<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.1086:2007年 10月10日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>> CRC会員 各位 CRC事務局 宇宙線研支部 ******< 特定領域「ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙」の公募研究 >****** 科研費特定領域研究「ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙」が本年度より 発足し、公募研究を実施いたします。 観測、理論を問わず、ガンマ線バーストに関する研究、あるいは、直接ガンマ 線バーストを扱うものでなくとも、課題に関係が深い超新星、高赤方偏移宇宙、 初期宇宙における天体形成等に関する研究の応募をお待ちしております。 科研費基盤研究などとの重複申請制限は緩いので、ほかの課題の申請を準備 していらっしゃる方も、ぜひ応募をご検討ください。 なお、今回の公募の研究期間は1年間です。 公募要領は、文部科学省の科研費のページよりダウンロード可能です。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/07082302/001.htm (文部科学省科研費 公募要領・計画調書 ダウンロードページ) 以下に、公募要領に掲載されている 研究概要を転載したします ------------------------------------------------------------------------ 31 ガンマ線バーストで読み解く太古の宇宙 領域略称名:ガンマ線バースト 領域番号:468 設定期間:平成19年度〜平成22年度 領域代表者:河合 誠之 所属機関:東京工業大学 ビッグバンで生じた熱い宇宙が次第に冷却し、ガスが集まって宇宙最初の星 (初代星)が生まれたのは、ビッグバンの2 億年後から10 億の間、すなわち現 在から127 億年以上昔の太古であったとされる。これが、いつ、どのように起 きたのか明らかにすることが、現代天文学の最重要課題となっている。 本領域では、ガンマ線バースト(GRB)を用いて、星と銀河が生まれ始めた太 古の宇宙を読み解く。GRB は、大質量星が死ぬときに発生する数十秒間の強烈 なγ線放射であり、数日間以上かかって減衰するX線や可視光の残光を伴う。 GRB は極めて明るく、生まれて2 億年の宇宙(すなわち135 億光年の彼方)で 発生したとしても観測可能であり、その時代に星が存在したことを示す。そし て、太古の宇宙で発生するGRB の残光スペクトルには、その時代の宇宙空間の 水素電離度や星の内部で合成される重元素の存在などの情報が刻みこまれてい る。 このため、次の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進 するとともに、本領域の目標に関連する一人又は少数の研究者による1年間の 観測および理論研究を公募する。公募研究の応募金額および採択目安件数は、 上限400 万円とするものを2 件程度、上限150 万円とするものを8 件程度を予 定している。 特に、計画研究でカバーされない波長域や手法によるGRB とその残光あるい はGRB 源周辺環境の観測、 GRB の放射と相対論的ジェットの物理、GRB の母 銀河と各種の高赤方偏移天体の研究など、さまざまなアプローチによる高赤方 偏移GRB の観測および理論研究を公募対象とし、日本全体の「太古の宇宙」の 研究の深化を期待する。 (研究項目) A01 爆発的X線・γ線から探るガンマ線バーストの起源と環境 A02 ガンマ線バーストの光学・近赤外残光から読み解く太古の宇宙 A03 ガンマ線バーストの起源の理論的研究 ------------------------------------------------------------------------ ======================================