<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1682:2011年 3月 23日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 先の CRC News No.1680 の中の 添付ファイルを、CRC Webのトップページに リンクを張って、下記のURLに置きましたので、再再送します。 CRC事務局 宇宙線研支部 *<(再再送)3月18日学術会議(緊急集会)での田中俊一氏の講演とコメント >* 物理学関係の皆様 添付にて、田中俊一さんが一昨日(18日)の学術会議で話された講演をお送りし ます。 ( 添付ファイルを、以下のCRC Webに置きました。 (CRC事務局) ) ( http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/CRC/Fukushima/gakujutsu20110318.ppt ) ( ) ( ユーザ名、パスワードは以下です。会員連絡先名簿のそれらと同じです。) ( ユーザ名:*** ) ( パスワード:*** ) 田中さんは、私共と一緒にJ−PARCを推進してきた人ですが、原子力の専門 家で、今回のことに対して、15日には両陛下に対して説明をされ、18日には学術 会議の緊急集会の冒頭で話されました。添付しますのは、学術会議における資料 です。田中さんは、昔のJCO事故でその解決に大活躍され、NHKでもその仔 細が報道されました。その後、原子力委員も務められた方です。 今回のこの発表は分かりやすく書かれていますので配布しますが、過激なことも 書かれています。それに対しての仔細な議論をするのではなく、大筋をつかんで いただければと思います。なお、MITの報告がありますが、それに対する田中 さんのコメントも以下に付します。 永宮正治 追:MITのレポートを送った後の田中さんの反応:  MITのレポートで、溶融しても水の中に落ちる図がありますが、水が無く なって溶融するのですから、このようなことにはならないのです。また、SF燃 料プールは、外気に晒されている状況で格納容器はありませんので、チェルノブ イリと同じです。  炉の中のインベントリーは、確かに格納容器の内部に閉じ込められているの で、これを破壊しないことが何より大事であると申し上げました。  TMI事故のとき、NRCがもっとも心配したのは水素爆発による格納容器の 破壊でした。破壊を避けるため、あえて一部の放射能が環境にでることを覚悟で 格納容器のベントをしたというのが1979年の事実です(両陛下にもこのこと を申し上げました)。こうした、ことを学んでいれば、次々と水素爆発を繰り返 す愚は避けられたのではないかと思っています。  燃料プールの危険は、原子力安全基盤機構(JNES)の方が指摘していたの に、官邸が仕切っているから保安院から対策本部に伝わらず、無視されていたそ うです。  つまり、これほどの事故に拡大したのは、官邸と東電という限られたところで の判断に原因があるのです。現状では、この先も何が起るのかわかりません。  いろんな意見がでることは宜しいのですが、私の主旨は、専門家の知恵を集め て、この事態を乗り越える必要があるということです。 =====================================