<<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1345:2009年 6月15日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 CRC事務局 宇宙線研支部 ****< 大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門委員会議事録(案) >**** 皆様、 平成21年4月3日に開催されました大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門 委員会の議事録(案)をお送り致します。 なお、議事録(案)は正式承認前の案であることを申し添えておきます。 研究計画検討専門委員会 委員長 村上哲也 幹事 上坂友洋、福田光宏、 (過去の議事録は以下のURLより閲読できます。 http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/plan/p-pac/giji_index.html) ----------------------------------------------------------------------- 大阪大学核物理研究センター研究計画検討専門委員会議事録(案) 日時:2009年4月3日(金)11:00−17:00 場所:核物理研究センター本館2階会議室 ※新旧メンバー合同会議 出席者: ・新・継続委員:村上(京大理、委員長)、上坂(東大CNS、幹事)、青井(理 研仁科セ)、延與(京大基研)、緒方(九大理)、川畑(京大理)、酒見(東北大 CYRIC)、慈道(京大基研)、末木(筑波大)、菅沼(京大理)、荻尾(大阪市 大理)、岡村(RCNP)、民井(RCNP)、保坂(RCNP)、與曽井(RCNP)、福田(RCNP、 幹事) ・旧委員:坂口(宮崎大)、若狭(九大)、味村(RCNP) ・センター長:岸本(RCNP) ・研究企画室:畑中(RCNP) ・研計委要請:佐藤(阪大理) 欠席者: ・新・継続委員:市川(京大理)、小林(東北大理) ・旧委員:小田原(阪大理)、肥山(理研仁科セ)、比連崎(奈良女大) 配布資料: 議事次第 (資料1) 委員名簿(2008、2009年度) (資料2) B-PAC審査報告 (資料3) Q-PAC審査報告 (資料4) RCNP研究会報告書(4件) (資料5) 2009年度研究会申請書 (8件) (資料6) 前回議事録(案) (追加資料)2008年度一般実験費決算報告 [1] 委員の確認・紹介と委員長・幹事の選出 ========================================== 各委員の紹介の後、互選により、委員長および幹事が以下のように選出された。 委員長:村上哲也氏(京大理) RCNP外幹事:上坂友洋氏(東大CNS) RCNP内幹事:福田光宏氏(RCNP) [2] 報告事項 ============== 1. 一般報告(概算要求、CANDLES計画) (センター長:岸本) -------------------------------------------------------- 岸本センター長より、以下のような報告があった。 ・文科省への「サブアトミック科学研究拠点」の申請に当たっては、核物理懇談 会及び学術会議からレターを頂戴した。理学研究科附属原子核実験施設との統合 も視野に入れた申請内容になっている。 ・2次補正予算では、西実験室での整備が計画されている「パイオン捕獲システ ム」が認められた。 ・大型の将来計画に関する学術会議の調査及びシンポジウムに向けて、RCNP内部 での大型研究計画検討会を開催する予定。 ・神岡で進められているCANDLES計画では、東大宇宙線研の協力を得て専用の実 験スペースを確保したこと、実験室の整備にはRCNPの予算を投じていることなど が報告され、RCNPにおける本プロジェクトの位置づけ、研計委での取り扱いなど について議論が行われた。 2. M実験室のPRISM-FFAG計画と西実験室のMUSIC計画 (佐藤 阪大理) ---------------------------------------------------------------- 阪大理の佐藤氏より、M実験室で行われてきたPRISM-FFAG計画の研究成果と西実 験室で予定されているMUSIC計画の概要について報告が行われ、PRISM-FFAG計画 については実験がほぼ終了し、今年度内にFFAG電磁石等を西実験室に移設するこ と、MUSIC計画については補正予算でパイオン捕獲システムが認められ、今年度 中に整備を行うことなどが説明された。 3. サイクロトロン加速器の現状報告 (畑中) ------------------------------------------ RCNPの畑中氏より、サイクロトロン加速器の現状に関して報告があり、H20年度 の運転状況、ビームライン電磁石電源の更新、超伝導ECRイオン源のビーム開発、 陽子ビーム強度増強に向けた2.45GHzECR陽子源開発などについて説明があった。 4. 平成20年度一般実験費執行報告 (民井) ---------------------------------------- RCNPの民井氏より、平成20年度の一般実験費の執行状況の内訳に関して報告があ り、当初予算40,000千円に対して43,050千円の執行が行われたこと、赤字分は RCNP内で手当したことなどの説明があった。 5. 理論部報告 (保坂) ---------------------- RCNPの保坂氏より、理論部の活動状況に関して報告があり、最近の研究のトピッ クス、研究会の開催、外部からの研究者の招へい、計算機の利用状況などについ て説明が行われた。 6. B-PAC報告 (B-PAC幹事:福田) ---------------------------------- B-PAC幹事福田氏より、2009年2月23日に行われたB-PACの報告があった。10件の 申請課題があったが、2件は発表者が出席できなかったため今回の審議は見送ら れたこと、8件の審議が行われた結果、6件を採択、1件を保留、1件を不採択とし たこと、ビームタイム85.5日、予算14,825千円+液体He(4,000リットル)の要 求に対し、ビームタイム68日(採択率80%)、予算10,300千円+液体He(4,000 リットル)が採択されたことなどが報告された。 7. Q-PAC報告 (Q-PAC幹事:味村) -------------------------------- Q-PAC幹事味村氏より、Q-PACでの審議について報告があり、2件の申請課題を全 て採択したこと、1件のLetter of Intent に対してその意義を認め、助言を行っ たことなどが報告された。また、現状のLEPSビームラインのセットアップで実験 可能な課題は審査の対象ではないが、LEPS非公募実験についての現状説明があっ た。 8. その他 ------------ 特になし [3] 協議事項 =============== 1.B-PAC委員、Q-PAC委員の選出 ------------------------------- 本年度のB-PAC/Q-PACのP-PAC内の委員として、下記のメンバーを選出した。 ・B-PAC委員(P-PAC内)   青井考(理研仁科セ)、延與佳子(京大基研)、緒方一介(九大理)、   川畑貴裕(京大理)、岡村弘之(RCNP) ・Q-PAC委員(P-PAC内)   慈道大介(京大基研)、與曽井優(RCNP)、保坂淳(RCNP) ※残るB-PAC委員5人とQ-PAC委員3人の研計委委員長・センター長推薦委員につ いては、研計委後に下記の委員が推薦され、被推薦者の了解が得られた。 ・B-PAC委員(委員長・センター長推薦)   Gianluca Colo(Milano)、寺西高(九大理)、中務孝(理研仁科セ)、   中村隆司(東工大理)、萩野浩一(東北大) ・Q-PAC委員(委員長・センター長推薦)   石川貴嗣(東北大LNS)、肥山詠美子(理研仁科セ)、味村周平(RCNP) 2.研究会 ----------- 2.1.研究会報告(4件) ------------------------- RCNPの味村氏より、2008年12月以降に開催された以下の4件の研究会について報 告があった。 ・「第6回重いクオーコニウムに関する国際ワークショップ(QWG6)」 宮林謙 吉(奈良女大) ・「少数粒子系物理の現状と今後の展望」 肥山詠美子(理研仁科セ) ・「停止・低速不安定核ビームを用いた核分光研究」 下田正(阪大) ・「広い意味での核反応研究のこれから」 前田幸重(宮崎大) 尚、2つの研究会が同日開催となってしまったため、今後は幹事を中心に事前に 日程調整するなどして、できるだけ同日開催を避けるようにすることを申し合わ せた。 2.2.H21年度研究会申請課題採択(8件) ---------------------------------------- 平成21年度の研究会募集(前期)に8件(前期開催2件、後期開催6件)の申請が あった。協議の結果、下記4件、2,100千円を採択した。 ・「ミューオン科学と加速器研究」   連絡責任者:佐藤朗(阪大)   開催場所:RCNP   スタイル:国際ワークショップ、国外2人、国内40人程度 ・「Physics and Upgrade of the J-PARC Hadron Facility」(後期)   連絡責任者:野海博之(RCNP)   開催場所:RCNP   スタイル:国際ワークショップ、国外10人、国内40人程度 ・「日中韓国際ワークショップHadron-Nuclear Physics 2009(HNP90)」(後期)   連絡責任者:保坂淳(RCNP)   開催場所:RCNPまたは阪大コンベンションセンター   スタイル:国際ワークショップ、国外15名、国内45人程度 ・「エキゾチック原子核構造研究の最前線」(後期)   連絡責任者:青山茂義(新潟大)   開催場所:新潟大   スタイル:国際ワークショップ、国外20人、国内60人程度 3.将来計画について --------------------- 岸本センター長より、学術会議の大型研究計画に関する調査に対応するため、 RCNP内部を主体にした大型研究計画検討会を2009年4月6日に開催し、RCNP内の意 見集約を図りたい旨の説明があった。概算要求ではサブアトミック科学研究拠点 の形成を柱にしているが、他の提案を排除するものではないこと、数十億円以上 の予算規模と5〜10年のレンジを念頭に、新規施設あるいは既存施設のアップグ レードなども含め、幅広く検討を進めたいことなどの考えも示された。これに対 し、研計委メンバーも検討会に参加することが了承され、研計委としても議論の 行方を見守りながら今後も議論を継続していくことを確認した。 4.前回議事録承認 -------------------- 2008年12月26日に開催された研計委の議事録(案)を承認した。 5.次回の研計委開催日程に関して --------------------------------- 次回の研計委は、2009年8月11日(火)10時から開催することになった。 以上 ======================================