 ●重力波(黒田)   TAMA干渉計は究極の感度を出すために2004年1月の観測(DT9)以来ずっと運  転をストップしている。これまで腕部分の機能を停止して中央部分の散乱光雑音を  抑えるために光吸収体を考えられる迷光の発生源すべてに設置して感度向上を計測  し従来の感度を1桁向上できることが分かった。これが感度を制限している要因か  どうかを確認するため、腕部の機能を復活して最終感度をチェック予定。CLIO建設  では、クライオスタット1基及び両端に低温クライオスタットを有する真空ダクト  一本分の設置が終了し、前者の冷却試験並びに後者の真空リークテストが終了した  。また、神岡地下の地面振動レベルを音の影響のない真空中で計測することに初め  て成功した。なお、レーザー光入射部の光学系を入れる真空系は完成している。夏  までには全体の真空系が完成し干渉計のインストールに着手する。LCGT計画の概算  要求を研究所に提出準備中であり詳細設計に基づく経費算定を進めている。  ○予算が出た場合の人員はどのように確保されるのか?    --> 天文台の1小講座分は宇宙線研に合流する。KEKのグループは、本務を阻害   しない形で参加する。宇宙線研の中の他のグループに迷惑をかけることはない。 ●TA(福島) 1)サイト許可など:    ・地表検出器のヘリコプターによる設置試行 --> 環境問題のクリア、通信塔    仕様の決定   ・地表検出器、通信塔用地の連邦政府への申請(PoD) --> 今夏にOKの予定   ・2.4 GHz帯の通信 --> test system として5年間の許可   ・空軍訓練空域 --> 問題は起きていない 2)米国との共同:   ・昨秋のTA支援予算(NSFへ申請)は、認められなかった。   ・今年度はユタ大学予算で、サイト許可・インフラ関連の支出と事務・技術支援   ・HiResは来年夏に停止 --> TA蛍光望遠鏡の一部、およびTALE (Low Energy    extension) として TA へ移設。この予算申請を新しい審査委員会(旧SAGENAP    は解散した)に提出する予定。   ・オージェは、当面、南半球検出器で物理を出すこと、また南での検出器完成に    力を集中している。 3)地表検出器:   ・昨年12月に、18台を現地組立、ヘリコプターで設置の後、無線通信など基本    動作を確認した。現在も17台が稼動中 --> コインシデンス・DAQなどの試験   ・今年度は350+X台のカウンタを柏で製作、ユタで組立・試験の後ヘリで設置   ・通信塔3−5箇所を今夏に建てる。 4)蛍光望遠鏡:   ・第1ステーション(BRM)の建物と発電機など付帯設備が完成し、望遠鏡を据え    付けた(H17年2月)。鏡は2基のみ取付調整 --> 精度OK   ・今夏に第2ステーションの用地整備(ユタ大)と建物の建設を行う。   ・カメラ+ADC・トリガーのプロト完成 --> 明野で動作試験中   ・HVPS 5120ch 製作中   ・望遠鏡2基分をBRMに持ち込み、空気シャワーの試験観測を行う(6月以降)   ・BRMに Lidar と赤外雲モニタを設置した。6月以降運用する。   ・H17年度内にBRMステーションを完成させ、観測を始める。   ・中央レーザー光源を作り、BRMステーションの較正とDAQ試験に使用する。 5)スケジュールなど:   ・間もなく、特定領域6年の、第3年度目に入る。(建設4年+観測2年)     --> 2007年4月までに完成して観測開始   ・更なる、若い力を歓迎 (中高年も!)   ・特任助手(任期5年)を募集中なので、ふるって応募して欲しい。 ●CANGAROO(森) 1)観測状況   ・2004年3月4台望遠鏡を用いたステレオ観測を開始しているが、1号機は性能が    劣化しており、他の望遠鏡との性能と差が生じている。このため実質的なステ    レオ観測は残り3台の望遠鏡で行っている。新たな予算を獲得して1号機を改修    すること計画している。 2)観測結果   ・CRABの信号はθ2分布で見えているが、HESSに比較して、分解能は、良くない。    スペクトラムは、今までの結果と一致している。   ・Cen Aの観測を行ったが、有意な信号は、検出できず、上限値を得た。   ・銀河面の観測を行ったが、有意な信号は、検出できず、上限値を得た。 3)HESSとの不一致に関して   ・SN1006、PSR1706などについては、新たなデータを精力的に解析を行っている。    今夏の国際会議には、何らかの結果報告ができるように努力中である。 4)その他   ・宇宙線研究所で助手を公募中なので、ぜひ応募して欲しい。  ○なぜHESSとの結果が異なっているのか、過去のデータの再解析はおこなっている   のか? --> CANGAROO-Iのデータを再解析する余裕がない状況であるので、新たな   ステレオ観測のデータで確認することを考えている。  ○CANGAROO-Iのデータを再解析する必要があるのではないか? --> 時間変化の   可能性なども考えられる。ステレオの結果を出してから考えたい。 ●TIBET(瀧田) 1)観測状況   ・TIBET-IIIが2003年度に完成し、順調に連続運転をしている。 2)観測結果   ・全天の点源と陽子のスペクトラムに関して論文が近く出される。   ・Compton-getting効果に関する論文は既に出ている。   ・太陽の影のデータも順調に蓄積している。 3)その他   ・科研費が本年度で終了する。次年度以降に関する外部資金の申請を行っている    ので協力をお願いしたい。 *************************************************************************** 以上 ===================================