<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.733:2005年 1月27日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 CRC事務局 宇宙線研支部 *******************< KEK 12 GeV陽子加速器 共同利用実験 >*******************  高エネルギー加速器研究機構(KEK)12 GeV陽子加速器共同利用実験について のお知らせ  1977年以来28年間に渡り実施されてきた12 GeV陽子加速器の主リングを用いる 共同利用実験は、大強度陽子加速器(J-PARC)建設の進展に伴い、いよいよ本2005 年(平成17年)12月を最終期限として終了することとなりましたので、お知らせ いたします。この決定は、昨年12月21日に開催された第92回陽子加速器共同利用 実験審査委員会(PS-PAC)、及び本年1月25日の第5回素粒子原子核研究所運営会 議において報告、了承されましたことを申し添えます。  なお、12 GeV陽子加速器主リングの運転が順調に行われる場合は、現在採択及 び条件付き採択とされている実験課題の終了後に100シフト程度のマシンタイムの 余裕が見込まれます。この部分についての新たな実験提案(テスト実験を除く) を3月末まで受け付けることとし、本年4月に予定される次回PS-PACで審査を行い ますので、提案をされる方は期限内に申し込みをお願いします。但し、EP1 K5ビ ームラインを使用する80シフトの実験提案が継続審議中であり、新規提案と共に 次回PS-PACで審査されることをお断りしておきます。また、採択された実験であ っても、加速器あるいはビームチャンネルの重大な故障の場合は本年12月の共同 利用実験終了時までに完了できない可能性があり、その場合、マシンタイムの補 償は行わないことがPS-PACで確認されております。悪しからずご了承下さい。  テスト実験につきましては、従来通りスケジュールに余裕のある限り随時受付 を致します。  なお、本年12月で共同利用実験が終了した後も、年度末(平成18年3月)まで はブースターを利用する中性子・中間子の共同利用実験が継続されるため、PS加 速器グループからは電気代を手当できるなら加速器主リングを運転することは比 較的容易であると伺っております。従って、内部標的を用いるテストビームを供 給できる可能性が考えられますが、実施するとしても以下のような制約がありま す。 ○運転経費節減のため、主リングは8 GeVで運転することが現実的と思われます。 ○また、本年12月の共同利用実験終了後、素核研ビームチャンネルグループは J-PARC建設に専念すること、従って、その後は自力でテスト実験用ビームチャ ンネルの維持・運転が可能なユーザーに限りテスト実験を認めることが素核研 執行部で確認されております。 ○さらに、現在共同利用に供されているテスト実験用のビームチャンネルには π2とT1があり、T1の存続は問題ありませんが、π2についてはJ-PARC建設グル ープが偏向電磁石をJ-PARCのハドロンビームラインに転用することを予定して おり、予定通りであれば本年12月の共同利用実験終了後は利用できなくなりま す。ただし、この点については、必要な場合、再検討の余地もあるものと考え ております。  以上のような制約の下でもテスト実験を行いたい方のために、主リングを12GeV で運転した場合と8 GeVで運転した場合にT1及びπ2ラインで期待されるビーム強度 等、テストビームの概要を       http://www-ps.kek.jp/kekps/eppc/it/ に掲載してありますので、ご参照下さい。                            平成17年1月26日                        高エネルギー加速器研究機構                     素粒子原子核研究所物理第三研究系                                 中村健蔵                                 家入正治 ===================================