<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1886:2012年 5月 20日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位                             CRC事務局 ************< 新学術領域「宇宙創成の物理」シンポジウム2012 >************ 皆様、 下記のとおり科研費新学術領域「宇宙創成の物理」の主催によるシンポジウム を開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。 (このメールを重複して受け取られる方、ご容赦ください。) 羽澄(KEK) --------------------------------------------------------------------- 文部科学省科学研究費補助金(平成21-25年度)新学術領域研究 「背景放射で拓く宇宙創成の物理−インフレーションからダークエイジまで−」 シンポジウム2012 日時 :2012年7月26日(木)−27日(金) 場所 :高エネルギー加速器研究機構(KEK)研究本館 小林ホール ウェブ:http://www-conf.kek.jp/cmb/2012/     (プログラムはウェブに掲載予定) 参加登録:6月30日締め切り(登録は上記ウェブからできます) シンポジウム世話人: 新学術領域「背景放射で拓く宇宙創成の物理」総括班 羽澄昌史(KEK,チェア)、大谷知行(理研)、松浦周二(JAXA)、服部誠(東北大)、 小玉英雄(KEK) 、田島治(KEK)、川辺良平(NAOJ)、中川貴雄(JAXA)、 小松英一郎(テキサス大)、 関本裕太郎(NAOJ) 会議趣旨: 2009年度より研究活動を開始した本新学術領域は、宇宙マイクロ波背景放射 (CMB)の偏光度精密観測によるCMB偏光Bモードの探索と原始重力波の発見を 主目的としています。宇宙実験・素粒子実験・天文学・デバイス技術・ 宇宙素粒子理論など多様な分野の研究者がかつてない規模の共同研究を 立ち上げ、この問題に取り組んでいます。国際協力実験(QUIET, POLARBEAR) を進展させ、QUIETからの初期観測結果を出し、POLARBEARの本格観測を開始 するなど、我が国におけるCMB偏光観測を本新学術領域の下で本格的に展開 しつつあります。これにより、現代宇宙論の最大課題であるインフレーション 宇宙の直接的検証をおこないます。と同時に、加速器実験と相補的な形で 超高エネルギーの物理に光をあて、素粒子と時空の統一的理解に向けた突破口 を開くことに挑みます。 また、10年後に世界に先駆けてCMB偏光Bモード観測衛星(LiteBIRD)を実現し、 実証的宇宙論研究において世界をリードする成果を上げる事を目指した最先端 超伝導デバイス技術の開発研究も進行しています。衛星観測では前景放射を どのようにしてCMBから分離するかが成功の鍵となりますが、その方面での 新しい知見も論文として発表しています。さらに、究極理論を探る上で鍵となる インフレーション宇宙についての観測的予言に関する研究論文も数多く発表して おり、本新学術領域から新しいアイディアを世界に向けて発信しています。   本領域では、CMB観測と密接に関わる宇宙赤外線背景放射 (CIRB)の観測実験も 研究の柱の一つです。星や銀河は、初期宇宙の量子論的揺らぎが進化したもの だ、というのがインフレーション理論の驚くべき帰結です。これを確かめるに は、宇宙進化の初期段階であるダークエイジの観測が肝心です。赤外線はこれを 観測するのに適しています。ロケット実験CIBERの打ち上げとデータ解析、 赤外線天文衛星「あかり」の赤外背景放射ゆらぎに関する解析結果発表など、 この分野でも、着実に成果を上げつつあります。 この会議では、本学術領域を構成する5つの計画計画のそれぞれについて、 これまでの研究成果と今後の予定を示し、活発に議論する予定です。また、 領域の重要な構成要素である公募研究の進捗状況の発表も、ポスターを中心に おこないます。会議は広く研究者に開かれたものとします。これまで本新学術 領域に携わっていなかった方も歓迎ですので、興味をお持ちの方は、 是非ご参加ください。 =====================================