<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.2080:2013年 3月 24日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 *******< 物理学会インフォーマルシンポジウム(緊急講演)のおしらせ >******* 関係各位  Fermi, PAMELAの観測で報告された宇宙線の電子・陽電子のフラックス、とくに 陽電子過剰の問題は、ダークマターの対生成・消滅、あるいは若いパルサーなどの 天体起源といったいくつかの源候補が考えられています。事象をよりはっきりと捉 え、これら仮説を検証するために、より高精度・十分な統計の観測結果が待たれて います。  ご存知のかたも多いとおもわれますが、近日中にCERNからAMS-02実験について 公式のアナウンスがなされるとのことです。 そこで本件に関して、この度の日本物理学会第68回年次大会において宇宙線・宇宙 物理領域のインフォーマルシンポジウム(緊急講演)の開催を、下記様に検討して います。 このメールは、物理学会理事会で承認されることを前提に、事前に会員にアナウン スするものです。 ========================================================================== 日時と会場:3月29日 昼休み(BD会場 12:50-13:20 を予定しています) タイトル: AMS-02 実験の現状報告 登壇者: 灰野禎一 (INFN Perugia) 概要: AMS-02は磁場スペクトロメータで、宇宙線陽電子や反陽子をプローブとした暗黒物 質の間接探索、宇宙線中の反物質の直接探索、そして、宇宙線の起源などを調べる実 験である。2011年5月にスペースシャトルによって打ち上げられ国際宇宙ステー ション上に設置された。 以来、約二年間データを取り続けている。10〜20年の長期観測を目指しているが、 現在は、18ヶ月間のデータから、0.5〜300GeVにおいて、約770万の電子及び陽電 子事象を同定し、衛星実験PAMELAやFermiで得られた陽電子比率のデータをより高精 度で決定し、結果公表の準備をしている。 =========================================================================== 理事会での承認がなされ次第、また前日(3/28)の領域懇談会でもお知らせいたします。 関心をお持ちのかたは、ご予定の確認、また開催の場合は奮ってご参加をお願いいた します。             3月24日 宇宙線・宇宙物理領域 代表および運営委員 **************************************************************************