<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.2006:2012年 12月 24日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 **************< 学術会議素粒子原子核分科会議事要録 >********************* 学術会議物理学委員会 素粒子物理学・原子核物理学分科会(第22期・第2回) 議事要録 日時 平成24年9月18日(火) 10:00〜12:00 会場 日本学術会議6階 6−C (1)会議室 出席者 相原(委員長)、岡(副委員長)、鈴木(幹事)、田村(幹事)、 宇川、江口、大塚、九後、駒宮、酒井、櫻井、柴田、永江、中畑、 永宮、山崎 1)前回議事録の確認 当委員会のメンバーおよび前回の議事録+参考資料(発言集)を確認した。 前回はこの期に何をやるかを相談したが、重要案件は大型マスタープランである、 との説明が委員長からあった。 2)第三部活動報告 三部会夏期部会の議事次第にそって委員長より以下の報告があった。 ・会員、連携会員の選考方法について、会員が会員を選んでいるという方法を見 直すべきとの意見があり、選考方法を議論している。 ・理学・工学系学協会連絡協議会(第三部独自の会で前期は年1回くらい開催) を今後どう続けるか検討する。 ・日本の展望−理学・工学からの提言(20,21期)のフォローアップをする。 ・夢ロードマップをアップデートしたいとの意見が他分野からある。物理では、 物理学会でなく学術会議の物理委員会でやることになる。 ・有期雇用についての法整備が進みつつあり、研究者の有期雇用の問題を検討し ている。 ・復興関係の活動は、学術会議のトップ主導で進めており、分野でやるものは あまりない。 3)22期「学術の大型研究計画検討」について 3−1)マスタープラン策定の方針 相原委員長が以下のように策定方針案について報告した。 大型計画検討分科会(荒川委員会)が策定方針案を出した。10月の総会で決定 予定。 策定方針案:物理などの各分野内に10以下の学術研究領域をつくる。さらに小領 域もつくってよい。提案は、実施期間 5〜10年、数十億円超とし、学術研究領域 のどれかに入れることとする。分野別委員会で一定割合(最大30件)に絞り、 さらに大型計画検討分科会で全体で約200件に絞りリストに載せる。さらに審査 小委員会によるヒアリング等の審査を経て、200件から25件程度の「重点大型計 画」を選ぶ。2013年中に作業し、2014年総会に報告する。提案は公募による。 提案者は、機関長、または学術会議会員、または学協会の長。学術会議会員の 推薦が必要。 この策定方針に対して意見交換を行った。大型計画検討分科会のメンバーが 前回と大きく変わっており、策定方針に前回との連続性がないことへの懸念が 表明された。この方針は、学協会が分野をまとめきれておらず多数の中小規模 の計画が提案されている他部会を強く意識したものであり、素核物理のように、 大型計画なしでは研究が進まない分野にはなじまないとの意見が多く出された。 さらに、分野内で十分な議論をして厳選して提案した後に大型計画検討分科会 や審査小委員会で絞り込むことに対する懸念や、学術研究領域を決めることへ の懸念が表明された。素核として、提案件数や中規模計画の提案をどうすべき かの議論も行われた。 3−2)素粒子分野の大型計画検討状況 駒宮氏より以下の報告があり、議論を行った。 高エネルギー委員会の将来計画小委員会の答申に沿って、提案することになる。 Higgs粒子とニュートリノ混合角theta13のデータによって提案が現実的になって きた。LCはコミュニティが合意し、TDRも完成しつつあり、サポート体制も含め OK。ニュートリノは、J-PARC 750kW達成後についてどう提案を出すべきかを検討 する必要がある。Hyper Kamiokandeをどう提案するかも関係する。 3−3)原子核分野の大型計画検討状況 田村氏より以下の報告があり、議論を行った。 原子核では、前回のマスタープランに掲載された、J-PARC高度化のうちハドロン 施設拡充、およびRIBFの高度化があり、中規模計画としてRCNP将来計画、 ELPH+LEPS将来計画、ELENA計画が核物理委員会で合意されている。それ以外のも のも含め提案を集め、核物理委員会で議論し学術会議に提出すべきかを決定する。 J-PARCの提案については、今回はニュートリノやミューオン等とハドロンを分 けた方がよいとの議論があった。 宇宙線分野については、大型計画のHyper Kamiokandeについてはfar detector について検討中であり、8つある中規模計画についてはtown meetingを行い将来 計画委員会が優先度をつけた、との報告が鈴木氏からがあった。 3−4)素核分科会主催シンポジウム 相原委員長より、素核分科会主催シンポジウムの提案があり、議論ののち、 2013年2月8日(金)にシンポジウムを行うこととした。J-PARCは素粒子と原子核 を分けて話してもらうこと、準備は幹事2人+駒宮氏にお願いすることとなった。 4)その他 12/21(金)に次回素核小委員会を開催することとした。(その後、開催は キャンセルとなった。) =====================================