<<<<<<<<<<<<<< CRC News 2016年 3月 7日 >>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 ***< 大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門委員会議事録(案) >*** 大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門委員会議事録(案) 日時:平成28年1月27日(水) 13:00〜15:30 場所:核物理研究センター 本館二階会議室 出席者: ・ 委員:川畑貴裕(京大), 大津秀暁(理研), 上野秀樹(理研), 関口仁子(東北大), 木村真明(北大), 宇都野穣(JAEA), 森正樹(立命館大), 山崎祐司(神戸大), 成木恵 (京大), 今井伸明(東大CNS), 阪口篤志(阪大), 若狭智嗣(九大), 緒方一介(RCNP), 野海博之(RCNP), 青井考(RCNP), 民井淳(RCNP), 堀田智明(RCNP) ・ センター長:中野貴志(RCNP) ・ 研究企画室:畑中吉治(RCNP) 欠席者:慈道大介(首都大), 豊嶋厚史(JAEA), 明孝之(大工大) 報告事項 1. 一般報告(中野) ・ 学術会議大型計画マスタープランについて, J-PARCハドロンホール拡張計画, RIBF次期計画に対して連携機関として実質的に協力していく. RCNPとしては三年後に 本センターが中核機関となるマスタープランの提案を目指したい. ・ 中期の計画として, 平成30年度に約1年間のシャットダウンを伴う, AVFサイクロ トロンを中心とした老朽化施設のオーバーホール及び高度化を計画している. ・ 研究用RI製造等を含め, 様々な方法でサイクロトロンの利用価値を高めるための 取組を行っている. ・ 共同利用・共同研究拠点として学生実験用マシンタイム等による大学の枠を超え た教育面での貢献も重要であり, 川畑委員を中心としたワーキンググループで検討が 進むことに期待している. 2. 加速器報告(福田) ・ 2015年1月〜12月の運転実績: 調整を含め軽イオン3562時間, 重イオン1828時間の 運転を行った. ENコースに1326時間, WSコースに1342時間のビームを供給した他, 核 化学及び核医学コースに224時間のビームを供給した. ・ 2015年に対応したトラブル及び故障件数は265件で, いくつかの具体例について説 明があった. ・ 研究開発面では, 複数ビームコースでのタイムシェアリング運転を目的とした高 温超電導スイッチング電磁石の性能試験を行っている. ・ 加速器老朽化によりトラブルが懸念される事項が多数あり, 対応には多くの予算 とマンパワーが必要である. 3. 共同利用ビームタイム報告(青井) ・ 2015年度は約5ヶ月相当のビームタイムが共同利用実験に使われている. ・ 2015年度前期にはENコースでのCAGRAキャンペーン実験等が行われた. ・ 2015年後期には高分解能偏極陽子ビームの実験が再開された他, Grand Raiden (GR) 前方ビームラインでの実験に成功し, MuSICでの初の共同利用実験も行われた. ・ 学生実験用ビームタイムとして, 筑波大(東日本大震災への支援要請により), 京 大, 早稲田大, 宮崎大, JST日本・アジア青少年サイエンス交流事業, 阪大高度副プ ログラムによる利用があった. ・ 2016年度は今年度と同程度(5ヶ月相当)の運転を想定している. ・ 後期にCAGRA+GR実験を予定. GR単独実験を前期にスケジュールしたい. 4. CAGRA+GRキャンペーン実験(民井) ・ 2016年秋にCAGRA+GRキャンペーン実験を計画している. 8-9月にセットアップを行 い, 10-12月に実験, 1月に解体搬出を行う予定でコーディネーターと議論を進めてい る. ・ 現在, 検出器架台の設計・製作, バックグラウンドスタディ等が進められている. 5. 研究会報告 ・ 以下の研究会について, 提出された研究会報告に基づき実施状況を確認した. - 国際シンポジウム”Frontier of γ-ray spectroscopy” (Gamma 15) , 2015年 10月 - ストレンジネス核物理国際スクール SNP school 2015及び第12回ハイパー原子核 およびストレンジ粒子に関する国際会議(HYP2015) 2015年9月 - 第9回日中合同原子核シンポジウム, 2015年11月 - 10th International Workshop on Neutrino-Nucleus Interactions in the Few-GeV Region(NuInt15), 2015年11月 - “High-resolution Spectroscopy and Tensor interactions” (HST15), 2015年 11月 - 「全反応断面積及び荷電変化による陽子・中性半径研究の現状と展望」研究会, 2016年1月 ・ 報告書は以下に公開されている. https://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/plan/p-pac/saitaku_index.html 審議事項 1. 前回議事録承認 ・ 審議の結果, 前回(27年9月15日)の議事録案を承認した. 2. その他 ・ 研計委外部委員の選挙(3名選出)結果について, 二名が同得票数で3位となった. 一名をセンター長推薦として二名とも委員とする. ・ 次回開催予定:2016年4月頃, 日程調整は別途行う.