<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.681:2004年10月 4日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 CRC事務局 宇宙線研支部 ************< マックスプランク物理学研究所 博士課程奨学生募集 >************ ****************************        2005年マックスプランク物理学研究所         外国人・大学院博士課程奨学生募集    **************************** 概要: マックスプランク物理学研究所(ミュンヘン・ドイツ)では、例年大学院博士課程 奨学生を国内・国外あわせておよそ10数名を採用しています。 2005年も同様に募集いたします。2005年は学生枠が増え総数20−25名 程度を予定しています。日本からの博士課程大学院生を歓迎します。 現在、MPI における外国人大学院生は全大学院生の50%を超えています。日本人 に関しては、3名の大学院生、1名の Postdocが、MAGIC, DUO/ROSITA グループで 研究を行っています。研究所内での研究者、Postdoc、院生の50−60%は外国人 であり、雰囲気は非常に国際的です。研究上の公用言語は英語です。よって、英語 での十分な会話能力が要求されます。 マックスプランク物理学研究所の宇宙素粒子実験部門(Experimental Astro-Particle Physics) では以下の研究を進めています。 1. 高エネルギー宇宙ガンマ線(MAGIC) http://wwwmagic.mppmu.mpg.de/testweb.html http://hegra1.mppmu.mpg.de/MAGICWeb/ カナリー諸島 LaPalma において、17m 大口径のチェレンコフ望遠鏡により、 30GeV から 10TeV というユニークなエネルギー領域で、高エネルギーガンマ 線天文学の研究を行います。物理目的は、宇宙線起源、超新星、パルサー、 AGN、ガンマ線バーストの高エネルギーガンマ線による研究、暗黒物質の探索、 量子重力理論の検証など。 1台目の17m 口径のチェレンコフ望遠鏡は完成し、本格的に稼動を開始してい ます。2台目の望遠鏡の建設も順調に進んでおり、2006年に完成予定。 同時に、高量子効率光センサーHPD, SiPM の開発を行い、将来的にエネルギー 閾値を10GeV まで下げる予定。 2. 暗黒物質、暗黒エネルギー(CRESST、DUO/ROSITA) http://www.mppmu.mpg.de/english/cresst.html CRESST は、グランサッソーの地下実験施設において、超低温検出器による暗黒 物質探索実験をおこなっています。現在、高感度化した CRESST II を建設中。 今年度にはターゲット10kg の装置が完成し定常観測に入る。暗黒物質直接測定 において、世界最高の感度達成を目指しています。 X 線観測衛星 DUO, ROSITA では、銀河団をX線により測定することにより、宇宙 での暗黒物質、暗黒エネルギーの研究を行います。MPI の我々のグループは MPI-Semiconductor Labo と協力して、これらの衛星に搭載する X-Ray CCD の開 発、テストを担当しています。DUO は 2007 年打ち上げ予定の計画です。 3. 最高エネルギー宇宙線(EUSO) http://www.euso-mission.org/ 国際宇宙ステーションに大口径、広視野望遠鏡を設置し、最高エネルギー宇宙線 の研究を行います。10**20eV 以上の宇宙線に対し、AGASA, HiRes の数百倍の検 出効率を得ることを目標としています。計画は国際共同実験で進められており、 2010 年打ち上げ予定です。MPIでは オンラインキャリブレーション、大気モニタ ー、高量子効率光センサー SiPM の開発研究をすすめています。AGASAデータの再 解析も並行して進めています。 募集要項: 1.履歴書、研究業績リストを手嶋までメールで送付ください。 基本的に随時受け入れは可能ですが、11月に2005年度の予算枠を決定 しますので、今回の公募は10月末締め切りとします。 2.書類審査の後、その合格者は MPI にて(またはTV会議にて)英語で1時間程度 のプレゼンテーション、口頭試問を実施します。 MPI に来ていただく場合は、旅費はこちらで負担します。 条件等: 1.給与(現行) 1100ユーロ/月 2.雇用期間 2年間(1年間延長可、博士取得後さらに6ヶ月延長可) 3.院生としては二つの形態をとることが可能です。   ケース1:現在、在籍している日本の大学に院生としての籍をおいたまま、        MPI で研究を行う。博士論文は在籍大学に提出する。この場合、        MPI で研究を行うことに関して、在籍大学の指導教官の許可、        承認が必要となります。        基礎知識が十分であれば、博士課程2年生からの受け入れも可能です。   ケース2:ミュンヘン工科大学、またはミュンヘン大学に籍を移し、ドイツの        大学院生として研究を行う。この場合、博士課程1年生からの開始        となります。 4.奨学生としての研究は随時開始できます。MPI での研究開始時期の制約は、   特にありません。 連絡先: Prof. Dr. Masahiro Teshima Sekretariat: Sybille Rodriguez Max-Planck-Institute for Physics TEL +49-(0)89-32354-301 (Werner-Heisenberg-Institute) FAX +49-(0)89-32354-526 Foehringer Ring 6, 80805 Munchen Mobil +49-(0)160-91143231 Germany e-mail: mteshima [at] mppmu.mpg.de ===================================