<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1595:2010年 12月 1日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 CRC事務局 宇宙線研支部 ********************< 12/10 KEK測定器開発室セミナー >******************** 皆様 KEK測定器開発室では高エネルギー・原子核およびその関連分野の測定器技術・ 応用に関する知見を深めるため、不定期でセミナーを開催しております。 下記の通りセミナーを開催いたしますので、多数ご参集いただきますよう よろしくお願いします。期日が近づいてまいりましたら再度ご連絡いたします。                記 日時:12月10日16時から 場所:4号館3階輪講室2 タイトル:非平衡超伝導状態を活用した低エネルギーX線と分子の検出技術      ー軟X線XAFSと質量分析への応用ー 氏  名:大久保雅隆 所  属:産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門 アブストラクト:  壊れやすい超伝導状態を活用すると、 〜1 meV以上のエネルギー量子に感度が ある検出器を作ることができる。光子検出では、原理的には、統計的に半導体検 出器より、30倍高い光子エネルギー測定精度(エネルギー分解能)を達成でき る。この高いエネルギー分解能を数 keV以下の軟X線領域エネルギー分散分光に 応用して、化合物半導体の軽元素ドーパント等のX線吸収分光(XAFS)測定を可能 とする超伝導分光装置を開発している。  分子検出では、検出器表面でストップするような数keVの高分子に対しても、 フォノン励起を通じて高い感度を有し、運動エネルギーの測定も可能になる。こ の特性を活用すると、従来、分子量/電荷数比(m/z)でイオンを分離していた質量 分析において、分子量を一意に決定できるようになる。また、質量分析 で"neutral loss"として知られている限界を克服でき、異なる中性粒子の分離が 可能になる。このように、従来の計測技術の原理的限界を超えることができる超 伝導計測技術の現状について報告する。 タイトル:単一磁束量子回路とその検出器応用 氏  名:藤巻 朗 所  属:名古屋大学大学院工学研究科量子工学専攻 アブストラクト:届き次第HPに掲載いたします。 担当:羽澄(5339) 測定器開発室セミナー情報WEB:http://rd.kek.jp/seminar_01.html =====================================