<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2016年 7 月 5 日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位               CRC事務局  *** <研究会: 「Sub-PeVガンマ線による天体観測から迫るKnee領域宇宙線の起源」> *** CRC会員 各位、   今年に入って、ナミビア共和国に設置された大気チェレンコフ望遠鏡を用いたHESS実験が銀河中心付近から 超高エネルギーガンマ線を検出し、銀河宇宙線の加速器PeVatronの存在を強く示唆する結果をNature誌に発表 したことはご記憶にあたらしいことかと存じます。   さて、銀河宇宙線が銀河系のどこかに存在するPeVatronにより、Kneeエネルギー領域(3x10**15 eV)まで 加速されていると、その宇宙線が加速源の近傍の物質と反応することによって生成される中性パイ中間子 起源のガンマ線がSub-PeV領域に放射されることになります。従って、Sub-PeV領域ガンマ線の観測により、 Kneeエネルギー領域まで伸びている銀河宇宙線エネルギースペクトルの起源天体を同定すること に飛躍的な進歩が期待されます。   また、Sub-PeV領域のガンマ線観測と表裏をなすのがKneeエネルギー領域及びその前後のエネルギー 領域の一次宇宙線化学組成の観測です。全粒子エネルギースペクトルのKneeが陽子なのかあるいは重粒子 成分なのかの決着はまだついていません。   以上の状況を鑑みて、「Sub-PeVガンマ線による天体観測から迫るKnee領域宇宙線の起源」 というタイトルの国内研究会を2016年8月8日に開催いたします。(プログラムは以下の点線の下をご覧下さい。)   なお、講演者の方々から発表のpresentation fileを頂いて、webにuploadすることで研究会の取り纏め とさせていただくことを考えております。   ご関心のある方は、特に申し込みの必要はございませんので奮ってご参加ください。 研究会世話人一同(東大宇宙線研 浅野、瀧田、大阪市大 常定、中部大 大嶋) ----------------------------------------------------------------------------------------------- 研究会: 「Sub-PeVガンマ線による天体観測から迫るKnee領域宇宙線の起源」 日時: 2016年8月8日(月) 11:00-17:45 場所: 東京大学宇宙線研究所6階大セミナー室 プログラム 2016年8月8日 11:00-11:25 佐古崇志 「Tibet ASγ実験 - 超高エネルギーガンマ 線等」 11:25-11:50 片寄祐作 「Tibet ASγ実験 - TeV-PeV 領域宇宙線の組成とエネルギースペクトルの研究」 11:50-13:00 昼食 13:00-13:30 常定芳基 「BASJE実験」 13;30-14:00 大嶋晃敏 「GRAPES-3実験 - 南インドにおける空気シャワー観測」 14:00-14:30 荻尾彰一 「Review of other AS experiments (HAWC, etc) 」 14:30-15:00 川田和正 「ALPACA実験 - 南米ボリビア高地における100TeV領域ガンマ線観測計画」 15:00-15:15 休憩 15:15-15:45 山崎了  「超新星残骸と銀河宇宙線の起源」 15:45-16:15 田中周太 「パルサー星雲の最高エネルギー粒子」 16:15-16:45 木村成生  「100TeVガンマ線で探るSgr A*がPeVatronである可能性」 16:45-17:15 浅野勝晃「 フェルミバブルにおける粒子加速とガンマ線放射」 17:15-17:45 Discussions ----------------------------------------------------------------------------------------------