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ハッブル宇宙望遠鏡の深宇宙探査により超遠方銀河候補を発見

東京大学宇宙線研究所の小野宜昭助教と大内正己准教授の参加する国際研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡による深宇宙探査プロジェクトを遂行し、7個の超遠方銀河候補を発見しました。

このうち1つの銀河はこれまでに発見された銀河の中で最も古い時代の宇宙にあり、ビッグバンで宇宙が始まってから僅か3.8億年の宇宙に存在していたと考えられています。これは現在から遡ること約133億年前の時代に対応します。残りの6つの銀河も130億年以前の銀河だと見られ、宇宙年齢が現在のたった4%程度の時代の宇宙にあるものだと判断されました。

本プロジェクトで得られたハッブル宇宙望遠鏡の観測画像と過去約10年間に渡り取得された画像データを組み合わせることで、人類史上最も感度の高い可視光、近赤外線画像が作られました。この画像に対して詳細な解析を行い、非常に暗い7個の遠方銀河が検出されました。これらはいずれも私たちからの距離が130億光年以上のきわめて遠い宇宙にあると考えられています。

今回の観測結果から、ビッグバンからわずか数億年後の宇宙の「夜明け」において、これまで考えられていたより多くの銀河があることが分かりました。そのため、宇宙の「夜明け」において銀河の中の星が急激にその数を増やしたのではなく、徐々に生まれてきたことが示唆されています。

この研究成果は米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に掲載が予定されています。

詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

>>STScI
>>NASA