<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1712:2011年 5月26日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 CRC事務局 宇宙線研支部 **********< 新学術領域「宇宙創成の物理」シンポジウム2011 >********** 皆様、 下記のとおり科研費新学術領域「宇宙創成の物理」の主催による シンポジウムを開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。 羽澄(KEK) --------------------------------------------------------------------- 文部科学省科学研究費補助金(平成21-25年度)新学術領域研究 「背景放射で拓く宇宙創成の物理 −インフレーションからダークエイジまで−」 シンポジウム2011 日時:2011年7月11日−12日 場所:宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(相模原) ウェブ:http://www-conf.kek.jp/cmb/2011/     (プログラムはウェブに掲載) 参加登録:6月26日締め切り(登録は上記ウェブからできます) シンポジウム世話人: 新学術領域「背景放射で拓く宇宙創成の物理」総括班 羽澄昌史(KEK,チェア)、大谷知行(理研)、松浦周二(JAXA)、服部誠(東北大)、 小玉英雄(KEK) 、田島治(KEK)、川辺良平(NAOJ)、中川貴雄(JAXA)、 小松英一郎(テキサス大)、 関本裕太郎(NAOJ) 会議趣旨: 2009年度より研究活動を開始した本新学術領域は、宇宙マイクロ波背景放射 (CMB)の偏光度精密観測によるCMB偏光Bモードの探索と原始重力波の発見を主目 的としています。宇宙実験・素粒子実験・天文学・デバイス技術・宇宙素粒子理 論など多様な分野の研究者がかつてない規模の共同研究を立ち上げ、この問題に 取り組んでいます。国際協力実験(QUIET, POLARBEAR)を進展させ、QUIETから の初期観測結果を出すなど、我が国におけるCMB偏光観測を本新学術領域の下で 本格的に展開しつつあります。これにより、現代宇宙論の最大課題であるインフ レーション宇宙の直接的検証をおこないます。と同時に、加速器実験と相補的な 形で超高エネルギーの物理に光をあて、素粒子と時空の統一的理解に向けた突破 口を開くことに挑みます。 また、10年後に世界に先駆けてCMB偏光Bモード観測衛星(LiteBIRD)を実現し、 実証的宇宙論研究において世界をリードする成果を上げる事を目指した最先端超 伝導デバイス技術の開発研究も進行しています。衛星観測では前景放射をどのよ うにしてCMBから分離するかが成功の鍵となりますが、その方面での新しい知見 も論文として発表しています。さらに、究極理論を探る上で鍵となるインフレー ション宇宙についての観測的予言に関する研究論文も数多く発表しており、本新 学術領域から新しいアイディアを世界に向けて発信しています。   本領域では、CMB観測と密接に関わる宇宙赤外線背景放射 (CIRB)の観測実験も研 究の柱の一つです。星や銀河は、初期宇宙の量子論的揺らぎが進化したものだ、 というのがインフレーション理論の驚くべき帰結です。これを確かめるには、宇 宙進化の初期段階であるダークエイジの観測が肝心です。赤外線はこれを観測す るのに適しています。ロケット実験CIBERの打ち上げとデータ解析など、この分 野でも、着実に成果を上げつつあります。 この会議では、本学術領域を構成する5つの計画計画のそれぞれについて、これ までの研究成果と今後の予定を示し、活発に議論する予定です。また、領域の重 要な構成要素である公募研究の進捗状況の発表も、ポスターを中心におこないま す。 会議は広く研究者に開かれたものとします。これまで本新学術領域に携わってい なかった方も歓迎ですので、興味をお持ちの方は、是非ご参加ください。 =====================================