<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1505:2010年 6月24日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> *******************************< 会 報 >******************************* CRC会員 各位 2010年6月24日 CRC実行委員長 森 正樹    CRC事務局 弘前大学 市村雅一    ichimu [at] cc.hirosaki-u.ac.jp  「平成21年度第2回CRC総会議事要録」を、お送り致します。 *********** < 平成21年度 第2回 CRC総会 議事要録 >**************** 日 時:2010年3月22日 17:50〜19:30 場 所:岡山大学津島キャンパス物理学会BL会場 出席者:梶田隆章, 松原豊, 宗像一起, 増田公明, 手嶋政廣, 折戸玲子, 林田将明, 日比野欣也, 大西宗博, 川田和正, 堀田直己, 佐藤修一, 三代木伸二, 上野昴, 関谷洋之, 高田淳史, 齋藤浩二, 佐古崇志, 福家英之, 伊藤好孝, 片寄祐作, 吉田健二, 本田建, 山本常夏, 北本俊二, 小島浩司, 大嶋晃敏, 水本好彦, 鈴木敏一, 﨏隆志, 中畑雅行, 梶野文義, 鳥居祥二, 西嶋恭司, 森正樹, 林田直明, 田村忠久, 荻尾彰一, 得能久生, 野中敏幸, 有働慈治, 芝田達伸, 谷森達, 池田大輔, 吉田龍生, 小澤俊介, 奥村曉, 吉越貴紀, 川崎賀也, 榊直人, 間瀬圭一, 宮本寛子, 西野玄記, 亀田純, 葉山聡, 瀧田正人, 寺沢敏夫, 福田善之, 森山茂栄, 窪秀利, Lee Ka Pik, 清水雄輝, 福島正己, 梶裕志, 黒田和明, 佐川宏行, 柴田槇雄, 吉田滋, 石原安野, 佐々木真人, 鈴木洋一郎, 戎崎俊一, 市村雅一 (以上73名,順不同,敬称略) 1. 議長選出    戎崎俊一氏を選出 2.事務局報告 (1)訃報:     2010年3月13日、アラバマ大学の 高橋 義幸 先生 が御逝去されました。    心から、ご冥福をお祈り申し上げます。 (2)CRC活動 (1) 9月11日、2009年度 第1回CRC実行委員会 (2) 9月12日、2009年度 第1回CRC総会 (3) 11月12日、会費お知らせ便郵送 (4) 12月01日、「行政刷新会議事業仕分けに対する意見書」を政府関係者に送信 (5) 1月15日、「所属確認メール」を配信 (6) 1月25日、CRC選挙公示(2月10日投票締切) (7) 1月28日、CRC速報33号発行郵送 (8) 2月12日、CRC選挙開票作業 (9) 随 時 、CRC News No.1371〜No.1459 配信(89件) (資料1参照) (3)2009年度 CRC会計収支報告・会計監査報告 (2010年3月11日現在)   収入;      前年度繰入 1,144,664 円      口座振込会費 183,720      現金会費 37,000      郵便貯金利息 505      ---------------------------      収入合計 1,365,889 円   支出;     (1) 若手夏の学校へ補助 150,000 円     (2) 連絡誌郵送費 (2回) 13,440     (3) 事務経費(郵送、用紙等) 28,510  (4) 若手奨励賞 100,000     -----------------------------------------------       支出合計 291,950 円   収支残高 (収入合計ー支出合計) 1,073,939 円 2010.03.11現在の残高の内訳は; 預金 1,045,516 + 口座 8,160 + 現金 20,263 = 1,073,939 円   ----------------------------------------------------------- ◎上記の通り、適正に処理されていることを認めます。 2010年3月14日 会計監査 市村 雅一 (弘前大学) ---------------------- (4)新入会員 ○ 折戸 玲子 (おりと れいこ) (徳島大学 助教) 推薦人:手嶋政廣、山本明 (研究歴) 2000-2005年 微細構造ガス検出器の開発とMeVガンマ線観測への応用 2005-2008年 BESS-Polar実験による宇宙線観測 2008-2010年 MPIにて、MAGIC望遠鏡による高エネルギーガンマ線観測 学会発表多数 ○ 戸谷 友則 (とたに とものり) (京都大学 准教授) 推薦人:手嶋政廣、窪秀利 (研究歴) 宇宙論や高エネルギー宇宙物理学の分野で、15年ほどの研究歴をもつ。 宇宙線関係では、超新星ニュートリノ、ガンマ線バースト、 超高エネルギー宇宙線、ガンマ線宇宙物理学など。査読論文数は75編、 うち主著者論文35編がある。 ○ Thomas Fukuei(福英) McLachlan  (宇宙線研神岡 D3)                        推薦人:梶田隆章、金行健治 (研究歴) 来日前はイギリスのグラスゴー大学でニュートリノに関連した     研究を行い、2008年10月に来日。現在はスーパーカミオカンデとT2K実験     を行っており、合計2年以上の宇宙線関連分野での研究歴がある。     2009年の秋の物理学会で発表。発表論文1編(Feb 2010)。 ○ Lee Ka Pik (李嘉碧)  (宇宙線研神岡 D2)  推薦人:梶田隆章、金行健治 (研究歴) 来日前は香港大学でニュートリノと宇宙線に関連した研究を進め、     昨年10月に来日。現在はスーパーカミオカンデとT2K実験を行っており、     合計2年以上の宇宙線関連分野での研究歴がある。     ニュートリノ国際会議(New Zealand, May 2008)で発表1回。   実行委員会で審議の結果、上記4名の入会が承認された。 (5)退会者 高岸邦夫 (元宮崎大) 藤井正美 (元青森大) 歳籐利行 (放医研) 伊藤謙哉 (東京都) 大内達美 (元神奈川大) 三井清美 (山梨学院大) 牛田憲行 (愛知教育大) 谷本奈穂 (宇宙線研) 大曽根聡子(元宇宙線研) (6)OBOG会員 野上謙一 (獨協医科大)   実行委員会で審議の結果、承認された。 (7)第 40 回天文天体物理若手夏の学校    校長の石川遼子氏から、支援の要請があった (2010/03/15)。   実行委員会で審議した結果、   1)CRC支援補助金は、公金ではなく会員のポケットマネーであること     を理解してもらう。   2)CRCからの支援補助金の活用状況を、CRC事務局に報告する。   3)秋の物理学会のCRC総会で、口頭で報告をする。   を条件に、10万円を補助することとした。 3. 若手奨励賞授与式 西野玄記氏にCRCから副賞が贈呈された。 4.諸報告 (1)宇宙線研究所報告(梶田所長)   ○人事異動(2009/9/13以降、2010/4/1まで)   2009.9.30 得能久生 特任研究員(研究所研究員)転出    2009.11.1 大石奈緒子 特任助教(重力波)(出向元:国立天文台助教)着任    2009.12.16 寺澤敏夫 教授 着任(高エネルギー宇宙線研究部門) 2010.1.1 芝田達伸 特任助教(TA)着任 2010.1.1 野中敏幸 特任助教(TA)着任   2010.1.8 RUBTSOV Grigory 外国人客員特任准教授(TA)着任(5/7まで)    2010.2.1 平出克樹 特任助教(XMASS)着任    2010.3.31 上松義昭 技術専門職員 定年退職    2010.3.31 平松尚志 特任研究員(研究所研究員、理論) 任期満了    2010.3.31 矢吹正教 特任研究員(プロジェクト研究員、Ashra)任期満了    2010.3.31 清水雄輝 特任研究員(研究所研究員、ニュートリノセ)任期満了    2010.3.31 谷本奈穂 特任研究員(プロジェクト研究員、 ニュートリノセ) 任期満了       2010.4.1 池田大輔 特任研究員(研究所研究員、TA)着任 2010.4.1 黒栁幸子 特任研究員(研究所研究員、理論)着任 2010.4.1 関口豊和 特任研究員(研究所研究員、理論)着任 2010.4.1 多米田裕一郎 特任研究員(研究所研究員、TA)着任 2010.4.1 太田一陽 特任研究員(プロジェクト研究員、Ashra)着任    2010年度客員教員:  中谷一郎(重力波)、手嶋政廣(カンガル)、大橋英雄(一次線)   ○平成22年度宇宙線研の体制(2年間) 所長:梶田隆章 副所長:福島正己 高エネルギー宇宙線研究部門主任:寺澤敏夫  宇宙ニュートリノ研究部門主任:中畑雅行 宇宙基礎物理学研究部門:黒田和明 乗鞍観測所長:瀧田正人 明野観測所長:福島正己 神岡宇宙素粒子研究施設長:鈴木洋一郎 宇宙ニュートリノ観測情報融合センター長:梶田隆章   ○教員公募 (1) 教授 1名:ガンマ線やニュートリノを含む広い意味の高エネルギー宇宙 線物理分野において強力なリーダーシップで観測的研究を進められる方。 (1/15 公募締め切り。現在人事選考中。) (2) 准教授 1名:宇宙論に関する光学観測的研究を通して広義の宇宙線研究 に寄与できる方。将来的にプロジェクトを立ち上げ、牽引していくこと を期待します。 (3/16公募締め切り。現在人事選考中。)   ○平成22年度予算 ・「ニュートリノ研究の展開ー地下における宇宙素粒子実験の国際拠点の確 立ー」は無事認められた。 ・東大全体として予算の「臨時的減」により運営費が2%近く減り、また間 接経費も大幅に減ったので,平成22年度の所内予算は厳しい。 (2)諸機関の報告    1)CRCニュースで報告済み:KEK(No.1458)、STE研(No.1459)、 RCNP(No.1470)、    2)ISAS宇宙理学委員会       資料2をもとに口頭で報告があった。    3)OECD報告(戎崎)       現在 astroparticle physics のworking group が立ちあがっている。     3回の会議が終了して,中間報告がまとまったところである。(中間 報告書を回覧)日本はロードマップがないので,個別にPIと思われる 人に連絡をとって,日本の主な計画をこの報告書の中へ入れている。 10月に第4回の会議が開かれて,最終報告がまとめられる見込みである。       中間報告書はCRCのホームページへ載せてCRC会員へ周知する。 (3)学術会議報告(鈴木)    ・全分野で将来展望と長期計画について検討してきた。    ・素粒子原子核分科会では昨年にまとめを作成。    ・天文宇宙分科会では「天文学・宇宙物理学の展望と長期計画」という報告書 がまとめられ,ほぼ最終段階になっている。4月に「記録」として出る予定。    ・大型計画の分科会で大型計画のロードマップを作成した。これは学術会議の ホームページからダウンロードできる。これに関しては1年後にマイナーな 見直し,2年後にメジャーな見直しを行い,以後3年ごとに更新される予定。    ・今年の9月に連携会員の改選がある。宇宙線分野の人にもう少し入っていた だきたい。 (4)研究グループ報告I(資料3参照)    重力波,神岡,TA,カンガルー,チベット (5)研究グループ報告II(資料4参照) CALET,JEM-EUSO   5.審議事項 (1)物理学会領域委員について     既に宇宙線・宇宙物理領域懇談会で承認された以下の委員について, 追認された。      次期領域運営委員:身内賢太朗      次期領域委員:中畑雅行,松原豊 (2)次期事務局について    大阪市立大となることが報告され,拍手をもって了承された。 (3)将来計画研究会について    森実行委員長から,21年度実施を計画していたが,実施に至らず申し訳ない旨   発言があった。その上で,将来計画研究会については改めて22年度の宇宙線研共   同利用に申し込んでおり,宇宙の計画も含めてICRRの計画だけで閉じないような   シンポジウムにして議論を深めたい旨発言があった。また,できるだけ早期に実   行委員会で案を出して,年度末にならないように早い時期にシンポジウムを開催   したいとの発言があった。    これに対して以下のような意見が出された。  ・CRCできちんと議論して,こういうプロジェクトを推すということを決定してい   くべきだ。  ・ロードマップを作るべきだ。CRCはまとまって声をあげないといけない。コミュ ニティの存在証明としてロードマップを作らなければならない。  ・宇宙線研とCRCのロードマップは違っても良い。  ・これからは,コミュニティのサポートのない大型計画はあり得ない。  ・ロードマップを固定してしまうとタイムリーにできない。並列しておいた方が 良いのではないか?  ・順位付けをするかどうかは難しい  これらの意見を踏まえて,近いうちに実行委員会で続きの議論をすることとなった。  これについて意見のある人は,実行委員へメールを送ってもらうこととした。 ====================================================================== ● (資料1) CRC Newsメール配信 (9月総会以降 89件) ○ 委員会報告; 6 件 1月15日、RCNP 研究計画検討専門委員会(2009.08.11)議事録 2月12日、平成21年度 第1回 CRC実行委員会 議事要録 2月12日、平成21年度 第1回 CRC総会 議事要録 2月20日、核物理研究センター運営委員会議事録 3月20日、CRC総会報告:KEK報告(素核研運営会議メモ) 3月21日、名大STE研報告 2010年春の物理学会(岡山) ○ 公募案内; 24件 9月15日、徳島大学物理学教員公募 10月06日、東京大学宇宙線研究所特任助教公募 10月07日、岡山大学ウーマン・テニュア・トラック教員の公募 10月08日、東京大学宇宙線研究所特任研究員公募 10月13日、名古屋大学全学技術センター 技術職員公募 10月26日、徳島大学物理学教員公募 10月30日、平成22年度宇宙線研究所共同利用研究の公募 10月30日、東京大学宇宙線研究所教員公募 10月31日、東京大学宇宙線研究所神岡特任助教公募 11月02日、京都大学大学院理学研究科・物理学・教員公募 11月03日、京都大学物理学教員公募2 11月03日、CERN日本フェローの募集 11月16日、早稲田大学理工学術院次席研究員(客員講師)の公募 11月22日、岡山大学大学院自然科学研究科助教公募 11月27日、東京大学地震研究所教員公募 11月27日、東京大学宇宙線研究所特任研究員公募(代表者:梶田) 11月27日、東京大学宇宙線研究所特任研究員公募(代表者:佐々木) 12月15日、KEK素核研教員公募 12月25日、東京大学宇宙線研究所教員公募 1月05日、岡山大学(理)特別契約職員助教公募 1月19日、KEK素核研・研究員公募(宇宙背景放射観測実験) 2月03日、名大GCOE「宇宙基礎原理の探求」特任助教公募 2月20日、名大GCOE「宇宙基礎原理の探求」特任助教公募 2月25日、マックスプランク物理学研究所研究員(ガンマ線天文学)の公募 ○ 研究会案内;41 件 9月15日、「天文学・宇宙物理学の展望と長期計画」(案) 9月19日、第2回『アインシュタインの物理』でリンクする研究・教育拠点研究会 9月25日、新学術領域の立ち上げシンポジウムの案内 10月09日、国際研究会:「高エネルギー宇宙物理と加速器科学」 10月15日、2回『アインシュタインの物理』でリンクする研究・教育拠点研究会 10月21日、Vienna Conference on Instrumentation 2010 10月21日、第6回マイクロパターンガス検出器(MPGD)研究会 11月02日、国際研究会:「高エネルギー宇宙物理と加速器科学」 11月09日、平成21年度共同利用研究成果発表研究会 11月15日、日本物理学会第65回年次大会講演申込 11月16日、KEK測定器開発室セミナー 11月27日、名大GCOEウインタースクール「暗黒物質・暗黒エネルギー」 12月02日、平成21年度太陽圏シンポジウム−STE研究集会 12月04日、平成21年度共同利用研究成果発表研究会(再) 12月08日、KEK測定器開発室セミナー 12月15日、太陽高エネルギー粒子ワークショップ 12月18日、KEK測定器開発室セミナーの資料 12月18日、宇宙線研究所共同利用研究会「高エネルギー宇宙物理学の将来とCTA」 12月24日、平成21年度太陽圏シンポジウム−STE研究集会 12月24日、First Circular: "Deciphering the Ancient Universe with GRB" 12月25日、第4回地文台シンポジウム 1月06日、宇宙線研究所共同利用研究会「高エネルギー宇宙物理学の将来とCTA」 1月07日、国際ウインタースクール「暗黒物質と暗黒エネルギー」 1月07日、WS:太陽高エネルギー粒子の起源とその地球環境への影響 1月14日、Second Circular: "Deciphering the Ancient Universe with GRB" 1月15日、平成21年度太陽圏シンポジウム−STE研究集会 1月17日、第23回「宇宙ニュートリノ」研究会 1月19日、高宇連研究会 & 博士論文発表会 2月03日、名大GCOEウインタースクール「暗黒物質・暗黒エネルギー」(2nd) 2月03日、第23回「宇宙ニュートリノ」研究会 (最終案内) 2月04日、KEK測定器開発室セミナー 2月08日、ICHEP 2010 2月14日、国際会議「ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙」 2月23日、KEK測定器開発室セミナー 3月10日、CACS 2010 Singapore, Submission Deadline 15 April 3月12日、KEKDTPプログラム検討会のお知らせ 3月16日、II International Neutrino Summer School 2010 3月18日、PTP/JPSJ統合シンポジウムの参加の呼びかけ 3月18日、宇宙線・宇宙物理領域、素粒子論領域合同シンポジウム 3月19日、国際会議「ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙」 3月20日、TA-LHCf合同ミニワークショップ ○ その他; 18 件 10月06日、日本物理学会第15回論文賞推薦の依頼 10月14日、日本物理学会第65回年次大会セッション提案受付 12月02日、行政刷新会議事業仕分けに対する意見 1月25日、CRC選挙公示 1月25日、CRC選挙推薦公募 2月01日、CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(1) 2月04日、CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(2) 2月08日、CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(3) 2月09日、日本物理学会(岡山大学)託児室の案内 2月10日、至急CRC選挙の投票を 2月15日、2010年度CRC選挙開票結果報告 3月01日、「宇宙素粒子物理学」特別割引の期限 3月09日、訃報:モスクワ大学教授 G.T.Zatsepin 先生ご逝去 3月15日、訃報:アラバマ大学・高橋義幸様 御逝去 3月15日、林忠四郎先生の追悼行事 3月15日、CRC総会のご案内 3月16日、訃報:Axford 教授 御逝去 3月19日、学術会議の大型計画マスタープラン ● (資料2)ISAS宇宙理学委員会報告(鳥居)   第25回宇宙理学委員会(2010.1.13)   1.諸報告    1-1. 各委員会     宇宙工学委員会、対外協力室、JSPEC宇宙探査委員会、大気球研究委員会    1-2. 衛星実験の現況     あけぼの、GEOTAIL, れいめい、すざく、あかり、ひので、ISS・SMILES    1-3. 衛星の開発状況報告     PLANET-C,BepiColombo,Astro-H,SPICA,SPRINT-A,WG報告-ERG(小型衛星2号機)   2.報告/議事    2-1. WG 提案  GAPS     General Anti-Particle Spectrometer (GAPS)は反重陽子の探索を主な目的と     した気球実験で小規模プロジェクトワーキンググループとして承認。PIはISAS     気球グループの福家氏。   2-2. SPICA SRRの現状について   2-3. かぐやミッション終了時審査に関して   2-4. SELENE-II科学観測提案評価に関して   2-5. はやぶさのSRRに関して   2-6. 小型WG(理学)継続に関して     DPF(重力波)、CAST(ガンマ線)、DIOS(X線)、FFAST(X線)、PORALIS(X線)、     JASMINE(光・赤外)、LiteBIRD(宇宙背景光)、ELMOS(電離層),PPMSat(大気)   2-7. れいめい運用継続に関する評価結果   2-8. ASTRO-Gに関して   2-9. 宇宙科学に関連するJAXAにおける最近の動き   2-10. 平成22年度各種資金公募について   2-11. 宇宙理学班員の登録申請について   2-12. インターナショナルトップヤングフェロー(ITYF)について   2-13. その他 ● (資料3)研究グループ報告I ○重力波(黒田)   CLIOで低温感度の実証がなされ、大型低温重力波望遠鏡計画LCGT実現に弾みを  つけた。また、LCGT計画は、日本学術会議の学術の大型研究計画検討分科会の  平成22年3月17日の提言「学術の大型施設計画・大規模研究計画—企画・  推進策の在り方とマスタープラン策定について—」において、「1990年代  半ばより系統的な技術開発を推進し、すぐにも建設できる状況。日本学術会議  天文学・宇宙物理学分科会の計画推進の提言など国内外からの支持多数。」  とされた。 ○神岡(鈴木)   平成21年度下半期の神岡施設の状況  ・神岡施設では、いくつかの大きなエポックがあった。スーパーカミオカンデ   を改修して、ガドリニウムをドープし、反電子ニュートリノの同定を可能に   する計画が進行中である。この為の、200トンのテストタンクを設置する   ための、空洞が完成した。  ・T2K実験において、最初のニュートリノ事象がスーパーカミオカンデにて   検出された。  ・ダークマターの直接検出をめざすXMASS実験の建設が、最終段階に近づ   いた。実験は、22年度の夏ごろの予定である。  ・地下実験室の共同利用実験である。大阪大学のCANDLESの建設も最終   段階である。 ○チベット(瀧田)   米国のMILAGRO実験が代表エネルギー6TeVで恒星時宇宙線異方性を観測した  ところ、LOSS CONEと呼ばれる0.1% 程度の凹みの深さが年変化(2000年の0.1%  から2007年の0.35% へ増加)しており、太陽活動と相関があるとの論文を発表  した。しかし、Tibet ASγ実験(5TeV)やsub-TeV領域の宇宙線異方性を長期観測  している松代地下ミューオン観測装置ともに、そのような変化は観測されなか  った。   Fermi高輝度天体リストに基づき、Tibet ASγ実験の視野内にある27個の銀河  系内天体からのTeV領域ガンマ線放射の探索を行った。27個の候補天体中2σ  以上の超過事例を持つ背景雑音天体の数は0.61個と予想されるが、実際には  7 天体から 2σ以上の信号が観測された。偶然このような観測結果となる確率  を計算すると3.8x10-6と大変低い確率になるので、この相関は統計的に有意と  判定される。相関のあった7天体は全てパルサーであり、その中の6天体は(こ  の解析では)35TeVの代表エネルギー値で観測している米国MILAGRO実験で3σ  以上の超過が観測された天体とも一致している。 ○CANGAROO(榎本)   CANGAROO-III報告:鏡の反射率の劣化がきびしい状況。22年度は観測ペースを  下げる。修復、改良のための大型科研費は通らなかった。今後に関しては関係各  方面と相談の上、手順を進める。将来計画CTAには積極的に参加していく。  過去に取得したデータの解析は順調に進んでいる。21年度の発表は、銀河団  (上限値)、SS433(上限値)、PSR B1706-44領域の広がったガンマ線源、  CANGAROO-Iの総括、等。HESS J1614-0518(追確認)の論文は投稿中。まだまだ  面白い結果が出ている。観測はFERMIとのキャンペーン、およびLMCの長時間観測  データを取得。 ○TA(福島)   TAの観測が始まって約2年となり、アレイでは4万事象、望遠鏡(複眼)  では3千事象を超えるデータが取れた。 今学会で、望遠鏡とアレイの同時  観測によるスペクトル、望遠鏡のステレオ観測による組成測定、アレイによ  るガンマ線成分の限界、及びスペクトルの予備解析結果などについて報告す  る。平成22年度の宇宙線研究所共同利用に、将来計画の検討会を提案した。 ● (資料4)研究グループ報告II ○CALET(鳥居)   CALET計画は、ISS日本実験棟「きぼう」曝露部において、ポート占有ミッション  として、JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センターと早稲田大学  (をホストとする国内外共同研究組織)との共同研究として実施している。2010年  3月に開発移行審査が行われ、概念設計・計画決定フェーズ(フェーズA)から基  本設計フェーズ(フェーズB)にすすむことが承認される予定である。その後に  2013年度の打ち上げにむけて開発がスタートする。CALETは、米国、イタリア、  中国(検討中)との国際共同研究であり、JAXAとNASA,ASI(予定)との宇宙機関  間協定に基づき、国際共同チームを組織する。   観測期間は2年間から5年間を想定しており、以下のサイエンスが主なターゲッ  トである。  1)TeV領域電子観測による近傍加速源、暗黒物質の探索  2)10GeV-10TeV領域での拡散及び天体ガンマ線観測によるガンマ線生成機構の研究  3)数10GeV-1000TeV領域での陽子・原子核成分の観測による加速・伝播機構の解明  4)極域での低エネルギー(<10GeV)電子観測による太陽モジュレーションの研究  5)ガンマ線バーストのモニターと高エネルギー成分の観測   早稲田大学にサイエンスミッションセンターを設置し、打ち上げ後のデータ解析、  サイエンス成果の発信は早稲田大学(と共同研究組織)が責任をもって実施する。 ○JEM−EUSO(戎崎)   JEM-EUSO計画は,国際宇宙ステーションに取り付けた超広視野望遠鏡で,地球に 降り注ぐ極限エネルギー宇宙線を観測しようというものであり,理研とJAXAの共同 研究として,12カ国の国際協力のもと,2007年6月から2009年6月までフェーズA研 究が行われている。「極限エネルギー宇宙線による荷電粒子天文学の創始」や「基 礎物理学の限界への挑戦」を目的としており,JAXA有人宇宙環境利用ミッション 本部宇宙環境利用センターから「2015年頃のポート占有ミッションの有望な候補と なる可能性がある」との評価を受けている。米国は当初2015年で終了する予定だっ た宇宙ステーションの運用を2020年まで延長することを正式に決定しており, JEM-EUSOは2015年の打ち上げを目指して研究を進めている。 *************************************************************************** ======================================