<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.2095:2013年 4月 12日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 ********< 「極低バックグラウンド素粒子原子核研究懇談会」のご案内 >******** CRC会員の皆様 「極低バックグラウンド素粒子原子核研究懇談会のプログラムがほぼ決まりました ので、再度広報させていただきました。 ---------------------------------------------------------------------- 「極低バックグラウンド素粒子原子核研究懇談会」のお知らせ ======================================================== ニュートリノレス2重ベータ崩壊実験、暗黒物質直接検出実験など、低バック グラウンド実験を高い感度でおこなっていくことを目的として、下記のとおり 「極低バックグラウンド素粒子原子核実験談話会」を開催いたします。 プログラム、発起人による開催主旨を以下に添付します。 事前登録の必要はありません。 どうぞ、ご自由にご参加ください。 会に関する質問等ございましたら、以下のアドレスへメールしてください。  連絡用メールアドレス: lowbgexp_reg [at] suketto.icrr.u-tokyo.ac.jp             記 「極低バックグラウンド素粒子原子核研究懇談会」 日時:2013年4月23日(火)、24日(水) 場所: 富山県富山市「富山商工会議所」10階     http://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/gaiyou/kasisitu/index.html ========================================================================= ********** プログラム ********** ======== 4月23日 ======== 9:00-9:30 レジストレーション 9:30-9:40 はじめに 趣旨説明 (鈴木洋一郎、ICRR) 二重ベータ崩壊 セッションI ---------------------------- 9:40-10:20 国際情勢 Review(吉田斉、阪大) 10:20-10:50 KamLAND2-Zen (井上邦雄、東北大) 10:50-11:10 休憩 11:10-11:40 CANDLES (梅原さおり、阪大) 11:40-12:10 MTD (岩瀬広、KEK) 12:10-12:35 MOON (嶋達志、阪大) 12:35-14:00   昼食 二重ベータ崩壊 セッションII ---------------------------- 14:00-14:30 Matrix element (笹野匡紀、理研) 14:30-15:00 Enrich Review (硲隆太、大阪産業大学) 15:00-15:20 希ガス比例シンチレーション検出器の開発 (市川温子、京大) 暗黒物質探索 セッションI ------------------------ 15:20-16:00 国際情勢Review (山下雅樹、ICRR) 16:00-16:20 休憩 16:20-16:50 XMASS (竹田敦、ICRR) 16:50-17:10 有機半導体による低質量WIMP探索 (身内賢太朗、神戸大) 懇親会 ------ ======== 4月24日 ======== 暗黒物質探索 セッションII -------------------------- 9:00-9:25 PICO-LON (伏見賢一、徳島大) 9:25-9:50 気液2相型Ar光TPC検出器 (寄田浩平、早稲田大) 9:50-10:15 NEWAGE (身内賢太朗、神戸大) 10:15-10:40 NITによる暗黒物質探索実験 (中村光廣、名古屋大) 10:40-11:00 休憩 低エネルギーニュートリノ ------------------------ 11:00-11:25 GADZOOKS! (矢野孝臣、岡山大) 11:25-11:45 Geo-neutrino (渡辺寛子、東北大) 11:45-12:05 4th-neutrino (清水格、東北大) 12:05-13:30 昼食 低バックグラウンド技術 ----------------------- 13:30-13:50 低バックグラウンド技術I (池田晴雄, 東北大) 13:50-14:10 低バックグラウンド技術II (小川洋, ICRR) 14:10-14:40 Hyper-Kamiokande (塩澤真人、ICRR) 14:40-15:00 休憩 15:00-16:20 パネルディスカッション 16:20-16:30 閉会の辞(井上邦雄、東北大) ========================================================================= (開催主旨) 今もなお実現していない原子核・素粒子物理の大きな課題として、ニュートリノ レス2重ベータ崩壊の発見と暗黒物質の直接検出があり、現在、世界中で激しい 競争が繰り広げられています。 これらの検出感度を上げるためには、新しい工夫が必要であることはいうまでも ありませんが、すでに、数100kgからtonスケールのターゲット質量が必要な段階 に入ってきています。 神岡の地下においても、ニュートリノレス2重べータ崩壊の発見を目指す KamLAND-Zen、CANDLESが行われており、また、DMに関してはXMASS、NEWAGEが進展 しています。また、国内各研究機関においても、関連した様々な開発研究が進んで います。これらの実験は、低エネルギーのニュートリノ検出実験と同様に極低バッ クグラウンドを必須とするという共通点をもっており、技術的要件を共有するこれ らの分野の研究者が有効な協力をしなければ、大規模化が必須となる今後の国際競 争に対応することはできません。 この為,これらの分野で研究を進める国内研究者が、 1)国際競争の中での各プロジェクト(R&Dを含む)の現状と将来の展望、必要な リソースの理解 2)関連する実験技術に対する情報共有 3)分野全体での効率的かつ競争力のあるロードマップの構築 4)予算要求を含むプロジェクト実現への共同歩調 5)長期的な競争力を維持するための多様性を担保したR&Dの積極的推進と支援 6)’コミュ二ティー’の拡大を含む人材交流の活性化と人材育成 7)国際共同実験の進め方 など、を共通の認識として、議論、推進して行く必要があるのではないでしょうか。 今回、極低バックグラウンド素粒子原子核実験談話会では、単なる研究会ではなく、 以上のような観点のもと、目的を共有する、ある種のコンソーシアム形成を見据えた 議論をおこない、今後も、研究会を継続したいとおもいます。 発起人:井上邦雄(東北大)、岸本忠史(大阪大)、鈴木洋一郎(東京大) ============================================================================ 世話人 古賀真之、中村健悟、池田晴雄(東北大)     能町正治、吉田斉、梅原さおり(大阪大)     山下雅樹、中畑雅行(東京大) **************************************************************************